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SFショートショート

ひょっとしたら自分以外はみんな……

 あるときから僕は一つの妄想に取り憑かれている。

 それは自分以外の人間はみんな実はロボットで、人間というものはもう僕以外生き残っていないのではないかというものである。


 なぜそう思うのか。なんとなく僕以外の人の行動がおかしいと感じるのだ。

 どこがどうと言われると困るのだが、会話一つ取ってみても言っていることがチグハグだったり、主張が首尾一貫していなかったり、以前と言ってることが変わっていたりと、そう、まるでAIに人間のフリをさせて互いに無理やり会話のようなものをさせているように聞こえるのだ。

 そして僕以外の誰もこの事を疑問に思っていない。

 かかりつけの医師に相談してみても疲れているのだろうと言われるだけだった。


 僕は今日も出来の悪いロボットにしか見えない他人の中で仕事をしている。この妄想はいつになったら治るのだろうか。




 ロボット技師は本社で新しいロボットの経過報告をしていた。

「最新のAIを備えたロボットを人の中で生活させる実験ですが、どうやらまだ完全に人間の精神を再現させるには足りていないようで、彼は周囲の人間のことをロボットかなにかだと勘違いしているようです」

お読みいただきありがとうございます

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