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プロローグ

並行していくつかのストーリーをを書いていこうと思います!誤字脱字あったら教えていただけると嬉しいです!


 

「あらぁ、ごめんなさいねぇ見えなくてぶつかっちゃったわ

 〜笑」


「リリア様、こんなやつ放っておいてさっさと帰りましょ!」


 取り巻きを引き連れて平民の子にぶつかり見下しているのが私、リリア・クレイブルだ。

 我ながら絵に書いたような悪役令嬢の日々を送っている。


 そして廊下の向こう側で怪訝な顔をしてこちらを見ているイケメン。あれは私の婚約者であり伯爵家の息子シリウス・マグレブ様である。


(よし、今日もしっかり悪役令嬢を見せられたわ!!って早く帰らなくては!今日はシリウス様のお父様がうちに来ているのだったわ・・・。)




『お嬢様、お帰りなさいませ』


「お嬢様、マグレブ伯爵様が応接間にいらっしゃいますが・・・」


「あぁ、じゃあ私はバレる前に離れに行こうかしら。」



 私が本当に悪役令嬢なのかって?そんなこと断じてない。

 正直人の悪口を言うたんびに胸が痛むし、被害者の皆様には後から内緒で謝罪をし回っている。その結果平民の子達は皆私のことを理解した上で被害者のフリをしてくれている。


 なんのために悪役令嬢をしているのかなんて、そんなのシリウス様との婚約解消のためですわ!!私はシリウス様のことをお慕いしておりますが、シリウス様にはもう意中のお相手がいるようなので・・・・・・


 私の役目はシリウス様が婚約破棄をしやすい状況を作ってあげることですわ!!



 ーーー学園入学前ーーーー



「リリア、今日は久しぶりに2人で外に出れて楽しかったな」


「はい、シリウス様!」


 私とシリウス様の婚約が決まったのは今から7年前、私たちがまだ8歳の時だった。父に紹介された私の婚約者になった人は同い年とは思えないほど大人びていて、とてもかっこよかった。

 そんなシリウス様に私が惚れるのも時間の問題で、1年経ったころには私はシリウス様が大好きになっていた。当然シリウス様も同じものだとも思っていた・・・・・・


あの時までは


「そういえばシリウス様、今日はどうして突然買い物なんかに??」


「あ、あぁ、ちょっとな・・・」


 少しバツが悪そうに答えたシリウス様に不信感を覚えた私は今日一日を思い返していた。

 確か、シリウス様は今日行くお店行くお店で女物のプレゼントについて聞いていたような、、、

 まさか!!!!??


「もしかしてシリウス様、お慕いしている方でもいるのでしょうか、?」


「・・・・・・っ/////」


 あぁ、なるほど、好きな人ができたのね、、、。


 え?ええぇぇぇえええ!!!!


 私じゃなかったってこと??あぁ、そうなのね。私と買い物をすることで女物のお店には不自由なく入れるし、店員も私へのプレゼントを探していると勘違いしてくれる。所詮は都合がいい女だったわけだ。


「リリア?何をそんなに考えているんだ?」


「い、いえ!ぼーっとしていただけですわ・・・」


「シリウス様にお慕いしていただける方なんてとても幸せな方ですわね!きっと誰でもシリウス様からのプレゼントならなんでも喜んでくださると思いますよ!!」


 あぁ、私は今上手に笑えているだろうか。


 7年間の片思いが今終わってしまったのだ。それでもまだ私にやれることが残っているじゃない!私とシリウス様はもう婚約してしまっているからなんとしてでも婚約破棄できるようにしてあげなければ!!

 私に非があるという事になればシリウス様の方にはなんのお咎めもなく婚約破棄をすることが出来るはず。所詮うちは男爵家の真ん中ぐらいにあるお家だ。

 シリウス様の為に華麗な悪役令嬢になって婚約破棄を受け入れるのよ!!


「リリアにそう言って貰えるととても嬉しいよ//」


 とシリウス様は嬉しそうに少し照れて言った。まるでリリアに言われたのが嬉しいとでも言いそうな笑顔で。


ーーーーーーーーーー


こうして冒頭のリリア悪役令嬢学園生活が始まったのだ。

あまり長いストーリーになる予定では無いのですが最後まで楽しんでいただけると嬉しいです!

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