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ちっちゃな冒険者

ちっちゃくて黄色い…

お客さん、お待ちー。

宿屋の一人娘のナターシャが、朝食を運んで来た。

チーズトーストとスクランブルエッグとスープとサラダ。

なかなか素敵な朝食だ。

転生する前の世界でタケルは、朝食をほとんど食べたことがない。

家を出るギリギリまで寝てるタイプだった。

なので、全部食べられるか心配だったが、美味しくてペロリと平らげてしまった。


ご馳走様。これ、お代どうなってます?

お代なら、10泊分前もって頂いてるよ。

奥から女将さんが返事する。


そこに、全身黄色コーデのちっちゃい娘が階段をおりてきた。

ちっちゃ…。あの娘も冒険者なのかな?

思わず声が出てしまったらしい。


ねえ、今私のことちっちゃいって言わなかった?


へっ?


だから、私のことちっちゃいって言ったでしょ?


へっ?


だ・か・ら………って、あんた誰?はじめて見る顔だね。


タケル…です…。


ふーん。私はひまり。あんたも冒険者なの?


えーと、登録まだなので、これからギルドに登録に…


そうなんだ。だったら、朝ごはん食べ終わったらギルドまで案内してあげる。

お部屋どこなの?


りんどうの間…です。

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