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神・英雄物語  作者: 死神部隊
2/5

終わらない戦い

アテナの血を飲むとすぐに効果が表れた、足や手の感覚が戻り、まぶたの力も戻る

目を開くと目の前には、長い黒髪で目は蒼く肌はありえないほどの白さの美少女の顔が上にあった

「よかった・・・目開いたね」

「・・・!?」

びっくりしてすぐに体を起こす

「ああ、そんな急に体動かすと危ないって」

いや、女の人にひざまくらされてる方が色々危ない

まずは自分の持っているものを確認する、刀はある、銃は・・・ないみたいだ

「銃、落としたかな」

「ごめん、急いであの場から離れたから落ちてるものは拾ってこれなかった」

「大丈夫、刀さえあれば一応は戦えるさ」

そう言って立ち上がる、足は大丈夫そうだ

「完治してるわけではないから無理はしないでね」

動ける程度にはなったが完全な状態に戻るには休息が必要らしい

そういえば・・・

「あの場にいたほかの隊員はどうなったんだ?」

「・・・死んだわ、間に合わなかったの」

「・・・そうか」

あの場にいた仲間達は俺が隊長に任命されてからずっと付いてきてくれた大切な人達だ

だがここは戦場、いつ自分がその立場になるかはわからない

まずはどんな状況なのか確認しよう

「あの爆発の場から今はどれくらい離れたんだ?」

「まだそんなに離れられてないと思う、2時間くらいずっと歩いたけど」

2時間も・・・俺を引きずって

「そうか・・・そうなると少しばかりやばいな」

「あの爆発の確認に敵が来る、こっちは本部と連絡着かないから・・・」

「来たら二人で相手にしないといけないな」

アテナは戦うこともできるが基本は指揮と回復の担当だ

「そろそろ来てもおかしくはない、ここで戦おう」

「足場は悪いけど大丈夫?」

「砂漠だからしばらくは悪いさ、体力がなくなるのを考えるとここで戦った方がいい」

視界も広いしな

刀を抜き一振りしてみる、風を切る音が聴こえる

「うん、大丈夫そうだ」

「私は魔法陣の準備をしとくわ」

神力使いは武器で戦うことはあまりない、自分の拳か魔法かというくらいである

アテナが魔法の準備をしながら言う

「主、今あなたの体は私のものでもある、死ぬ覚悟はできてるけどここでは死ねない」

「死ぬ気はさらさらないよ、ここからは生きて帰る、あいつを倒すために」

軽く準備運動をしながら答えた、筋肉が動かなくなるとやばいからな

アテナも魔法の準備を終えたみたいだ

「来ないなら来ないでほしいんだがな・・・」

「危険は少ないほうがいいもんね」

しかし、その時はすぐに来た

「ッ!主!狙われてる!」

銃声が聞こえ主の頬から血が垂れる

「あの距離から当てるのかよ!」

撃たれた方向を見ると豆粒みたいな人が銃を構えていた

そして振り向いた直後

「「「「「ガシャアアアアアア!!!」」」」

「骨・・・また来たわね」

「スケルトン兵・・・闇軍の作り出した兵士だな」

なんども戦ったことはある・・・が

「「「「「ガシャアアアアアアアア!!!!!」」」」」

「この・・・数はないな」

「50・・・いや、100はいるわね・・・」

一体一体ならそんなに強くはない・・・しかし、数が数ならば話は別である

「ていうか、一体だけスッカスカなやついるな」

「生前あまりカルシウム取ってなかったのよきっと」

牛乳飲めよ、ちゃんと

しかし、どうしようかこんなに来るとは思っていなかった

「私の魔法で一気に吹っ飛ばすわ、けど範囲が小さく設定しちゃったから少し時間を稼いで!」

「わかった、遠くで狙ってるやつはどうする!」

「骨が邪魔して私達は見えてない、まずは骨を先にやるわよ!」

それじゃ、安心してやりますかね

先に動いたのはスケルトン兵、俺の方に向かって剣を高く上げ走ってきた

すぐに刀を抜く構えをする、抜刀だ

スケルトン兵が剣を振り下ろす、しかしそれよりも抜刀の方が早い

人の体のへその部分に横から刃が入る、そしてそのまま斜めに滑り落ちるようにスケルトン兵の上半身が砂漠の砂の上に落ちる、もう動いていない

「じゃあ、次は俺から行くぞ!」

刀を鞘に戻し、抜く構えをしながら砂の上を走る、走りづらいが慣れている

「「「ガシャアアア!!!」」」

近くまで行くと3体のスケルトン兵が刀を構えていた

「横並びとは、斬ってくださいって言ってるようなもんだぞ!」

走った勢いでそのまま抜刀をする、3体ともその場で倒れる

次は5体、左右に1体ずつ前に3体

左足を軸にして右足を右側にいるスケルトン兵の頭蓋骨に向けて高く上げる

バキッ!ッという音とともに崩れ落ちる、そしてそのまま左にいるスケルトン兵にも当たる

そして回転の勢いを使い刀も回す、回転切りだ

「おっらあああああ!!!」

前にいる3体の肩より少し下の部分に入る、崩れ落ち動かなくなる

「全然減らないな・・・っと、さっきのスカスカ兵じゃないか」

ん?あの構え・・・抜刀をするのか!?

