19 予選終了
~~〜~~~〜~~~~〜~~~〜~~~~〜~
第3回戦
~~〜~~~~〜~~~〜~~〜~~~〜~~~
「お兄、この試合は見とかなきゃだよ。」
「どうしてだ?どの試合も見なきゃいけないだろ?」
「確かにそうなんだけどこれは特別。もしかしたらお兄が勝てないかもしれないから。」
「ふーん。」
『いやー、どの試合も強いプレイヤーがバラけてて見応えがありますね!』
『ええ、続いては第3回戦。注目プレイヤーはズバリ?』
『アイラさんですかね。アイラさんは魔法特化型と言えるでしょう。普段のプレイでは範囲魔法が多いですね。』
『では、第3回戦始め!!って言うか山田さん。私このあとの結末なんか予想できるんですけど…』
『奇遇ですね。私もですよ。』
「ふふふ、始まったわね。まあ、山田さん方もああ言ってるようですし終わらせますか。《飛翔魔法》」
アイラは他のプレイヤーを無視し、どんどん上昇していく。
『おおっと!?アイラさんがどんどん上昇していくぞ!!!』
「あなたがたに差し上げるわ。《複数展開》《火炎弾》」
次の瞬間……流星のようにも見える炎の玉が無数に会場に突き刺さった。
ドドドドドドドドドドーン!!!!!!!
「………なんだこれ?」
世羅の言う通りこれは少しまずい気がしてきた…
『………えーっと…試合終了です。』
シーーーン。
そりゃあそうなるわな。ギャラリーも突然のことに静まり返っていた。
『第3回戦は勝者がアイラさん以外に居なかったので他のプレイヤー達の皆さんで再度第3回戦を行うという形で締めさせてもらいます。』
「ほらね、言った通りでしょ?」
確かに、言った通りだったが勝てない訳じゃあない。やりようはあるはずだ。
「そんな事より再試合始まるぞ〜。」
再試合はある意味とても白熱した戦いになり、アックスや(´ー∀ー`)やアイラの様なキチガイ達が居なく、普通のプレイヤー基準の戦いであった。
その間、僕はあの魔法に対抗するべく頭の中で新しい魔法を作っていた。
時間は過ぎていき、気がつけば第4回戦も終わってしまっていた。
「あれ?もう終わったんだ。」
僕がそう言うと世羅は苦笑いになって、
「まぁね。カナデやノクスは他のみんなみたいに派手じゃないからね。平和な試合だったよ。」
二人のプレイスタイルを見れなかったのは残念だが、第4回戦が終わった本戦の抽選が行われるのだ。
『では、予選も終わったことですし本戦の抽選を行いたいと思います。』
そして、結果。
1回戦
ナギサ対アイラ
2回戦
紙装甲対アックス
3回戦
(´ー∀ー`)対AUX
4回戦
カナデ対スネーク
本戦は明日だ。
今日はこれでログアウトした。