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転生チートの復讐劇  作者: 黒咲 夜羽
第2章 アカデミー編
23/51

23 彼女と妻

「私はね・・・人間じゃないの」

赤髪の少女・・・リンドは語りだす。

「私・・・ドラゴンなの・・・」

「・・・え、ドラコンってこんな美少女なの?」

「ていっ!」

エルナがチョップをしてきた。

「な・・・え・・・び、美少女!?」

リンドはリンドで照れていた。

「陽綺さん!話の腰を折らないで下さい!リンドさんも説明続けてください!」

怒られてしまった。

そこまで怒らなくても・・・

「わ、私ね!りゅ!りゅりゅ」

「落ち着け!俺が悪かった!だから落ち着いてくれ!」

いや、なんかごめんなさい。

数分後、落ち着きを取り戻したリンドは再び話し出してくれた。


「私、龍族の姫でね」

え?

「家でしてきたんだ」

んん??

「私より弱いヤツが私の婿なんてふざけるなって」

「まて!ツッコミどころが多すぎるんだが!?」

「そうですよ!姫!?あの!?」

美少女=ドラゴン=姫という謎の方程式が組みあがった。

「エルナさんの「あの」・・・かはわからないけど姫だよ?」

・・・姫

「えーと、つまり婿が弱いのが嫌で飛び出してきた・・・と?」

エルナの問にリンドは

「うん!正確には婿探し・・・かな?」

「なるほど、婿を見つけるために・・・でもなんでエルフォードなんですか?」

「・・・龍族に私より強い人が居なかったから・・・」

「「・・・・・・」」

「だから・・・他に強そうな人探しててたらね。ちょっと前に凄い魔力を感じたの!」

「凄い魔力?」

「そう!突如平原にボワぁって!」

平原?

「で、そこに飛んで行ったんだけど人が1人しかいなくて・・・。後から気づいたんだよ。あの人だったんじゃないかって!」

・・・・・・

「あ、あのリンドさん?それっていつの話でしょうか?」

リンドは「?」という表情をし

「大体1週間前かな?」

間違いない

「は、陽綺さん・・・」

エルナも気づいているのだろう。

「で、私気づいたの!人が集まるところにならいるんじゃないかって!」

確かに考えとしてはあってる。

「だから、アカデミーに入ったの!」

つまり予想外な形でだがリンドの予想通りになったのか。

「えーと、それでその人には会えたのか?」

と、訪ねてみた。

「え、ハルキ君だよね?」

「・・・えーと、その根拠は?」

やばい・・・絶対にやばい。

「魔力の多さと質・・・かなぁ〜」

質・・・?

「えーと、それってつまり・・・」

「結婚してください!」

「だよね!早いわ!出会って1日どころか半日だわ!」

どんな電撃婚だ。

「むむぅ、じゃあどれくらい一緒に居ればいいのさ」

「いや、そういう問題じゃなくて・・・」

なんて答えたらいいのか分からないな。

と、そこに

「・・・?ハル?」

と、教室の外から声が聞こえた。

「夏純?え、見えてるのか?」

今はエルナの魔法で見えない筈なんだが・・・。

「ううん、気配がして・・・」

教室に入りながら説明してくれた。

と、そこで俺は名案が浮かんだ。

「リンド、悪いな。夏純と俺は付き合ってるんだ。だから、諦めてくれないか?」

これならいける!そう思ったが

「・・・だからどうしたの?」

へ・・・?

「え、あ、いや付き合ってるから・・・」

俺の困惑はリンド言葉により砕かれた。

「この国は重婚オッケーのはずだよ?」

・・・・・・。

「だから私を正妻に!」

そこは愛人じゃないんかい!いや、それでも困るけど!

「ちょ、ちょっとあなた!いくらなんでも図々しい・・・というかいきなり何を言ってるのよ!」

か、夏純?前半なにか・・・

「ハルキは私が相応しいの!」

「いいや!私の方がハルに相応しいわ!」

ちょ

「お、おいお前ら」

「「ハル(キ)は黙ってて!」」

「は、はい!」

なぜ俺が怒鳴られるんだ・・・。

「こうなったら実力で〜」

と、リンドが腕まくりをし始める。

「そっちがその気ならやってやろうじゃ」

このパターンは不味い!

「ストーープッ!」

と、エルナが2人に同時チョップをした。

「もう授業が終わりますよ。そろそろ戻りましょう」

もうそんな時間なのか。

「そろそろ戻ろう。リンドの事は秘密にして、エルナの回復魔法で治ったことにしよう」

みんなが肯定の意を示した事を確認しつつ全員で教室を出た。


「それで、保健室に行こうとしたところでエルナの回復魔法で完治したので保健室には行きませんでした」

見事に嘘をつき、俺らは何も咎められなかった。

「手加減しろ」とは言われたが・・・。

「そうですよ、陽綺さん。いくらなんでもやりすぎです!」

と、エルナの説教をくらいながら俺達は学校の終わりを告げるチャイムを待っていた。


帰りのHRが終わり、俺達は帰っていた。

「ちょっと、なんでリンドさんが付いてきてるんですか」

エルナの言葉で全員の視線がリントに集まる。

「まだ言い続けるのね!?」

それもそうだろう。夏純を彼女と紹介したのにこれである。

「だって、彼女でしょ?私は妻!つまり、私の方が上なの!」

「結婚してないでしょ!」

「結婚してないわ!」

夏純と俺のツッコミにリンドは


Σ(゜д゜lll)


こんな顔してた。

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