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神・英雄物語  作者: 死神部隊
3/5

作戦会議と死神部隊

何が、何があった・・・?

最初に考え付いたことは夢と言う事だった、しかしすぐにそれは無くなる

「うぐ!・・・嫌な臭い・・・!」

鼻が慣れ匂いが入ってくるとそれは間違いなく血の匂いだった

「アテナ・・・アテナはどこに!」

ベットから起き上がりテントを開ける、すると

ブンッ!

横から刀が振り下ろされた

「うお!」

それを間一髪で後ろにかわす

黒い戦闘服に包まれた男が現れ何か言う

「・・・!・・・・・・!!!」

「闇軍の雑魚兵か・・・悪いが人を探してるんだ、失せろ」

俺が生きてるってことはアテナも生きてるが・・・急いで合流したい

「・・・!!!!~~~~!!!」

右手で刀を持ち抜刀をする、歩兵の首を切り落とす

「失せろって言っただろうが・・・」

刀を鞘に戻しテントを出る

辺りは血だらけで、死体も至る所にある

「寝てる間に・・・何があった」

こんな大騒ぎなら普通気づくはずなんだが・・・音は聞こえなかった

・・・音?・・・そういえばさっきの兵士も・・・!

「ッ!」

瞬時に体を左に避ける

右手の甲を銃弾がかする、後ろから撃たれた

「さっすがあ!軍の隊長さんだね!」

幼い女の子の声がする、しかし

ゾォオオオオオ・・・そんな恐ろしい感情も同時に来る

くそ・・・振り向きたいのに・・・体が・・・動かねえ!!

「あ、まずは名前を言わないとね!私は死神部隊隊長死神です!今あなたの聴力を死なせています!あ、声は頭に直接語り掛けてるよ!」

ッ!!!!・・・死神・・・!?

「ほんとなら、楽に殺せるんだけどね?マスターが「そんな軽い罰では済ませない・・・苦しめろ」って言うから~!もう、あんなひどいこと言うマスターは久しぶりに見たよ!」

嬉しそうに、楽しそうに言う

こいつは・・・俺の知ってる死神じゃない!?

やっと体が恐怖に慣れ、すぐに体を後ろに回す

後ろには140㎝くらいの女の子が銃を持って立っていた

姿は戦闘服とフードをかぶっていてわからない

「ありゃ?すごいね・・・普通なら恐怖で動けないのにな」

「お前・・・死神じゃないのか?」

「もう!ちゃんと聴いてなかったの!?私の名前はし・に・が・み!死神だよ!」

「俺の知ってる死神は男だ、こんなチビガキじゃない」

「ち、チビガキぃぃ!?・・・ぶっ殺そうかなこの男!!」

なんだこいつ・・・調子が狂う

「あ、あなたが言ってるのはマスターのことね!マスターも死神って呼ばれてるもんね」

「マスター・・・ってのは誰だ」

「うん?マスターはね・・・貴方達の大親友だよ」

そう言うと死神はしゃがむ

そのあとに魔法で作られた槍が飛んでくる、俺の横を通り抜ける

「アテナ!!」

槍が打たれた方向に血だらけのアテナがいた、自身の血ではないみたいだが

「~~~!!」

なんて言ってるかは聴こえないが口の動きで読み取れた

にげろ、そう言った

言われた通り逃げようとする、しかし

「あれ~?何々、逃げるのぉ?、逃げたらぁ~・・・殺すよ?」

死神は笑いながら言う

くそ!どうすればいい!

すると聴力が戻る、いたるところで叫び声や銃撃の音がする

「どうせ逃げられないし・・・戦お?」

「主!そいつと戦っちゃダメ!」

そうアテナは言うが、死神は笑っている

「いや、アテナ・・・戦わないとダメみたいだ」

「こいつ、俺たちを逃がすつもりはない・・・」

刀に手をかける

「いいよ?二人で来て」

正々堂々と戦える相手じゃないっぽいからな・・・遠慮なく!

「アテナ!俺に能力上げの魔法を!」

「うう!わかった!死なないで!」

当たり前だ!

