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喫茶レンレンにいらっしゃい。

診断メーカーでリツイード沢山していただきました、ありがとうございます♪


あなたは5時間以内に2RTされたら、喫茶店員と常連客の設定で浮気と勘違いして喧嘩する阿野根の作者の、漫画または小説を書きます。 shindanmaker.com/293935


で書かせていただきます♪

喫茶レンレンはニホンの会沢商店街にある昔ながらの喫茶店である。


その喫茶店を切り盛りしているのはエセ外国人と名高い金髪の店主で完璧な日本語で応対してくれる。


「オリジナルブレンドございます。」

店主、エセル・大山が愛想笑いを浮かべて重厚な木のテーブルにコーヒーを置いた。

「相変わらず綺麗ね、エセル。」

色っぽい中性的な客が店主の手首を持った。

「お客様、冗談はお止めください。」

エセルが手首を抜いた。

「つれないわね、あなたと私の仲なのに。」

ため息をついて客はコーヒーを口に含んだ。

赤い唇が濡れて色っぽい。


クラッシックのゆったりとした曲が流れ見つめ会う二人。


カランカランと入り口のベルが鳴って唐突に扉が開いた。


「えっちゃん、ナポリタン大盛り一つ~。」

元気に近くの井伏(イブセ)内科医院に勤める看護師で常連客の浅木みなとがはいってきた。


「さっきの話は本気よ、エセル。」

ニッコリと微笑んで客は店主のエプロンつかんで引き寄せた。

店主が少し下を向くとあごに手をかけて見つめる。


甘い雰囲気にみなとに見えたとて不思議ではないだろう。


パタンと後ろ手で扉を閉めたみなと。


「みなとちゃんいらっしゃい。」

店主が客の手を振り切って極上の笑みを浮かべた。

「みなとちゃん、どうしたの?」

同僚の看護師、八潮(ヤシオ) (アサヒ)が顔を出した。

「私はミックスサンドね。」

癒し系の看護師長、奥谷(オクタニ) 飛鳥(アスカ)がニコニコはいってきた。

「僕はオムライスかなぁ」

本日の財布、井伏内科医院長 井伏 金太がやって来た。

町医者の彼は名医だがのんき過ぎて嫁がいない。

大奥様(せんせいのおかあさん)はそれが悩みなのだがうまくいかないようである。

ちなみに大奥様は今日は奥様仲間とカラオケである。

今日は半日なので一緒に昼御飯を食べに来たのだが目の前で扉を閉められたのでみんなややとまどっていた。


「先生、私、帰ります。」

みなとは涙目だ。

「帰っちゃうんですか?」

店主が落胆を隠さずいった。

「お幸せにね!」

みなとは店主を涙目で睨み付けて扉を勢いよく開けて去っていった。


みんな茫然自失である。


「あら、私のせいかしら?」

客が色っぽい仕草で立ち上がって店主の顎を持った。

「やめてください。」

店主が払った。


「ど、どういうわけだ、エセル君。」

井伏先生が困ったように聞いた。

「そうよ、答え次第では容赦しないわよ。」

旭がいきり立った。

「あらあら、犯罪行為は宣言せずにしましょうね。」

ニコニコ飛鳥師長がほほにてを当てた。

黒い微笑みとはこのことである。


なんだかんだ言ってみんなはみんなの可愛い妹分なのである。


「ウフフ、愛されてるわね、早く未来の妹を迎えにいったらどうかしら?」

客が笑った。

「……彼女に魔界はあわない。」

エセルが暗く呟いた。


「魔界って言われるほどすごい実家なのかしら?」

飛鳥が呟いた。

「良いところですわ。」

客がニコニコ微笑んでエセルからエプロンを奪い取った。

「何をするんですか!?兄上。」

エセルが顔を上げた。


「あ、兄上~?」

旭がビックリした顔をした。

「あの…信じられない。」

井伏先生が茫然としていった。

「あらあら。」

飛鳥は平然といいながら椅子に腰かけた。


「はじめまして、エセルの兄オルラードですの、エセル、いかないなら私があの子をもらうわよ。」

オルラードがそういいながら扉に向かおうとした。

「兄上になんて渡しません!」

店主は勢いよく開けて出ていった。


「あらあら、若いっていいわね。」

飛鳥が微笑んだ。



会沢商店街をとぼとぼと歩くみなと。

