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神・英雄物語  作者: 死神部隊
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冥王VS人間

「昔からお前は目の前の範囲しか見えてなく、いつも誰かに助けられる」


ハデスは、刀を振り、砂と煙を飛ばした主の腹に刀を刺す、血が少しだけ出る。

アテナとの契約により再生をしてるため血が多量出ることはない。


「お前が人でないのと同じ、俺も人じゃなくなったんだ!」


主はハデスの刀を持ってる方の腕を左手で掴み、刀を持ってる右手で切り落とそうとする

しかし、ハデスは主に刺した刀を抜こうとせず力を入れ続ける

主はおかしいと思ったが、そのままハデスの腕に向かって刀を振り下ろす、しかし腕は切り落とせなかった。

・・・斬った部分が、闇の煙となり、またもとの腕に戻ったのだ。


「な・・・どういうことだ!!?」


ハデスは笑いながら言う。


「お前が神力使い、まあどうせアテナだろうが・・・そいつと契約したのと同じく、俺も神力使いと契約したんだよ」

「神力使いが・・・神力使いと契約・・・!?そんなのありえねえ!だとしたらお前はもう・・・」

「死んでるはずだと?・・・残念だがその情報は嘘だ」


神力使いが神力使いと契約を結ぶ、この行為は禁じられた行為である。

神力使い同士の契約は過剰契約ということになり、体が力に飲みこまれ、血を飲んだ神力使いが死んでしまい、契約をした神力使いも死んでしまう。

だが、今目の前にいるハデスは・・・死んでいない。


「確かに、俺の体は人の体ではなくなった・・・その証拠が今の煙だ、俺は・・・体を代償に契約をした」

「体を代償?何を言ってる?」


ハデスの腕を強く掴む、しかし煙にはならない。

そして刀を引き抜く、ハデスは力を抜いたのかすんなり引ける。


「神力使い同士の契約は通常、命を代償に発動するがそれは普通にやった場合だ・・・他の人間の命、そして自分の体全てを代償にすれば契約は出来る」

「他の人の命・・・!お前、まさか・・・自分が力を手に入れるため、仲間を犠牲にしたのか!」


ハデスはさっきより大きな声で笑う、腹を抱えながら。

そして主の方に向き、ニヤリと口を開いて言う。


「王のために命を使うことが出来たんだ・・・」


そして次のハデスの言葉に主は・・・キレる。


「良い道具だったよ」


主はその言葉を聞いた瞬間、抜刀をする、ハデスの首を斬る。

闇の煙となってまた元に戻るが、それでも主は斬り続ける。

仲間が・・・道具?ふざけるな・・・!


「お前の勝手で・・・!お前を信頼してついてきた仲間を・・・!」


主はハデスに近づき、拳を引く。


「物扱いしてんじゃねえええええええええ!!!!!」


ハデスの体を思い切りぶん殴る、煙にはならずにハデスは後退する・・・。

そしてハデスは驚いたように主をにらむ。


「なぜ・・・!!なぜ当たる!?」


主はハデスをにらみ返し、言う。


「契約はその契約者の力も手に入る・・・だが、もう一つ手に入るものもある、それが再生の力だ」


主は先ほど刀を刺された部分を触りながら言う。


「俺はアテナの守護の力、そして再生の力を持っている・・・だがお前は違う、お前は闇の力、そして契約者の力、再生の力の三つを持っている、だが闇の力は体に使われているため実際は契約者の力と再生の力が大半を占めてるはずだ、お前が俺に腕を切られたとき、まずは闇が斬られその後に再生の力で元に戻った、いや、その闇に包まれている腕が再生された・・・が正しいな」


ハデスは目を見開き、主を見る。


「なぜ・・・わかった?、俺の体があることを!?」

「お前の腕を掴んだとき、煙にならなかったからだ、お前の体が本当に闇だけになったなら掴めないはずだからな・・・お前は確かに体を代償にしたんだろうが、それは体を無くしたわけではない」


主はハデスの足の部分を狙い刀を振る、急な動きにハデスはかわせず、足が斬られる。

煙になって元に戻るが、ハデスはその場でひざまずく。


「・・・」


ハデスは無言のまま立ち上がる、中の足が再生したのだろう。


「お前、体が小さくなったんだろう?今は闇で普通の体に見せているが、実際は小学生くらいだろう・・・手と足、顔の位置が変わっていないのは・・・浮いてるからか?まあ、それを代償にした・・・って感じだろ」


だが、主にはまだ疑問があった。

なぜ、血が出ていないのかだ、たとえ再生の力が強くても刀で斬ったら刀に多少の血が付くはずだ。

主が考えていると、ハデスが言う。


「体が小さくなった・・・か、確かにその通りだ、だが」


すると、ハデスが自分の刀でへその部分を刺す。


「ここが本来の体の心臓の部分だ」


主は驚く、目の前で敵が自分の心臓を刺したのだ。

だが、ハデスは全く倒れる気配はない。


「なぜ・・・!死なない!」

「俺は体が小さくなった、それが代償なのも間違いない・・・だがな、そんなんじゃ代償は足りない・・・俺は体を小さくし、そして内臓、血液すべてを闇に変えた!」


ハデスが刀を抜く、血は出ていない。


「これがすべてだ、もちろん痛みは感じる・・・首から上は普通の人だからな」

「・・・なぜ、そこまでしたんだ?お前は自分の力もあっただろう」


ハデスは目を下に向ける、そしてすぐ主に目線を戻す。


「それ以上の力を手に入れるためだ」


ハデスは邪魔だったのかマントを取る動作をする。

その時、主はあることを思い出す。


「お前・・・昔から死の力を持っていたよな・・・ん?」


何かおかしい・・・こいつは闇の力の持ち主、死の力って・・・なんでだ?