体が軽くなる、そして力も上がる感覚がする、速攻魔法だ

「すぐに終わらせてやる!」

死神の前まで行き刀を抜く、しかしそれを死神は体を後ろに倒しかわす

そして主の体の腹の部分を蹴り上げる、あの小さな体ではありえないような力が腹に入る

10mくらいまで上にあげられる、息もできなくなる

「ガ八ッ!!」

「もういっちょお!」

その高さに合わせて死神も飛ぶ、そして手を祈るように合体させ振り上げる

「このまま逝っちゃえ!」

その拳を主の顔面に振り下ろす、頭から地面にたたき落ちる

「もう終わ」

ズドンッ・・・重い銃声が主の落ちた場所から聞こえる

死神は言葉を言い終える前に下に落ちる

「ガフゥ・・・ガギィ・・・!舐めんじゃねえぞ!」

主は散弾銃をさっきまで死神がいた方向に向けていた

死神の腹に当たったようだ、さっきのお返しだこの野郎

しかし、死神は何もなかったように立ち上がる

「まさかあそこから反撃してくるとは・・・すごいね!」

なにがすごいだ、腹にぶち込まれて立ってる方が凄いっての

立とうとするが頭がクラクラする、うまく立ち上がれない

「あれ?もう終わりか~まあ、少しだけ楽しかったよ!」

死神がこっちに歩いてくる

「主!!」

アテナが銃を死神に向け撃つ、しかし普段は使ってないため当たらない

「まあ、ここでは殺さないんだけどね!向こうでマスターと一緒に・・・きゃー!愛の共同作業ってやつかな!!」

「くそ・・・が・・・!」

死神が右手を伸ばし触れようとして来る、多分触れられたら・・・終わりだろう

だが、触れられることはなかった

あの死神ですら全く思ってなかったことが起きる

「・・・あれ?私の右手・・・は?」

少し離れたとこでボスッという音がする、その瞬間死神の右手から血が噴き出る

「~~~ッ!!!!?!?なんで!!何が起きたのよ!!?」

顔を歪めながら死神が後ろを振り向く、そこには

剣を持った男が立っていた

「零!」

「零さん!!」

主とアテナが同時に言う

「誰・・・!いつの間にいたのよ!」

零が振り向く

「子供は・・・斬りたくないんだが仕方ないよな・・・」

一瞬のうちに死神の目の前まで行く、死神はビクッ!となる

剣を振りかぶりすぐに振り下ろす

死神はそれを一瞬遅れはしたもののすぐにかわす

「なんなのよ!!うううううう!!!!もういい!!もうみんな死んじゃえ!」

死神が何か唱えようとする、しかし零が死神の顔を斬る

「痛い!!ううう・・・ひっぐっ!ふぇ・・・ふぇええええん!!!」

泣いた・・・死神が泣いたぞ

零の動きが止まる・・・あれ?なんかすんごい罪悪感の顔になってるぞ

「マスターに言ってやるぅ!!マスターが怒ると怖いんだからあ!!」

そういうと死神は黒い霧になって消えた

アテナがこっちに近づいてくる、応急手当魔法で動けるようになる

「主、大丈夫?」

「ああ、なんとか・・・な」

零の方を向く、剣をしまって・・・うわ、すんごい悲しそうにしてる

「零、助かった・・・来てたんだな」

「・・・ついたときに戦いが始まった、待ち伏せしていたんだろう」

そう言うと他の人を助けに行くと言い来た道を走って戻る

「アテナ、俺たちも行くぞ」

「ええ、みんなに任せてばっかじゃいられないものね」

俺とアテナも零の後を追う

しかし、着くと意外なことに戦いは終わっていた

「終わってる・・・?」

「あ、主たいちょーう!アテナちゃーん!」

話しかけてきたのは紗季、明るい性格で戦いに関してはなんでもできる女性だ

「紗季ちゃん!良かった、無事だったんだね!」

「ふふーん!あったりまえよ!」

「紗季、敵はどうなった?」

「あ、えっとね?なんか・・・黒い霧が出ていなくなっちゃった」

死神がいなくなったからっぽいな

「そうか、わかった」

「あれ?隊長、左腕どしたの?」

・・・骨にやられたなんて言いたくな

「スケルトン兵に切り落とされたわ」

「おい!」

恥ずかしいだろ!なんか!

「スケルトン兵にやられたのー!?ぷぷぷ!!ちょっと隊長らしくないな~!」

「100体も相手したらきついよ、流石に」

まあ、10体くらいしか戦ってないがな

「最後は私が魔法でふっ飛ばしたけどね」

「へぇ~・・・大変だったね」

絶対思ってないなこいつ

合流を終えた俺たちはキャンプを作り直し、作戦会議室でかいテントに集まる

会議室テントに集まったのは、零、紗季、アテナ、主だ

最初にアテナが話を切り出す

「では、これから闇軍との戦いの作戦会議を始めます」

「・・・」

「ほーい!」

・・・大丈夫だろうか?

「まず、今の状況をまとめましょう、零さん紙に書くのお願いできますか?」

無言で零が頷く

「最初に私と主にあったことを説明するわ」

爆発の件、契約の話、死神との戦い・・・などもすべて話す

「以上です」

次に紗季が話す

「えっとね、私達は着いたときに戦いが始まったってことと・・・あ!あとね少しおかしなことなんだけど」

そういうと紗季からありえない言葉が出る

「私達は爆発の件は全く知らないのよね~、それに最前線に行ったのは隊長とアテナちゃんだけってことになってるわ」

「俺達・・・だけ?」

アテナが焦ったような口調で言う

「そんなことはないわ!!だって・・・あれ・・・?」

「どうした?」

アテナが怯えた顔で言う

「私・・・主以外の人達を・・・覚えていない・・・!!」

「・・・そうか、俺も同じだ・・・誰一人一緒に来たやつを覚えていない」

なんで、なんで!!とアテナは言う、そこで紗季が口を開く

「ここのキャンプに来たとき、なにか変なことは思いませんでした?」

変なこと・・・?

