表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

1話 格闘家と最強の転生者

おかしい奴ら。

「おい受付嬢ちゃん!!!今日は一番乗りだよ!!!」

 この妙に綺麗な狭い酒場には毎日たくさんの人が来る。テーブルは一つしかなく、カウンターにも小型の冷蔵庫とレンジやレジを置いたら一人しか入れない。料理や酒だって近所にある店から秒速で買ってきて出す。そんな店。それなのに毎日たくさんの人が来る。


「一人目ですね!貸し出し、、、今日も閉店ですか・・・」

自分で料理を作っていないんだから廃棄の心配はないのに、この女はなんでこんなに悲しそうな顔をしているんだ。


「出てきていいですよー!」


ヌルッ

「もういたけどな。」

俺は窮屈なレジから抜け出してカウンターにあぐらのまま飛び出した。


驚いた冒険者の姿を見ようと思ったが、飛び出した正面にいたのは悲しそうな顔の受付嬢だった。


 俺は体を捻って冒険者の方に体を向けた。


「おお、筋肉質な方。」

思った以上に筋肉質だったし、思った以上に驚いていなかった。


「お前のことは噂に聞いてたからな!!最強の転生者!」

フッ、照れくさいぜ。

「なんでお前みたいな奴がどこのチームにも行かないんだ?」

「それは俺が一番不思議だ。そんな言い草ということはお前は入れてくれるのか?」

当たり前だと言わんばかりに冒険者は首を縦に振る。


「俺はモテたいんだよ!だからマグマーメイドのネックレスが欲しいんだよ!その討伐の仲間になってくれよ!」

「あるからあげるよ。これあげるから入れてくれよ。」

俺は首の中を雑に探り、マグマーメイドのネックレスを冒険者に丁寧に差し出した。

「ちょっと汚れてるけど、傷じゃない。いいよな?」

俺もこれで仲間になれる。


「・・・そういうことじゃないんだよ。」

筋肉が硬直している、、、どうしたんだ?


「俺はさあ!!傷つきたいの!!」

「お前はMか、戦闘に不利じゃない?」

「違うよ!傷ついて、その姿でネックレス渡したほうがいいじゃん!!」

「よくねえだろ!痛いじゃん!!後お前がそこまでいうならオラっ!!」

「お前痛い!!俺の大胸筋がさらに浮き出てんじゃねえかよ!」

「もう喧嘩やめてよお、、、私悲しいよお、、、うえーーーーん!!!」

「ゴミ店舗がよ!!」


 捨て台詞を吐き出して筋肉質な冒険者は酒場を出て行った。いつもこんな感じで受付嬢が泣く。その度に店を閉めて俺は全力で慰めなければならない。そうしないと明日に進めない。


いつか俺はチームに入れるのだろうか。

よくわからない奴らです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