表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生チートの復讐劇  作者: 黒咲 夜羽
第2章 アカデミー編
30/51

28 ロリコン?

時は遡り2週間前。

丁度、対抗戦まで2週間に迫った時だろうか。

俺はイヴを連れて、エルフォードから出て遠く離れた山に来ていた。

クラスメイトの特訓は夏純達に任せ、1人飛び出してきた。

理由は、対勇者用の特訓だ。

「あの勇者の名前・・・」

俺は、学園長から相手のメンバーリストを見せてもらっていた。

いや、正確には見せられていたと言うべきか。

俺は興味が無かったからチラッとしか見ていなかったが、勇者の名前には見覚えがあった。

"コウキ ミツイ"

勇者は勇者召喚によって行われたと聞いた。

まさか・・・だよな・・・。

俺はあの名前を忘れはしない。

「どこまでも追いかけてくる気かよ・・・!」

俺はそいつとは地球の、しかも同じ学校だった。

そいつとは昔から因縁があり、仲が良いとは言えない関係だ。

「イヴ!」

「なんでしょうか、マスター」

イヴは剣から人に変化した。

と、よく見るとイヴが・・・。

「・・・服装が変わった・・・だと!?」

いや、本当にどうでもいいんだけど。

なんか気になった。

「はい、最近の服装を見ていると

ワンピースはもう時代遅れかと」

ワンピースはとてつもない風評被害を受けた!

「という訳でゴシックドレスというものにしてみました」

確かに黒を貴重としたアニメ好きなら1度は見るであろうゴシックドレス。

(・・・どこでみつけたんだ)

「・・・まぁ、それでいいならいいけど」

「はい。マスターも満足しているようでイヴは嬉しいです」

(・・・どっちでもいいとは言えないな〜)

「・・・俺達も特訓するぞ」

「了解です、マスター」

俺は2本持っていた剣のうち1本を

イヴに投げ渡した。

イヴは見た目は小学生くらいの身長だが、実際は精霊王。

しかも、今までのマスターとなった人の剣の腕を暗記しているらしい。

「・・・いくぞ」

「いつでもどうぞ、マスター」

俺は瞬時に接近し、剣を下から上へ斬りあげる。

イヴはつかさず対応し、俺の剣の腹を叩き剣の軌道を逸らした。

しかし、俺の攻撃はそれでは終わらない。

「神崎流剣術︰閃雷!」

雷の様に、高速の袈裟掛け斬りをする。

しかし、イヴは体を半分後ろに引くことにより避けた。

そして、剣を振り下ろした状態の俺の脇腹にイヴの回し蹴りが炸裂した。

ただの蹴りではない。

まるで蹴った瞬間に爆発が起きたような。

そんな蹴りだった。

「2代前のマスターは、格闘術を使っていました。それを模倣してみました。」

「っつう。異世界の格闘は爆発するのかよ・・・」

「2代前のマスターでしか見たことないですね」

「だよな・・・。それ聞いて少し安心した」

爆発する格闘なんてまっぴらごめんだ。

と、少し気が抜けた瞬間。

俺の目の前には、剣を既に振りかぶった状態のイヴ。

(やべっ!)

声にだす余裕もないほどの隙。

そこをイヴは何事もなく攻めてきた。

俺はここで防御捨てた。

イヴに向けて"紫雷"を放ったのだ。

イヴは驚きながらもこれを避け、俺にも剣は届くことは無かった。

「流石です、マスター。

ではこれはどうでしょうか」

そういい、イヴは空中で図形・・・いや、魔法陣を書き

それを剣に叩きつける様なモーションをした。

すると、剣から闇が溢れるように黒く染まり

それが柱のようにとてつもない長さへと変化した。

「【ナイトメアライン】」

「・・・マジかよ」

確かにイヴの術式で発動させていたが・・・ここで使うとは思ってもいなかった。

しかし、それほど本気ということだろう。

「いいぜ、

【ディスチャージ】!」

俺の体から青白い放電が迸る。

体に羽毛のような軽さを感じた。

【ディスチャージ】は自分で編み出した魔法で、雷を纏うことでスピードを限界まで引き上げる物だ。

イヴは【ナイトメアライン】で剣を軽々しく振るう。

別の術式でも入っているのだろう。

しかし、スピードを限界まで引き上げた俺には掠りもしない。

途中まで接近し、俺はスピードに急激な減速と加速を加えた。

"幻歩"だ。

イヴはそれに気付かず斬ってしまい。

「あ・・・」

と、声を漏らした。

瞬時に背後に回った俺に剣を突きつけられ止まった。

「・・・流石です、マスター」

「イヴこそ・・・。まさか【ナイトメアライン】使うとは思わなかったぞ」

「マスターこそ。あれを避けれるとは思いませんでした」

「・・・いや、当たってたら死んでたろ」

「大丈夫です。あれ、見せかけだけですから」

「え、見せかけ?」

「・・・ほら、地面には傷ひとつついていません。」

「傷って・・・でも砂埃が・・・」

そこであたりを見回すが・・・確かに無い。

「イヴは【ナイトメアライン】と言いながら【サイクロン・ネス】という闇の風を発生させていました。まぁ、風で斬れるだけなので風属性みたいなものですけど」

「魔術じゃやっぱりお前の方が上だな」

「マスター、やっぱりといいますが

マスターはそもそも魔術を使っていないと指摘します」

「それもそうか。・・・よし、魔術の開発しよう。終わったら剣だ」

「了解です」

そうして、対抗戦3日前に帰ってきた陽綺とイヴ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「う、嘘だろ・・・」

「そんな・・・ハルキくん・・・」

クラスメイトの男女全員が俺を見て驚いていた。

「え、何かおかしいか?」

自分では何も変化はないと思うだけあって、困惑が大きかった。

「お、お前・・・」

「ハルキ君・・・」

「「「「ロリコンだったのか!?!?!?」」」」

・・・は?