こいつは、何時契約・・・!!!


「お前・・・まさか!!あの時にもう!」


ハデスがマントを外す。


「・・・今更気づいたのか?俺が契約したのはお前が戦った死神、そして契約したのは俺がお前らと知り合う前だ」

「お前がその時に代償とした仲間って・・・まさか!」


主は高校の頃に大切な仲間が行方不明になった事件を思い出した。

主は銃をへそより少し上に構える、頭があるのはここだろう。


「アマテラスではない」

「なら誰なんだ!」

「お前に言う必要はないだろ?知ってどうする」


ハデスは自分の腰につけていた刀を下におろす。

・・・確かこいつ、高校に入る前に・・・まさか。


「お前、確か高校に入る前に親が死んだって話してたよな・・・姉と妹は」

「黙れ、その話をするな」


ハデスが主を目で殺すかのように睨む。

とてつもない殺気が主を襲う。


「・・・その中に答えはある」

「!!お前・・・自分の親を!」


ハデスは一瞬悲しく寂しそうな顔をするが、刀を置き顔を上げた時には元の顔だった。

次にハデスは杖を置く。


「俺は変わった・・・が、お前は何も変わっていない、俺は仲間をと言っていないのに仲間と勘違いをするその早とちり、仲間という単語に敏感なところ、そして・・・冷静さ」


ハデスがこちらを向き、格闘の構えをする。


「俺は・・・そんなお前が嫌いだった、そんなのは誰も守れない・・・なのに皆はお前を信頼しついていく、だがお前は守り切れない、仲間は死ぬ・・・だが誰もお前を攻めない!なぜだ!お前みたいなやつがなぜ信頼される!」


ハデスが主を殴る、顔に当たり吹き飛ぶ。


「お前の早とちりを心配してついていく者、仲間を大切に思っているはずという事に賛成してついていく者、冷静さを才能だと思いついていく者・・・なのにお前は、それをわかっていない・・・!仲間を守れていない!」


ハデスが倒れた主の首を掴みあげる。


「だから俺は力を手に入れた、軍という力を、国という力を、仲間という力を・・・!そしてその力を使い・・・神を殺す、俺からすべてを奪い平和な世界を終わらせた・・・神を!だが、俺はその前にお前を許さないという感情があった・・・お前も俺にとっては・・・神と同様に許せない存在だったのだろう」

「・・・お前の妹と姉は・・・神に連れていかれたんだったな・・・!その時、親も死ぬ寸前だった・・・それを代償に契約を・・・した・・・お前が平和?・・・そんなもん、語ってんじゃねえよ!」


主はハデスの腹を蹴る、手が緩み脱出する。


「お前の俺に対する感情は知らねえ、俺は昔みたいにあの5人で笑ってられる世界に戻すために軍を作り戦っている!だから俺は今ここにいる!お前のその馬鹿みたいな作戦を止めるために!」


主がハデスの腹を殴る。


「グッ・・・!」

「神を倒す、そのために人間を兵器にしようとする・・・そんなのが許されるわけねえだろうが!」


スケルトン兵は闇軍が作った兵器、その他にも巨人兵、幽霊兵、能力兵、寄生兵・・・などは全て闇軍が作り出した人間兵をもとに作った化け物たちである。


「人間は弱い・・・俺のような神力使いとは違い・・・雑魚だ、だから力を貸しただけだ、そのかわりに協力をしてもらう、当たり前のことだろう?」

「そんなことはだれも望んでいない!お前がやってることは・・・神と同じ、人を苦しめるだけだ」

「神と同じ・・・?あんな屑どもと同じ?・・・クッ・・・ククク!!俺を怒らせるなよ・・・!!」


ハデスが一瞬で主に近づき右腕をつかむ、そして後ろに回り・・・折る。

ゴキッ!という音とともに主の悲鳴が上がる。


「わかっただろう?お前もただの人間、神力使いには勝てない」

「まだ・・・終わってないだろうが・・・!」


主がハデスに近づき左腕で腹の上を狙う、多分頭だ。

しかし、ハデスにまた腕を掴まれる。


「急ぎすぎなんだよ、お前は・・・終わりだ」


グキッ!・・・左腕が折れる。

だが、主の狙いは違った、左腕を折られる瞬間右足を高く上げ下に落とす。

ハデスの頭が割れ闇の煙に変わる、一気に腹の上の方まで落ち・・・すごい音を立て止まる。


「ほらな?」

「・・・本当に弱いな・・・人間は」


ハデスが主の右足を掴む、そして力を籠め握りつぶす。

再生の力でも間に合わなかったのか、それともあまりにもダメージを喰らいすぎたのか・・・血が大量に噴き出す。


「・・・これでわかっただろう、もう終わりだ」


主は徐々に頭の中が薄れていく、もう倒れる寸前だろう。


「俺が・・・終わらせる・・・だから・・・任せておけ・・・ためにな」


そして主は気を失った。





次はキャラの説明と今の現状を説明したいと思います、色々とわかりにくくなってしまっているので・・・申し訳ありません。

初心者なのでアドバイス、感想を書いていただけるとありがたいです!

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