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東方復活記念話ばなしその1

まぁ、過去編的なものです…

キーン、コーン、カーン、コーン…


いつもの学校のチャイムが鳴り響く…

それと同時に二年B組のドアが開き、教師が入ってくる…


これは、御乃那一斗が転生する前の物語である…



一斗が通う高校は、去年までは女子しか通われない女子校…

上野瑞うえのみず高校…


今年に入り、共学を試験的に導入した高校である


そして、上野瑞高校は各中学から成績優秀者を各中学合わせ12名のみ無条件で入学を許可した…


その中の一人に御乃那一斗は居た…


文武両道を基本としている御乃那は、成績優秀者が多くいる上野瑞高校でも

学年トップを維持…


一年を経て、その名は上野瑞高校で、知らない人は居なくなった…




「はぁ~い、授業始める前に一つ報告があります…

明日の修学旅行ですが、家のクラス…と言うよりも、

この学校のレベルについて来れた御乃那君以外の男子が昨日で全員退学となりましたので、

御乃那君は明日修学旅行に参加できなくなりました」


担任による報告に生徒は不満を言った…


「えぇ~、折角枕投げで一緒に遊ぼうと思ったのに…」


「枕投げ…危険…

私は…一緒に読書だった…」


「み~ちゃんは良いよ、趣味が一緒の読書だから…

私なんて温泉巡りだもん…」


「僕なんて一斗に甘いもの食べて回ろうねって言われたのに…!!」


「僕僕うるさいんだよ!!

あたしはこの機会に…その…

なんで…?なんで駄目になるんだよ…!!」


ざわざわと周りが騒ぎ始めたところで、

担任からとある提案が出される…


「ねぇ、みんな…お金出し合って、御乃那君を連れていかない?

そうすれば連れていけるよ?」


『『『『『『それだ!!』』』』』』


「ねっ?良い考えでしょ?

どうかな?御乃那君…アレ?」


「なんでクビなんだ…人気あったじゃないか、店だって繁盛したじゃないか、

なんで三日でクビにならなきゃ…ブツブツ」


「ねぇ、あれってもしかして…また?」


「またです…アルバイト…クビになってた…」


「み~ちゃん、今回どこ?」


「耳かき屋」


「マジですか」


「あぁ~…死にたい…仕事無い…

いっその事、クビにならないように、学校辞めて消防士とかになろうかな…」


「家で雇う?…古本屋…歓迎…」


「あぁ、み~ちゃん家のお父さんが怖いから止めとくよ…」


…ちっ


「それなら、ウチのとこ来て、魚切ればえぇ…」


風美香ふみかの所は寿司屋だっけ?」


「そうや!!」


「ごめん、前に風美香を驚かせようと思って行った当日で辞めさせられた…」


「もしもし、ウチやけど、親父一回死んどきや…

意味が分からん?

自分で考えろ!!」


「もうここら辺の店、全部駄目だ…

残ってるのは…ビラ配りとかか…」


「あの~…所で御乃那君…

一緒に旅行…」


「家賃が払えないので行けません」


「家賃って…もしかしてまだあの家に居たの!?

止めときなよ!!あの大家さん、御乃那君のこと変な目で見てるんだよ!?」


「お金が無いもんで、他より安いので引っ越しできないんですよ…

次回はお金の代わりに私の言うことを聞きなさいって言われました…」


「うわ~…」


「危険…かじゅの貞操…」


「み~ちゃんはそのあだ名好きだね…

大丈夫だよ…なんとかお金稼ぐから…」


「う~ん…自営業とかすればクビとか無いんじゃ…」


「…そっか、ありがとういつ!!」


御乃那は五を抱きしめ背中をポンポンと叩く…


「ふぇ?…御乃那君?

そんな、急に…//////」


「あっ、ゴメンゴメン…

じゃあ、先生!!俺早退します!!仕事が出来たんで!!」


そのまま、御乃那は勢い良くドアを開け飛び出していった…



と、同時に…

教室に一枚の紙が舞った…


それには住所と店の名前が乗っていた…


ーー御乃那マッサージ店ーー


ツボなどを刺激し、日々の疲れを取ります。


「行くしか無いじゃん…」


「先生!!ウチ早退します!!」


「風美香さん、理由がないでしょ!!」


「先生…持病が…早退します…」


「み~ちゃんは何時も走れないのに、目が輝いてぴょんぴょんジャンプして…

仮病をするな!!」


「先生!!仮病しましたから早退を…!!」


「五さん、させません!!」


「先生!!あたし、五月病を…」


多千たちさん!!今は七月!!

あぁ、もういい加減に…!!」


「サボれば良いんじゃ…」


「ナイス五!!」


「正論…みんなでやれば怖くない…」


「そうと決まれば…!!」


サボりだぁぁぁぁぁ!!!!




その後の御乃那…


「ふぅ…何とか自宅でやるようにしたけど…

これ絶対来ないよな…」


ぴんぽーん…


そして、一人目のお客が来た…




「湯飲みの茶と!!」

「み~ちゃんの…」

「「湯とみ~らじお♪(おんぷ)」」

「さぁ!!始まりました湯とみ~らじお♪(おんぷ)第一回!!

担当は湯飲みの茶と!!」

和荷わにみい…」

「…がお送りしまぁ~す!!」

「いやいや~、第一回ですけれども…」

「はい…よろしく…」

「はい、よろしくお願いいたします!!」

「まぁ、最初にこのラジオ、何が目的かと言いますと、

本編の方がどうなっているか、次のお話は?など、

まぁ、らじおっぽい事ですね!!」

「なるほど…納得…」

「他にも、まぁ、来たらですケド、寸劇などでもね?」

「私が…?」

「うん、み~ちゃんが…」

「恥ずかしい…/////」

「いやいや、そんなはずかしがらなくても…

じゃあ、練習で一つ…

え~…と、夜空の元で告白」

「…なにそれ?」

「良いからやるんですよ、ほら、目の前に御乃那君がいるように…

はい、スタート!!」

ーーーーーーーー

「きれい…だね…」

「その…今日はたのしかった…よ?」

「うん…そうだね…」

「!?…まって!!」

「か、帰らないで…その…貴方に、言いたいことが…」

「わたし…好き!!貴方のことがだいしゅきなの!!」


1.end

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