ステータス測定
さあ、ステータス測定!ところが…
そこには、大きな水晶玉が置いてあった。
タケルが両手をその上にかざすと、水晶玉が光り始めた。
赤、青、緑、黄、白、紫、色んな色の光が水晶玉の中で渦巻いている。
光は強まったり弱まったりしながらぐるぐる巡っている。
あれ、いつもより時間がかかるなぁ。
受付嬢のカレンさんが呟く。
タケルは、もしかして勇者級のものすごいステータスなんじゃないかと期待してしまう。
水晶玉の中の光はぐるぐる巡る間にだんだん弱くなって、遂には完全に消えてしまった。
水晶玉の近くにあった板のようなものに、タケルには読めない文字のようなものがあn表示されている。
うーん…これは…。
カレンさんが困ったような顔をしている。
どうしたんですか?
えーとね、測定失敗しちゃったみたい。あとでまたきてくれる?
水晶玉の調子が悪いみたい。午後には直ってると思うから。
なんと、水晶玉の調子が悪いだと?
でも仕方ないので、
わかりました。午後にまた来ます。
と言ってギルドを出る。
帰り道わかるよね。ちょっと寄るとこあるからまたね。
そう言ってひまりはどこかへ行ってしまった。
武器屋とポーション屋はまだ開いていないし、宿屋に戻ってゴロゴロするか。