16 最強プレイヤー決定戦
気づけばブックマーク件数100を超えてました。
更新遅いのにほんとにありがとうございます
ワイワイ
ガヤガヤ
ログインして聞こえたのはお祭りの時のような人々の声だった。
そう、今日は最強プレイヤー決定戦。そしてこのゲームα版の最後の日だ。
「気合を入れて行こう。まずは世羅との待ち合わせだな。たしか、噴水広場からすぐの所だったな。」
待ち合わせの場所に着くと世羅の他に奏とその他4名がいた。
「おまたせ、この人達だれ?カナデは分かるとして。」
「よっ。ナギサ、ここでは初めて会うな。こいつらはこのα版でのトップの奴らだ。おい、お前ら挨拶しろよ。」
奏がそう言うと初めに一番ゴツイ人が前に出た。
「オレの名前はアックスだ。よろしく頼む。」
この人が喋るとほかの3人が驚いた。
ヒソヒソ
(ちょっと、アックスが初対面の娘に話しかけれてるよ!)
ヒソヒソ
(女の子の前ではラグが発生したみたいに固まるアイツが……)
ヒソヒソ
(まさか、これは……)
何を言っているのかは分からないが一人だけ驚き方が違う気がする。
次に栗毛のふわふわヘアの女性が前に出た。
「私はアイラよ。女の子の友達が出来るのは嬉しいわ。よろしく。」
|艸゜Д゜| ナヌ!!
「あれ?どうしたの?」
急にナギサが黙ってしまったことにおどおどするアイラ
そしてアイラが地雷を踏んだことに気付き笑いをこらえる奏。
さらに兄に対して同情の視線を送る世羅。
「今回は悪気はないようだし許すけど。僕は男だ。」
「!!!」
「!!!」
「やはり……」
2名ほど分かってなかった様だが一人だけ反応が違った人は気づいていたんだな。
「アックスが普通に話せている時点でおかしいと思ったのだよ。私はノクスラードだ。よろしく。」
この人は多分エルフで少し長めで緑の髪だ。
「わー、驚いた。女じゃなかったんだな。俺の名前は……見てもらった方が早いな。」
ポーン
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名前 (´ー∀ー`)
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軽快な音と一緒に現れたウィンドウに書いてあったのは……絵文字だ。
「……何て読むんだ?」
「俺にもよく分からん。ハハハハハ」
「ま、こんな奴らだけど良い奴だからな。ちょっとナギサに紹介しようと思ったんだ。どうせまだ世羅しかフレンド居ねぇんだろ?」
へー。そうなのか、紹介してくれるのは嬉しいけどコンプレックスを抉ってくるとは……
「いつも言ってるけど髪を短くすればカッコイイ感じになるって言ってんだろ?いつも。」
( -ω- `)フッさらっと心を読んでくるんじゃナイヨ親友。
「まあ、今度な今度。そろそろ予選始まるし入ろうよ。」
「そうだな。」
「ええ。」
「ああ。」
「だなー。」
ん?何やら背後から禍々しい視線が……
ゴゴゴゴゴゴ……
あの、世羅さんやどうしたのかな?その拳を下ろして…
「私居るんだけど、ここに。忘れてたよね?ねぇ?しかも、待ち合わせしたのは私なのに完全に空気だし、喋るタイミング無くなっちゃうし……etc」
「おい、大丈夫か?おーい。」
「はっ!そう言えばお兄縛りを発表するよ。」
今のは無かったことにされた様だ。
そして、予選が始まる。
(´ー∀ー`)の外見は中肉中背でオレンジ色の短髪の獣人ダヨ。