「はぁぁぁぁぁ!?!?!?

どうしてだお前ら!?

急にどうした!お前ら!お前らの思考はどうしてその結論に至った!?」

俺達は困惑していた。

イヴも困惑した表情でこっちを見ている。

「カスミさんやエルナさんがいながら・・・

特訓と言ってそんな小さい娘を攫ってくるなんて!」

・・・え?あ、そういうことか。

俺はやっとみんなの誤解を理解した。

「違う違う。こいつ俺の契約精霊。

ほら、イヴ。自己紹介」

「・・・マスターにマスターと呼ばされて

いつも側に置かれるイヴです」

「おぉーっとイヴさーん。どーしてそんなみんなが誤解するような事言うのかなー?」

「お、お前・・・」

全員が俺か、距離を置いていた。

「あーも、これでいいだろ!イヴ!剣形態!」

紫の粒子と共に形を変え、いつもの魔剣へと変化した。

「あ!いつもの魔剣!」

「だから言ってただろ!?」

そんなやり取りをし、俺は全員を見据えた。

「3日後、対抗戦が始まる」

その言葉と共に全員の表情が引き締まった。

「相手は相当強い。勇者の相手は俺がする・・・が、勝てるかはわからない。勇者以外も俺達同様育成チート・・・じゃなくて、特訓させられているはずだ。5人、もう決まってるよな?俺と夏純、エルナ以外は誰なんだ?」

「私と〜」

「お、俺です!」

クラスメイトの男子と女子が1人ずつ出てきた。

「やっぱりリンドは・・・」

「うん、私魔法使えないからね〜。

方法ならあるけどちょっとね。だから辞退した〜」

「なるほどね」

確かに竜化をする訳にはいかないか。

「2人ともよろしくな」

俺がそういうと

「「はい!」」

気合が入った返事が帰ってきた。

「というわけで」

俺はそう言い

「ちょっと国王の所に行ってくる」

「え・・・・・・えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

全員の驚きを背中に俺は【エアドライヴ】で空を飛んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺は王宮の前の門番に冒険者カード(そういえば久しぶりに取り出した)を見せ、中に入った。

長い廊下を進み、国王室に入り込んだ。

「おぉ!ハルキではないか!どうした!?」

「いや、ノックも無しに入ったことに何かお怒りは無いのかよ・・・」

「儂とお前の仲ではないか!フハハハハ!」

(相変わらずテンション高いな〜)

そう思わずにはいられなかったが、俺は急いでいるため本題を持ち出した。

「相手の勇者の武器について聞きたいんだけどいいか?」

あ、ヤベ。思わずタメ口に・・・あれ?さっきも・・・。

やってしまった!

と、思ったが王は特に気にしてないのか質問に答えた。

「・・・今の勇者の武器は、〈フラガラッハ〉という物だ」

「〈フラガラッハ〉?」

どこかで聞いた名前に不思議を覚える。

「あぁ、そうだ。使用者の思い通りに動き、鎧ですら防げない剣だ。」

その説明を聞いて思い出した。

〈フラガラッハ〉・・・確かケルト神話に出てきた神、ルーの剣・・・!

「実在してたのか・・・」

「実在?どういう事だ?」

「い、いえ。故郷で聞いたことがあったので」

転生まで話す気は無いので俺は誤魔化した。

「・・・ハルキ。不思議に思わないのか?」

「不思議?」

神話の武器が出てる時点で不思議満載なのだが。

「使用者だよ。使用者」

「・・・・・・?」

まさか、神がいるわけでもないし。


「はっくしゅん!」

「どうしたの?エルナ?」

「う〜ん。今、さり気なくディスられたような・・・」

「なにそれ」

と、忘れられたエルナとリンドは校庭を眺めながら話していた。


「持ち主までは知らんかったのか。」

国王の言葉に頷く。

「前の持ち主はアリサ・アシュリーという聖騎士団長だった。しかし、最近姿を見ない上に〈フラガラッハ〉を勇者が持っている。・・・何かあると思わないかね?」

「・・・あなたが考えていることの鱗片は想像出来ましたが・・・それは国自体が怪しくなりますよ?」

聖騎士団長が入れ替わるだけなら問題は無い。

しかし、武器まで変わるだろうか。

聖騎士団長にだけ受け継がれるというのであれば納得だが、国王の反応で違うのだろう。

しかも、それを国民全員が放置しているということになる。

それに、精霊魔剣であるイヴが使用者を選んで

それほどの剣が使用者を選ばないとも思えない。

「・・・そういえば、1ついいです?」

「?なんだ?」

「いやー、そのですねー。

常識に疎いものでして・・・」

「焦れったいなー。言ってみろ」

よし、言おう。

「あなたのお名前知らなかったり、相手の国の名前知らないのデスガ」

「・・・・・・」

(あー、これアウトかも・・・。夏純・・・エルナ・・・あとついでにリンド。今まで楽しかったよ。ありがとう。一足お先に天国に・・・)

「クッ・・・フハハハハハハ!」

「へ?」

なんで笑ってんの?と思っていると

「いやいや、まさか王の名前を知らんとは思ってなくてな!これだからお前は面白い!」

(面白がられちゃったー。マジかよ・・・)

この人はやはり、俺の予想の斜め上を行くと・・・そう確信した。

「それじゃあ、自己紹介といこうか。

ごほんっ。

儂はエルフォード王国の王。

リーアム・エルフォードだ!」

よければブクマ、コメントお願いします!


王「自己紹介どうだ?」

作者「ぐっじょぶです」

王「この台本とやらのおかg」

作者「それ以上言ったらダメです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