表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/335

お試しにも程がある 75

 「これは酷いな。」

 「早く荷物渡してあげないと!」

 火山の噴火で、道が寸断され物流が停まっているそう。

 山近くの集落に物資を届ける事が、今回の依頼。

 近くで見ると、まだ熱々に見える冷めきらない火山流が広がり、向こう側に行く道がない状態。

 どれくらいの人がいてどれくらいの物資が必要かまだわからないので、その調査も含まれる。

 先ずは、転移しても大丈夫そうなところを目指して移動。

 見えるところがあって良かった。

 転移後、ナビに確認しながら人がいそうな所に向かう。

 山近くと聞いていたが、ほぼ山中だ。

 「皆さん無事ですか?食料持ってきました。」

 「怪我してる人いませんか?」

 みさとと2人で、聞いて回る。

 被害がない所に人が集まって来たそう。

 多くの人の無事を確認し、人数把握後まずは食料を出す。

 「スープ熱いので気を付けてくださいね。」

 「パンもまだありますよ。」

 並んでくれた人たちに、リュックから出した食料を配っていく。

 温かい食事をすることで、少しずつ人々の緊張がほぐれていくのがわかる。

 毛布やドリンクも希望分を出し、どんどん配っていく。

 他に欲しいものをヒアリング・集計して一度首都に戻ることになる。

 ここから退避するかの確認もするが、今はまだ考えていないという意見が多い。

 退避したところで、行くところがないそうだ。

 そういったあれこれをまとめ、冒険者ギルドへ報告。


 冒険者ギルドに向かうと、速さに呆れた顔をされながらも、優先的に対応された。

 「調査お疲れ様です。

 いかがでしたか?」

 「歩いては行けないですね。

 転移魔法で移動しました。

 確認出来た人たちは、命に関わる怪我もなく食事も取れたようです。

 欲しい物資も聞いてきました。

 リストこれです。」

 人数や物資のメモを渡す。

 「確認できたのはこの辺りの人達です。

 反対側は通れそうなので問題ないかとは思いますが、不明者の確認までは取れてません。」

 「そこまでは結構です。

 ありがとうございました。

 今回の報酬はこちらです。」

 直ぐに支払いはされたが、その後が気になる。

 「後は対応してもらえますか?

 一応食料と毛布くらいしか置いてこなかったんですけど。

 勿論、預かった物資は置いてきましたよ。」

 そんなやり取りをしている中、追加案件が来たようだ。

 「お手数ですが、転移だけ付き合ってもらえますか?

 うちの職員は、行った事があるところにしか飛べなくて。」

 「良いですよ。

 今から行きますか?」

 「え?あ、はい、直ぐ確認します。」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