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転生チートの復讐劇  作者: 黒咲 夜羽
第2章 アカデミー編
24/51

24 新しい家?

「こ、こほん!とにかく!私はハルキと住むの!」

リンドは言ってくるが、エルナも夏純は納得しないらしい。

いや、俺も家が空いてるなら・・・まてよ

「そういえば、家ってどこなんだ?」

「「「・・・え?」」」

家貰うとはなったが家の場所聞いてないことを思い出した俺は

「・・・・・・(どうするか)」

悩むこととなった。

「なんというか・・・」

「ですね・・・」

「家がないのー?」

3者三様に俺を見てくるが

「よし、ちょっと王宮行ってくる」

「「そんなコンビニ感覚で(ですか)!?」」

「こんびに?」

若干1名コンビニを知らないが・・・まぁ、いい。

「俺は野宿でも構わないけど、女子としては嫌だろ?てか、そんな危ない事させれねぇよ・・・」

問題が起きるよりは聞いた方がいいと俺は思う。

「た、たしかに女子としては嫌だけど・・・」

「うぅ・・・確かに・・・」

「野宿でもかまわないんだけどなー」

若干1名常識がおさらばしてるようだが・・・まぁいい。

「んじゃ、行ってく」

最後の「る」を言おうとした時、声を掛けられた。

「お待ちしておりました、ハルキ様」

声を掛けてきたのは長い栗色の髪に、ロングスカートのメイド服を着た20歳くらいの女性だった。

「・・・・・・」

誰だ・・・。

「ハールー?♡

この人はぁ〜誰かな〜?」

夏純が本気で俺の肩を握・・・潰そうとしてくる。

「まて!俺は無実だ!あ、あなたは誰で・・・いてぇ!ちょ、離せ夏純!会話すらできない!」

余りの痛さに会話が進まないと判た俺は夏純にギブアップを訴える。

「私は国王陛下に命じられ貴方様のお世話係、屋敷の管理を任される事になりましたセシリー・アルスターと申します。以後お見知りおきを」

と、少女は微笑んで言った。

「おおう、メイド喫茶も店じまいな幸ふk・・・え、屋敷?」

俺の問にメイドさん・・・セシリーは「はい」と答えた。

「それでは案内させて頂きます」

そういい、俺達を王宮近くの・・・貴族エリアへ足を向けた。


「ここです」

セシリーが案内した場所は「家」ではなく「屋敷」だった。

「「「「・・・・・・」」」」

4人とも正直コメントに迷っていた。

いやね?ほら

俺は王様に

「家を下さい」

だったのに

屋敷貰っちゃったんだよ?

「・・・ハル。私ハルの価値観が分からないよ・・・」

「俺は王様の価値観が・・・分からないことも無い・・・かな〜」

そりゃ、あんなでかい王宮で暮らしてたらね〜。

「陽綺さん。ここに住む・・・でいいんですよね?」

「・・・まぁ、せっかく貰ったしね。有効活用しよう・・・」

ポジティブ大事。

「そ、そうね。デカくて困ることなんて・・・あまり無いと思うし・・・ね?」

「私もいいのー?」

「あんたまだ居たの!?」

それは少し言い過ぎだろ。

「いやー、来ちゃった」

てへっ!

(あ、こいつはこいつでこの状況楽しんでるし・・・いいか、夏純をとめなくて)

改めて屋敷を見てみる。

屋敷の広さはあまり検討もつかない・・・というか奥行きが見えない。

そして、高い門に西洋風の屋敷。

白を基調としており清潔感が溢れている。庭も広く、奥にはチラっとガーデン的なのも見える。

(・・・すげぇ)

正直、ここまでして貰わなくてもいいのだが・・・。というか広すぎだろ・・・。

セシリーに中を案内してもらっているが広すぎる。個室だけでもたくさんあるし、キッチン・・・というか厨房も広く、書斎まであった。

バスルームも、もはや温泉並だった。

庭は屋敷を1周するように広がっており、門と反対の場所にはプールまであった。

とはいえ、まだ春の様な気温だ。入ることは無いだろう。

「以上が屋敷の案内となります。何かありましたらお呼び下さい」

そう一礼し、去っていった。

「・・・部屋でも決めるか」

「そうだねー」

リンドの返事に夏純が顔を顰めたが・・・

「外に放り出すわけにもいかないし・・・いいんじゃないか?広いし」

夏純は「むー」って顔をしたが

「ハルがそういうなら」

そう言って了承した。


屋敷内を案内された時、個室は大半が2階にあった。

玄関からすぐ目の前にあった階段から2階に上がる。

通路は左右に別れている。左は庶民的な部屋より少し大きめ。右は大きめの部屋が並んでいた。

「広いと落ち着かないよな〜」

そういい、左の通路の一番近い部屋に入った。

部屋の内装は窓際にあるベッド、大きめの机、クローゼットなど様々だ。

元々あまり荷物がなかったので少しだけの所持金を机の引き出しに放り込んだ。そのまま目を瞑りベッドにダイブした。

ベッドのふわふわ感と共に左手に柔らかさが・・・柔らかさ?

俺は左手を見てみると

「・・・マスターはイヴの胸がそんなに触りたいのですか」

「うおっ!」

気づかなかった。というか意外とあるんだな。

「・・・もう馴れました。私はマスターの精霊であり剣。どうぞイヴの体をご自由に」

「しないよ!?あと狙ってない!これは本当だ!」

悲しい誤解を払拭するために弁明をするが・・・イヴは部屋を出ていった。

「・・・はぁ」

イヴもわかってはくれるだろうし・・・とりあえず寝よう。

俺の意識はそのまま眠りについた。

投稿が不定期になる可能性があります。

できるだけこのペースを保つつもりですが、できない場合があるのでご了承ください。

あと、自分で見返すと誤字などがあるので

訂正が終え次第お伝えします。

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