「いるはずの人達がいなかっ・・・!!そうだ、なんで俺とアテナは落ち着いていられたんだ!?」

「え?・・・ああ!」

普通なら絶対に焦る、落ち着いて行動できたのはここにいた人達自体を忘れたからだ

だけど・・・いったいなんで?

「このキャンプを襲ったのは間違いなく紫雨のはずだ・・・まさか!」

紗季が言う

「そのまさかよ、あいつは人を消すだけではないわ・・・対象の人をこの世から存在を消す、これがあいつの使う魔法よ」

「そんなの神が使う能力よ!神力使いにもそんなやついないわ!」

人の存在自体を消す・・・

「失われた魔法ロストマジック・・・か」

「正解、まさかその魔法を使えるやつが闇軍にいるとはね」

ロストマジック・・・魔術書、黒鳥魔術書レイブングリモワールに書かれている魔法は全てそう呼ばれている、この魔術書は世界に終わりをもたらす魔法が書かれており今この世には4冊しか残されていない、4冊中3冊は所持者もわかっている、そして今日最後の一冊を持ってるやつも判明した

「・・・ちょっといいか」

零が顔を上げて言う

「確かに紫雨の使う魔法は消すという効果だろう、しかしこの世から存在を消す・・・では無いと思う」

「どういうこと?」

紗季が零の方を向いて言う

アテナもどういうことかわからないで零の方を向いたが、その意味が分かり言う

「・・・!あいつは魔術ではないわ・・・魔法・・・!」

「そうだ、紫雨は魔法使い魔術師ではない」

・・・どういうこと?

アテナは俺がわかっていないことを察して言う

「魔法使いは詠唱や思うことで魔法が発動するの思うことは主に速攻魔法だけどね、それに対して魔術は魔方陣を作り、そこからさらに詠唱が必要なの、その分威力や効果は強いものがほとんどなんだけどね」

なるほどね・・・ということは

「紫雨は魔法使い、だからこの世から消すほどの力を持った魔法は使えない・・・でいいか?」

零とアテナが頷く

「なら・・・記憶を消すまたはこの世にいたという情報を消す力を持った奴がいるってことね」

紗季がそう言うと零が頷き目線を紙に移す

「死神部隊のメンバーは何人だ?」

「今わかってるのは二人、リーダーの死神と、位はわからないけど紫雨ね」

死神・・・くそ、あいつはどうする・・・零が来てくれたおかげで助かったが、あいつは本気を出してねえ・・・今考えても仕方ないが

「あれ?死神・・・って闇軍のトップじゃなかったですっけ?」

「ああ・・・同じ名前・・・は間違えやすいから死神ちゃんとでも呼んでおくか」

いや、敵にちゃんは・・・まあいいか

「やつらがここを攻めたと言う事は多分俺とアテナを狙ったんだろう、最初に紫雨が来た時はいなかったがな・・・」

「なら、また攻めてくるわね」

「多分な、次は死神部隊全員で来る可能性が高い、このキャンプに今は最高戦力が揃ってるからな」

まとめて潰すには持ってこいだろう、相手からしたら

「その時に紫雨ともう一人のやつもわかる、今は攻めてきたときの作戦を考えよう」

作戦はアテナがいるのですぐに決まった

まずは、少しでも相手から見ずらくするためにテントを崩しその布でキャンプの周りに壁を作る、そして敵が入ってくるがそこには誰もいない、あるのは・・・

「爆弾・・・ねえ」

「だ、大丈夫だって!私の魔法がメインだし!さらにそのあとに遠くにいる私達の突撃で・・・!」

いや、相手には消す魔法使う人いるんだけど・・・まあ、爆弾は数があるしアテナの魔法の威力やばいから大丈夫か

全ての準備が終わり位置もついた、そしてその時はすぐに来た

無線機に確認班から連絡が入る

「死神部隊と思われる者たちが来ました・・・数は・・・7人」

零、紗季がいつでも動ける体制に入る、アテナは魔法を発動する構えに

「・・・敵!全員目標に入りました!」

「アテナ、撃て!」

「インフェルノ!!!」

ここから見えるくらいに大きな火柱が立つ、そして爆発音も聞こえ砂も舞う

魔法・・・やっぱやべえな、魔術はそれ以上なのか・・・

そう思いながら大きい声で言う

「全員!突撃いいいぃぃ!!!!」

全員が一斉に動いたせいで砂が舞い、テントが全く見えなくなる・・・が位置はわかる

「ここで死神部隊終わらせ、この勝負に王手をかける!絶対に負けるな!」

そう、これで勝負が決まると言っても過言ではない

だから勝たないといけない、いけないのだが・・・

無線機から入った声は・・・

「さっきぶりだね!隊長さん!あとあの場にいた女の人と私の腕を斬った人!」

死神部隊のリーダーの声だった

まだまだ初心者なのでおかしなところがあれば教えてください!

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