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第二十一録 月の形は兎さん

許可が下りました!!


皆さんの期待があるのかは今世紀最大の謎ですけど


精一杯頑張ります!!


ペチペチ…


…何の音だ?


ペチペチ…


うるさいなぁ…


起きて!!


御「!?」


「あっ、やっと起きた…」


御「ここは?」


「ここ?ここはお月様!!

すごいでしょ!!」


御「お月様…?」


御乃那は体を起こし、周りを見渡した…

しかし、月らしい背景ではなく、木々や湖がある…


「あっ!おどろいたでしょ!!

ここはねぇ、裏のお月様なんだ!!」


威「裏の…それって…」


しかし、言葉を繋ぐ前に


「貴様等!!何をしている!!」


怒号が響いた…


「あ…ち、違うんです依姫様!!

この者は…!!」


依「くっ!!貴様等、よりによって地球の汚れた奴を…!!」


その瞬間…依姫は刀を抜き、一気に近づき御乃那の首を跳ねた…


プシャ…と血が力無く吹きこぼれた…


隣にいた兎耳の女の子は悲鳴すら出なかった…


依「即刻に外へ放り投げろ!!

月が汚れるぞ!!」


「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」

兎耳の女の子は御乃那が死んだのは自分のせいだと思い、

何度も何度も、謝り続けた…


依「…仕方無い、私が捨てて…!?」


御「痛い…眠い…」


御乃那の首は元に戻っており、御乃那は泣いている兎耳の女の子の頭を撫でながらそう言った…


依「貴様、まやかしの類か!!」


御「残念だけど…0ポイント」



依「斬れば分かることだ…

覚悟は良いか?極刑に帰して、汝振り返ることを知らんや…」


御「変な言葉を使うんだな…」


依「勝負…!!」


御「速い!?」


やり方はさっきと同じだが、スピードがかなり違う…


わざと転けて斬りつけをかわしながら、技を隙だらけの体にぶち込む


ーーー練開基終 開之技奥義 開口一番ーーー


その右手による突きの攻撃に対し、依姫は後ろに跳び、掠りさえしたものの、

ダメージはこれと言ってゼロだった…


瞬間、御乃那は足元にある石を手に持ち、投げると同時に走り出す


ーーー練開基終 基之技奥義 二者択一ーーー


依姫は自分に向かって跳んできた石を刀で受ける…


しかし、そのモーションは確実に隙を作ったと言うべきだろう…


目と鼻の先には既に御乃那が居た…


二者択一は確実に攻撃をする技…

依姫は騙されたと言って良い…


ーーー練開基終 終之技奥義 滅私奉公ーーー


まずは一発だが、依姫の腹に当たる…


御「二発目…!!」


ーーー練開基終 終之技奥義 満身創意ーーー


これは顎に掠ったが、命中率が低くても当たったのでよしとする…


御「ラスト!!」

ーーー練開基終 終之技奥義 風前之灯ーーー


ラストの一発は右の頬に当たり、依姫は後ろに倒れた…


しかし…


依「ふむ…なかなかに楽しませてくれる…

杯があるなら酒でも注いで契りを結ぶも悪くはない…」


ぐぐぐっと体を起こし起きあがる


依「だが、所詮その程度…

私との差は一里も二里も縮まない!!」


正直、驚いた…

確かに、二のせいで弱くなっているが、

三発も食らってほぼダメージ無しとは…


仕方無い…


御「一里進み足休め、二里を進み酒を飲む…」


依「…?」


御「仲良くなる言葉だよ…

共に歩き、遊び…

共に歩き、酒を飲み合う…」


御乃那は両手を広げる…

その時の御乃那の目は、星のように薄い光を放って輝いていた…


御「俺とお前の距離は離れている?

だったら、一里だろうが、百里だろうが…

追いかけてやるよ…」


依「!?」


依姫は純粋に驚いた…

御乃那は怖がるどころか、楽しそうに笑い、殺し合ってる時に言わない言葉を言ってくることに…

そして、なにより…

自分の胸の奥が、とても熱くなっている事に…


生まれてからこんな事は初めてであった…

心臓は速く鐘を打ち、顔は赤くなっていく…


ブンブンと頭を振り、刀を持ち直すが、どうしても震える…

まるで、斬ってはいけないと言っているかのように…


御「いくぞ!!」

ダッ…とほぼ音も無しに近づき、

依姫の顎に拳をぶつけた…






依「…ここ、は…?」


依姫が目を覚ますと飛び込んできたのは御乃那の顔であった…

おそらく膝枕をしているのだろう


私は一気に顔が熱くなり、勢いで顔を平手打ちした…


パンッ!!と言う乾いた音が辺りに響く…

どうやら場所はさっきと同じ場所であった…


何故なら、周りを見渡せば私が訓練しているレイセン達がニヤニヤしてこちらを見ているからだ…

( ̄∀ ̄)こんな感じで…


レ1「あの~…依姫様…どんな恥かしくても平手打ちするのはどうかと…」


そう言われて考える…


私はものすごく酷い事をしたのではないか?


まずい…と思っていると彼が手で頬を抑えながらこう言った…


御「大丈夫だよこの位…

監禁されたり、消しゴムの角使われたり、変な性癖持った奴に追いかけられるのと比べればマシだから…」


依「…いや…なんか、申し訳なかったな…」


これが私と彼、御乃那一斗との出会いだった…





それにしても…監禁に消しゴムを使った嫌がらせ、ストーカー行為…

それをする奴らは一体なんなんだ!!


『大丈夫!!君はそうなるか今の所未定だから!!』


んっ?今何か聞こえたような…気のせいか…

感想やその他諸々お願いします!!

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