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転生チートの復讐劇  作者: 黒咲 夜羽
第2章 アカデミー編
34/51

32 男の闘い

「・・・あれ」

今なにしてたんだっけ。

・・・そうか、戦ってるんだった。

立たなきゃ・・・立つ?

どうやって?

筋肉に力を入れないと。

あれ、入らない。どうすればいいんだろう。

入れ方を忘れた。

あれ、視界が暗い。

てか、真っ暗じゃん。

・・・死んだ?

いや、意識を失ってるのか。

死んだらエルナ・・・じゃなかった。

エルが来るだろうし。

・・・え、いや、来ない可能性もあるのか。

・・・う~ん。

「目覚めろ!ごま!」

開けごまじゃあるまいし・・・無理か。

そうやって、いろいろ考えてると。

「・・・マスター。そろそろ話かけてもいいですか?」

真後ろからの声に振り返るとイヴがいた。

「おお、びっくりした。あれ?イヴがここにいるってことは俺、死んでない?」

「死んでませんよ。・・・私がついていながら死なせるわけにはいきません」

「?」

(死なせるわけにはいかない?

ああ、魔力途切れるからかな)

そう、結論を出し。

「で、俺はどうやったら目覚めるんだ?」

「目覚めてますよ」

「・・・え?」

もう1度周りを見回すが真っ暗な空間だ。

とてもあの闘技場とは思えない。

「闇属性魔術、【虚数空間ゼロ・ディメンション】です。一時的に虚数空間を作り出し、外界と完全に遮断しています。」

「へー。便利だな~」

いろいろやりたい放題じゃないか。睡眠とか、食事とか。まぁ、真っ暗だけど。

「ええと、まぁそれは理解できた。で、なんで俺はここにいるんだ?早くあいつを倒さないと」

「・・・マスター。正直、今のままでは少し難しいです。」

「闇属性は光属性には勝てない・・・ってこと?」

「いいえ、さっきまでの状況なら簡単でした。しかし、マスターは今1人で観客を庇いながらあの天使を相手にしなければいけません。精霊王く天使。力量はこれが当然です。マスターの身体能力ならある程度は覆す事ができますが・・・観客を見捨てる必要があります。」

「・・・つまり観客を見殺しにするっていいたいのか?」

「いいえ・・・方法は・・・無いことも・・・ない・・・です」

「ちょっとイヴさん?何故そんなに悔しそうな顔を!?」

「いいえ、まさかあれに頼まなければいけないとは・・・屈辱です!」

「は、はい!」

なぜか俺が返事してしまった。

「・・・マスター。この魔術が途切れた瞬間、私を地面に突き刺してください。」

「え、あれを素手で相手にしなきゃいけないの?」

「そこら辺に剣は落ちてます!それで耐えてください!」

「は、はい!」

なんかイヴがこわい。


──────────────────


目を開くと暗い空間・・・ではなく闘技場だった。

「チッ、まだ生きてやがるのかよ。いい加減しねよっ!」

俺は言い返そうと口を開こうとするが、

(か、身体が重い・・・っ)

自分を見下ろすと、それは酷いものだった。

皮膚はところどころ焼け、手足の感覚が鈍くなっていた。

(これは・・・ヤバイな)

俺はさり気なく復讐刃リベレーションを地面に突き立てた。

「・・・ほら来いよ。お前程度、素手で相手してやるよ」

重い身体を無理矢理動かす。

軽い挑発だ。

掛かるはず無i

「てめぇ。その状態でよく言えたな・・・。真っ二つにされてもそう言えるか見ものだなぁっ!」

(まさかの挑発にのった!?)

いや、こちらとしては好都合だ。

しかし。

「おらぁぁぁぁぁぁぁぁ」

コウキが振りかぶった聖剣。

俺は紙一重で躱す。

(このままじゃやばいな・・・)

少しずつ追い詰められている。

そこで、踵になにかがぶつかった。

(この重さは・・・)

「死ねっ!」

丁度俺の首の高さで迫る聖剣。

それをバク転て回避し、起き上がると同時に落としていた4本の剣のうちの1本を回収した。

「チッ」

舌打ちされた。

「・・・俺、そんなに恨まれることした覚えないんだけどな」

「アァ?」

「俺はお前に何もしてないだろ。あっち側で。それで恨む理由がわからない。」

とりあえず、時間を稼ごう。

その思いから口を開くが。

「何もしていない?確かに俺にはしてないな。だけど、お前は神崎を泣かせた!」

「・・・は?」

泣かせた?俺が夏純を?

わからない。そんな、表情になっていたのだろう。

コウキは続けて言った。

「気づいてなかっただろ。そうだろうな。神崎はいつもお前の前ではいつも笑うようにしていた。でも、俺は1回見た。

トイレで神崎がお前の名前を言いながら泣いて──」

「まて、トイレまで夏純について行ったのならそれはストーカーじゃ・・・」

「うるさい聴け。泣いていたんだよ。

お前が神崎を束縛してるんだよ!」

「っ!俺は束縛なんて!」

「してなければあんな風に1人で泣くかよっ!」

俺はコウキの突然放った光線を避けた。

その瞬間。


ドッ。


まるで地面が脈を打つような、そして闘技場から紫色の一筋の光が天を貫く。

いや、闘技場からではない。

復讐刃からその光線はでていた。

「お前・・・なにしてやがる?」

「さ、さぁ?」

(これはバレるだろぉぉぉぉぉ!)

心で叫ぶが遅い、その間にもコウキは復讐刃に迫る。

「やらせるかっ!」

俺は先ほど拾っていた剣を投擲、更に転がっていた剣をそのまま蹴り飛ばした。

コウキは2本の飛来する剣を防ぐために立ち止まり、俺はその隙に復讐刃に迫ろうとした。

だが。

「バーカ。【聖域】発動」

2本の剣は聖域に弾かれ、コウキは聖剣を俺に振る。

聖剣が俺の腰から両断しようと迫る。

(狙われたっ)

気づくがもう遅い。

剣は俺に迫り──


突如、空から飛来した白銀の剣により聖剣が弾かれた。


はい、最後になんか飛んできましたね。

よければブクマ、コメントお願いします!

そして、次の話は諸事情により12月10日(土)に投稿します!

日にちが空いてしまいますが、これからも読んでいただけると嬉しいです。

というか、ここから更に面白くなる予定です!

是非読んで下さい!

それではまた、次のお話で~

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