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美少女戦士じゃありませんから  作者: たおたん
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暇を持て余した守護者の娯楽2

香ばしい単語を強調する為【】を使っています。


いつの間にか『オバタリアン』が死語になっていた。


時代の移り変わりを目の当たりにすると時の流れを感じる。

今日も今日とて、門の前に立っているだけの仕事をしながら【千里眼】で地球の営みを垣間見ていた。


時空扉を離れられないものの、私にはどうやら【千里眼】や【透視】といった能力が備わっていたようで、知人の姿を思い浮かべた時眼裏(まなうら)に見たことのない情景が広がった。

その【千里眼】で得た知識により、私の持つ【特殊能力】の名称を知ることができたし、知人が【転生】したばかりの赤子であることも知ることができた。

能力は他にもいくつかあるようで…それについてはいつか語ることがあるかもしれないけれど、今はやめておこう。


知人の今を知る上で自然と目と耳に入ってきたものに私は夢中になった。

元知人が暮らす日本。あの国は知れば知るほど面白い。

他国からも注目を集めている日本文化なるものに、私もすっかりはまってしまった。

巷では日本食文化や伝統文化が素晴らしいというが、食事を摂る必要がなく【時空扉】を離れることができない私には正直ぴんとこない。私を惹きつけてやまないのはもっとわかりやすい若者文化という常に時代の最先端をゆくジャンルだ。

青春を謳歌する彼らとこれ以降もボッチ確定の私、外見は似た形をしているけれどそもそも種族から異なるので考え方にも違いがある。むしろそこがいい。

盗んだバイクで走り出したり、コンビニ前に(たむろ)したい時もあるのだろう。共感できないからこそ見ていて楽しいのだと思う。


ただオタク文化に関しては、私には無理だ。

いろんな熱量が必要なことだけはわかったが正直イミフ、だ。











ふむ、『KY』も死語になりつつあるらしい。


流行語はそのほとんどが使い捨てされて数年で廃る。

社会現象やCM、ドラマの決め台詞などその年で最もアツかった言葉が流行語に選ばれるのだが、中でもやはり若者言葉が強い。

流行に乗りたい中年男性もよく使うという若者言葉…【転生】して早13年経ち、現在日本の某都市で中学校という組織の二年生という集団に属している元知人も当然使っているだろう。

リアル中二。勝手な希望だけれど背伸びをせず、香ばしい台詞や不審な行動を好んでしまう奇病に(かか)らず生涯を全うしてほしい。

実害なくとも、見ていて痛々しいので。


【厨二病】とはとても残酷な言葉だと思う。




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