ステータス測定、再び
さあ、今度こそ、ステータス測定!
タケルが宿に戻ると、ナターシャが声をかけてきた。
おかえり、タケルさん。お昼食べてく?
もうそんな時間か。
ふと気づくとカレーのいい匂いがただよっている。
はい、いただきます。あの、お代は…
銅貨2枚、前払いだよ。
とナターシャ。
タケルは巾着袋から硬貨を取り出して、
これ、銀色だし、銅貨じゃないよなぁ…。
と悩んでいたら、ナターシャがタケルの手から硬貨を1枚持って行った。
銀貨なら一枚で大丈夫だよ。お釣り渡すからちょっと待ってて。
そう言ってナターシャは厨房の奥に入って行って、お釣りの銅貨8枚を持ってきた。
銀貨1枚で銅貨10枚なんだ。
金貨もあるのかな?
おかみさんがお皿にご飯を盛ってカレーをかけて、茄子と半分に切ったゆで卵のトッピングをのせてくれた。
ごくり。美味しそうだ…。
タケルがカレーを味わっていると、隣のテーブルでも妖しい人物が美味しそうにカレーを食べていた。
(あら、あなたが例の新人君ね。
コスプレ魔女はそう言ってタケルのことをジロジロ見ている。
タケルは見られて緊張してしまう。
魔女は一通り観察し終えると、興味を無くしたのか食事に戻って、食べ終わると無言で階上にあがっていった。
カレーを食べ終えたタケルは、
ご馳走様でした。美味しかったです。
そう言って外に出てギルドへ向かった。
ギルドでは受付嬢のカレンさんが待っていた。
お、タケルさん、待ってたよ。さあ、ステータス測定するよ。
水晶玉の上に両手をかざして。
タケルが両手を水晶玉の上にかざすと、水晶玉が光り始めた。
赤、青、緑、黄、白、紫、色んな色の光が水晶玉の中で渦巻いている。
光は強まったり弱まったりしながらぐるぐる巡り、次第に変化して緑色になった。
水晶玉の近くにある表示板に、タケルには読めない文字のようなものが表示されている。
タケルさん。あなたの適性は戦士です。
えーと、特にスキルはないですね。
スキルはポイント貯めたらゲットできるよ。
ステータスは…ごくごく普通というか、強いて言えば、器用さがちょびっと普通よりいいかも…
ステータスは、ごくごく標準かあ…。
チートスキルとかもなし…。
ちょっとショック。
あの、器用さってなんの役に立つんですか?
器用さ?うーん、命中率がちょっとあがる?
とカレンさん。
なぜに疑問形?まあいい。
あと、細かいことはこれ読んどいて。
そう言ってカレンさんが「冒険者の栞」と書いてある冊子を差し出して、奥に引っ込んだ。
なんだか忙しそうだ。