「エセルの馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿~。」

みなとはついに泣き出した。

「みなとちゃん、どうしたんだい?お腹すいたのかい?」

三国谷精肉店の女将三国谷伸子がコロッケを揚げながら声をかけた。

「わーん、おばちゃん、コロッケ5個~。」

みなとは大食いである。

そこそこぽっちゃりで可愛いくて小さいくて人懐こさで商店街のおじさんおばさんに子供とか孫感覚で可愛がられている。


「そうかい、えっちゃんが浮気かい。」

女将はお肉屋さんの揚げたてコロッケにおまけに鳥から串をもたせて店の前のベンチにみなとを座らせた。

自分も隣に座る。

ちなみに女将も太っている。

ホッカイドウ産男爵芋に玉ねぎと合挽き肉のコロッケはラードでかりっとあげられ美味しい。

「綺麗で色っぽい人とキスしてた…もうだめなのかな?」

そういいながらみなとがからあげ串を食べた。

おまけのからあげ串も地鶏が使われていてジューシーだ。

「店でえっちゃんがそんなことするとは思えないけどね。」

女将はそういいながら自分もからあげ串を食べる。

「だってみたんだもん、やっぱり細い人の方が良いのかな?」

みなとがもうひとつ口に含んで言った。


食べ物はさびしいとき心を癒してくれてきた。

でも…本当は…エセルに愛してるって言われたときの方が心が満たされた。

みなとは顔を伏せた、涙が溢れてくる。


「僕は丸くて可愛い君が好きだ。」

聞きなれた声がしてみなとは顔をあげた。

「浮気男がきたよ、みなとちゃん。」

女将が軽くエセルを睨み付けた。

「僕は浮気なんかしてませんよ。」

エセルがきっぱりと言った。

「じゃあ、なんで泣かせてるんだい?」

女将からあげ串をふって言った。

「みっちゃん…みなと…僕はみなとを愛している…だから覚悟を決めてほしい。」

エセルが真剣な眼差しでいってみなとちかずいた。

「え…何?」

みなとが戸惑った顔をしているうちにエセルがだきよせた。

「今度、僕と実家に来てほしい結婚してください。」

エセルが甘く言った。

「え…私でいいの?あの綺麗な人は?」

みなとは戸惑った。

「あれは、兄で実家に嫁を見せにつれてこいってうるさくて…。」

エセルがいやそうに言った。


ええ~あれがお兄さん?きれいすぎ~。

とみなとが腕のなかでさわぐのをエセルはキスしてとめた。


「返事は?」

エセルがみなとの耳元でささやくと真っ赤になってみなとがコクンとうなづいた。


そのあと喜んだエセル抱き上げられて拉致られていくみなとをみながら女将はみなとが残したコロッケに手を出した。


後であげたてを喫茶レンレンに届けながら様子を見に行こうとわくわくしながら。


「なんだい、誤解かい。」

どこか楽しそうに女将がコロッケをかじった。

「そうみたいだね。」

柳沢洋品店の店主、柳沢美千代がニコニコしながら顔をだした。

「まあ、なんにしろ若いもんが増えるのはいいことだよ。」

女将はそういいながら商売に戻った。


かくして浅木みなとは結婚することになった。


エセル・大山の実家が実は魔界にあってエセルが上級人型魔族、(スイ)家の傍系の男性だったのはまた別の話である。


なにはともあれ会沢商店街が祝福ムードに包まれたのはいうまでもないことである。



☆会沢商店街ふれあいガイドマップ☆


喫茶レンレン

会沢商店街の一角にある由緒正しい喫茶店

若い店主、エセル・大山が一人切り盛りしている。

コーヒー、紅茶の他に鉄のフライパンで焼いたホットケーキナポリタン、オムライス、ミックスジュース、ミックスサンドイッチ等クラッシックなメニューがならんでいる。


何時間でもいたくなる店である。


一度ご来店いただければ幸いでございます。

駄文を読んでいただきありがとうございます♪

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― 新着の感想 ―
[良い点] ホットケーキ、ナポリタン、食べたくなります(^_-)-☆ 今風のパンケーキも好きですが、昔ながらのホットケーキも好きですo(^-^)o でも、冷凍ホットケーキのチンは家の夜食では重宝し…
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