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転生チートの復讐劇  作者: 黒咲 夜羽
第1章 転生
11/51

11 闇の精霊王

どうも、忙しく満足に小説が書けない夜羽です。

楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。

意識が戻り、俺の目に映ったのは戦闘前と大違いだった。

奥義のせいで壁のあちこちにヒビが入っていてほとんどが粉々だった。

「あれ・・・?」

ふと、視点が地面からにしては高いように感じた。

逆を見ようとして・・・ガシッと頭を掴まれた。

見上げると、先ほどの少女の顔があった。

・・・・・・

「すみません、勘違いで襲ってしまいまして・・・」

沈黙を破ったのは少女だった。

「いや、それより君は・・・?」

「私は闇の精霊の王・・・イヴです」

「闇の精霊王?」

「はい、昔魔王に封印された闇の精霊王です。まぁ、もう少しで消えてしまうんですけどね」

「消える?」

「はい、封印されて力が弱っていたうえに誰からも魔力供給受けてませんでしたから・・・」

「なら、俺の魔力を・・・」

と、いったところで少女・・・いや、イヴは首を横に振った。

「精霊は、自分の属性とあった魔力じゃないとダメですし、私ほどになると必要量が桁違いにいるんです・・・。だから、多分無理ですよ」

と、諭す様に言ってきた。

高い魔力に闇属性・・・俺ならギリギリいけるんじゃ・・・。

俺は冒険者カードを取り出し、イヴに見せた。

「闇属性値のこの高さに・・・この魔力量・・・。あなたはいったい・・・いえ、お願いです。私・・・お互いの為に契約してください。」

「契約?」

「はい、精霊は魔力を貰い存在を長らえる。契約した人間はその属性の精霊魔術が使えるようになります!」

精霊魔術?ま、まぁ

「う、うん。契約してもいいよ?」

「ホントですか?ありがとうございます」

そういい、イヴは復讐刃リベレーションを手に取り、そっと魔力を流し込んだ。

そこには、魔法陣が現れ、イヴは復讐刃リベレーションに取り込まれるように粒子となり消えた。

そして、膝枕されていた俺の後頭部は地面とご対面していい音を出した。

いきなりの衝撃に思わず目を閉じてしまい。

いってぇ〜と思い、目を開けると、


剣が形を変えイヴの姿になった。


「精霊は契約すると、依代よりしろが必要なので、この剣にさせていただきました。」

「なるほどね。あれ?じゃあ、俺の武器は・・・」

と、言った途端

イヴは俺の腰に抱きつくようにすると紫の粒子になり、剣となった。

漆黒の刀身に赤い刃、そこまでは変わらないが、柄と刀身の間に紫の結晶があった。

「この通り、剣にもなれるので大丈夫です」

と、はずんだ声が剣から・・・というより直接脳に声が来た。

『契約した精霊とその使い手は直接会話ができるので剣に話しかけるヤバイ人と思われることもないですよ』

なるほど、それは便利だ。

契約したが・・・あんまり変化ないな。

それが率直な感想だった。

「マスター、これからどうするおつもりですか?」

「マスター?」

「精霊は契約した相手をマスターと呼ぶものですよ」

そうなのか、知らなかった。

「まずは仲間を助けないと」

「一緒に来た人がいるのですか?」

俺はこれまでの経緯(転生など含めて)説明した。

「なるほど、そんな事が。しかし、それが事実だと少し厄介ですね・・・」

「厄介?」

「はい、恐らくマスター達が戦った相手は私の封印を見張っていた魔王幹部のペット・・・ガーゴイルです」

「・・・あれがペットなのか。・・・そうとう趣味が悪いな」

「ペットとは普通は自分の戦闘アシスト生物ですよ」

「この世界じゃペットを愛でる事できなさそうだな〜」

(ペット見せてやるっていわれてバケモノ見せられたらトラウマになりそうだ)

「あ、でも全員がアシストに使ってる訳では無いですよ?」

「それは少し安心した」

さて、助けに行くか。

「まってろよ、エルナ」

俺は暗く先の見えない渓谷を見上げた。


「場所はどこですか?」

う〜ん

「わかんね、俺落崖から落ちてここまで来たし」

「では、崖の上を目指しましょう」

「そうだな、崖を登るか・・・」

とぼとぼ崖に向かって歩いていると

「?マスター、飛べないんですか?」

「いやいや、鳥じゃあるまいし・・・え、飛べるの?」

「魔力使えば簡単ですよ。私がアシストするのでマスターは飛ぶ事をなるべくリアルにイメージしてください」

イメージかぁ。飛んだこともないのに無理な相談だなあ。

いや、待てよ。飛行機とかの鉄の塊が飛べるんだから行けるくね?

そう思い、俺はありったけのイメージをした。戦闘機のジェットエンジン、鳥が風を掴んで飛んでいるところ。

「マスター、いけます」

イヴが叫んだ瞬間に、復讐刃の結晶部分に紫の魔法陣が現れた。

「いっけぇぇぇぇぇぇぇっ!」

背中から1対2枚の半透明の紫色の羽が伸び、背中から大量の魔力が放出され、俺は急加速した。

ライト兄弟もびっくりの人間単体での飛行を可能とした俺は渓谷の真上に向かって飛んだ。

よければ、ブクマ・コメント宜しくお願いします!

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