「こいつ、生前カルシウム足りなかったとかじゃねええ!!銃で撃たれたからか!」

普通なら崩れて倒れるはずだが、かなり硬いのか強いからなのか

「ギシャアアアアアアア!!」

スカスカ兵が刀を抜く、それを刀で防ぐ

「グッッッ!!重!」

すごい力・・・骨のくせに!

スカスカの骨の左右から1体ずつスケルトン兵が現れる

右からは突きが左からは振り下ろしが来る

「くそが!」

右側の敵を足で蹴る、だが

「ガシャアアア!」

グシャリ・・・その音が聞こえてすぐ左腕に熱い痛みが来る

「ぐあああああああ!!!!」

左腕、いや肘から上が砂の上に落ちる、血が凄い量で出る

すかさず、スカスカの骨が力を入れる、片腕では抑えきれるわけもなく体に斜めの刃が入る

「ざけんじゃ・・・ねぇええええええ!!!」

右足でスカスカの骨の横骨に蹴りを入れる、そのまま左の骨にぶつかり2体とも吹っ飛ぶ

「主!準備ができたから早くそこから離れて!」

少しは腕の心配してくれてもいいんじゃないかなと思いつつ、刀を鞘に戻しその場からダッシュでアテナの所に走る

スケルトン兵たちは走って追ってきたが先にいった骨が転び次々と倒れている

「神々よ闇に生まれし者たちに制裁の裁きを!!」

魔方陣が紅く光る、そしてスケルトン兵たちを囲むように紅い光の壁ができる

「消滅せよ!煉獄の制裁レンゴクノサバキ!」

紅い壁の中で物凄い爆発が起きる、衝撃波が来る

風が消え、視界が戻るとそこには一体もスケルトン兵の姿はなかった

「すげぇ・・・」

「一掃には魔法が一番よ、時間がかかるからあまり使えないけどね」

もうこいつ戦闘員でもいいんじゃないかな

そういえば、最初に狙ってきたやつもいないな・・・巻き込まれたか、報告に戻ったか

「ねえ、左腕大丈夫?」

「遅くね!?」

あ、けど傷は塞がってる・・・契約の効果か?

「ああ!!俺の左腕爆発で吹っ飛んだんじゃ・・・!」

「時間はかかるけど再生するから大丈夫よ、3日もあれば生えるわ」

俺もう人間じゃなくなったな

さて、今の爆発でまたいつ敵が来るかはわからないから急いで移動の準備をする

「早く本部に戻らないといけないわね」

「中間地点のキャンプには行かないのか?」

「最後に連絡を取った時誰も出なかったのよね、多分だけど・・・」

キャンプまで敵が行ってるって言うことは、俺達実は今結構危ないとこにいるのか?

