1 非日常がほしい
俺は、この世界に退屈していた。
厨二病と言われても仕方ないが俺は漫画やアニメにでてくる主人公に憧れていた。退屈しない非日常の中で魔法や剣で戦い、勝利してみんなに尊敬されたりしている主人公や、底辺から頑張り最強を倒したりする。そんな世界が羨ましいと本気で思っている。
しかし、現実はそうもいかない。退屈な高校生活しながら、現実という檻のトンネルのような1本道をひたすら進むしかなく、それでいつか人生に終わりが来るのだと。
そんなこと考えていると
「ハルー!はやく行くよー!」と声が聞こえてきたのでそちらを見てみると、幼馴染の神崎 夏純が教室の外から俺に叫んでいた。
夏純は、学校の中でもかなりモテている。クラス委員長でみんなに優しく、明るい性格や整った顔立や腰まである黒い艶やかな髪をポニーテイルにしているところがみんなに好評らしい。
「わかった。いま、行くから」と言い、俺こと相川 陽綺は教室をでた。
いまから俺達は夏純の家に行く。小さい頃から夏純の家の道場で俺は剣、夏純は細剣の練習をしている。
神崎家は、他にもいろんな武術があるらしく俺は海さんに勧められ剣術を夏純の家で教わっている。
「さてと、ハル。そろそろ家に着くけど、忘れ物はない?」
「ない・・・かな。てか、あったとしても家隣だしすぐ取りに行けるよ」
そんなこといいながら神崎家の門を通った。この後、現実では考えられない様なことに巻き込まれるとも知らずに・・・。
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