「だけど、本部まではまだ時間がかかるからキャンプに寄った方が良いんじゃないか?」

「敵がいたら厳しいけど・・・その体じゃ厳しいわね、連絡も取れるかもしれないし行ってみましょう」

ここからキャンプまではそう遠くはない

移動してる間にこれからどうするかをアテナと話し合う

「キャンプに戻ったらすぐに本部と連絡を取って人を送ってほしいわね、そしてあなたの腕が再生次第また前線に行きましょう」

ゼロ紗季サキに来てもらうか、あの二人なら安心だ」

零の剣技はこの軍ではトップ、紗季は格闘、魔法、狙撃の3つを得意としている戦闘に関してはかなうものはそういない

「私はゼウスに来てもらいたいけどね」

「あいつはこの軍じゃないだろ、まあ来てくれるなら心強いけどな」

ゼウスは政府軍のトップであり、昔からの親友でもある

神力使いとしてもトップであり能力は全神力を使うことができるというチートみたいな能力だ

まあ、完全に使うことはできないみたいだけどな

今回の戦いはうちの軍の正義軍と闇軍との戦いのためゼウスが来ることは無い

「・・・懐かしいこと、思いだいしちゃった」

「懐かしいこと?」

「私と主とゼウスと・・・死神で一緒に居たときのことを・・・ね」

「・・・そうか」

あの時は・・・楽しかった、みんなが笑って、夢を言ったりして、約束もしたな

「大丈夫、また戻るさ・・・約束をしたんだから」

約束・・・したもんな

そんなことを話してるうちにキャンプが見えてきた

煙とかは上がってはないが、人の気配もない

キャンプに入り確認する

「誰もいない・・・わね」

「死体もない、血の跡もない・・・消されたか」

「死神部隊所属の・・・紫雨しぐれ・・・!」

死神部隊、死神が闇軍の精鋭を集め作り出した部隊、その実力は1つの軍力と同等もしくはそれ以上と言われている

その中の一人紫雨は人を消す魔法を使う、多分キャンプの仕業はこいつだろう

「通信機器は問題ないみたいだ、アテナ、本部と連絡を頼む」

「わかったわ、主はそこのベットで休んでて」

アテナに言われたベットで横になる、このまま寝てしまいたいがいつ何が起こるかわからないので寝ることはできない

それに、一番疲れてるのはアテナだ、先に彼女を休ませてあげたい

5,6分後にアテナが戻ってきた

「もう本部から人は出てるらしいわ、明日朝にはつくみたい」

「零と紗季は?」

「あの二人も出てるみたいよ」

それは助かる、ほんとに

起き上がり、アテナが座れるスペースを作る

「よいしょっと・・・やっと座れたわ」

「お疲れ様、今回はありがとな」

「仲間を助けるのは当たり前、それに私もあなたに救われたって言ったでしょ?」

「お前を救ったこと・・・あったっけ?毎回救われてるのは俺だと思うが」

「救われてるわよ、ちゃんと」

うーん、いつ救ったっけな、思いだせない

「ちょっと何か食べれるものがないか探してくる、アテナは休んでてくれ」

「片手で大丈夫?手伝うわよ?」

「大丈夫だ」

テントを出て他のテントに入ってみる

人がいた形跡はあるが、荒れた感じはない・・・やはり消されたのだろう

「えっと・・・確か缶詰とか保存食とかあったよな」

食料を探してると銃も見つけた

「散弾銃か・・・ありがたくもらっておこう」

何て名前かは知らない、使えればいいし

そのあとは缶詰を見つけた、あと誰かが隠して持ってきたポテチ、うすしお味も

「・・・まあ、お菓子も大事だよね」

今回ばかりは許す、もういないけど

アテナのところに戻り見つけてきたものを出す

「缶詰とポテチ・・・誰よポテチ持ってきた人」

「・・・しらん」

「あと缶切りないと、開けられないわよ?」

あ、どうしよう

「みかんの缶詰取って?」

「え?あ、うん」

どうするの?

すると、缶詰の上に爪を立て「えいっ!」と言い親指が全部缶詰の中に入った

「・・・まじかい」

「指入っちゃった・・・」

親指に付いた汁をなめながらテヘッって言う、めっちゃ可愛いなオイ

「あ、フォークもスプーンもない・・・」

「手でいいわよ、別に知らない人と食べるわけでもないし」

衛生面的には最悪だけどな、まあいいか

残りの缶詰も開けてもらう、といっても3つしかない

オレンジ、桃、鯖、ポテチうすしお味・・・なんだこれ

「それじゃ、いただきます」

「いただきます」

味はおいしかった

食べ終わったあとは外も暗いので交互に仮眠をとるようにして寝ることにした、先にアテナが仮眠をとる

「それじゃ、おやすみなさい」

「見張りは任しておけ」

・・・アテナが起きるまで刀とさっき拾った散弾銃の手入れでもしておくか

刀はスケルトン兵たちとの戦いで傷つき手入れが必要だったが、散弾銃は綺麗なままだったので必要なかった

にしても・・・

「寝顔可愛いな・・・」

すぅすぅ・・・と声を出して寝ている

「戦場なのに、こんなゆっくりしてていいのだろうか・・・って考えても意味ないか」

ここ最前線キャンプなんだけどね、もう敵来ちゃった後だし

・・・ん?待てよ

「なんで俺達の後ろに敵がいるんだ・・・?あの爆発の後に残ったのは俺とアテナだけのはず、それにアテナは動けていたから敵が動いてたら教えてくれたはずだ」

魔法でも瞬間移動や転移魔法もあるが時間がかかるし、ここまでならわざわざ使う必要もない距離のはずだ

「これも今考えても意味ないな、頭も回らないし」

明日皆が来た時にでも言ってみよう

アテナが寝てから3時間くらいが経過したので交代する

「アテナ、起きて」

「むにゃ・・・にゃあ?」

猫かお前は

「交代の時間だよ」

「・・・!ああ、わかったわ」

アテナが飛び起きる

「俺の時は特に問題はなかったけど、何かあったら起こしてくれ」

「わかったわ」

ベットに入るとさっきまでアテナが寝てた暖かさがある、これはやばい

「おやすみ、主」

「おやすみなさい」

疲れが溜まっていたらしくすぐに寝てしまった





そして、目が覚めると・・・

辺り一面が血の海のようになっていた。


少しづつ頑張っていきます、おかしなところがあれば教えてください!


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