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ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


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71/335

お試しにも程がある 71

 「兄貴、出番じゃぞ。」

 「何だよレジアス、無力化しかしないの?

 倒してくれて良いんだよ?」

 「何しに来たんじゃ、全く。

 生きてる餌の方が、剣も食べやすいじゃろ。

 …兄貴が活躍したら、みさとにも言っとくぞ。」

 「そうして!全部倒すから。」

 気が乗れば腕は確かだな、兄貴よ。

 乗せるまでが大変だが。

 今のうちに周囲を確認するか。

 他に魔物の気配もなしか。

 呆気ない気がするな。

 

 周囲を探っているうちに、サイノスは敵を倒しきって、剣に餌を食べさせていた。

 「何かさ、簡単なんだけど。

 寧ろ囮?ってくらい。

 もう少し強くても良くない?」

 「それは、兄貴だから感じるんじゃないか?」

 「いやいや、魔族が魔物と同じくらいの強さで良いのかって話だよ。

 下っ端だけに特攻隊でもさせてんじゃないの?」

 「ふむ。」

 

 (オロチよ、こちらは1箇所目終わったぞ。

 兄貴の感想だと、簡単すぎると言っとる。

 何か有りそうだな。)

 (レジアス、助かるよ。

 先程拓海も同じ様な事を言っていた。

 囮ではないかとな。)

 (可能性はあるやも知れん。

 奥方に護衛は…不要か。)

 (はっはっはっ、よくわかってるではないか。

 何、魔王軍の指揮を任せてあるから、心配ないだろう。)

 (頭が上がらんところは、何時もの事だろうしな!)

 (んむ、そんな事は…)

 (ではこちらは、次に向かうぞぃ。)

 (あぁ、宜しくな。)


 「兄貴、1箇所目終わりじゃ。

 餌も食べ終わったかのぅ。」

 「あぁ、終わったよ。

 何か、変なのも一緒に食べたっぽい。

 黒いけど、魔石かな?

 魔族倒して魔石出るとかあるの?

 魔物みたいだよね。」

 そう言いつつ、袋から出した黒い石をレジアスに手渡した。

 黒曜石の様なそれは、確かに魔石だ。

 「呪いがかかってる?洗脳?自分の意志ではないのか?

 兄貴、どれくらいの数があるんじゃ?」

 「1個だけ。

 リーダーっぽい奴が持ってたらしい。

 雑魚は何もなかったよ。」

 と言うことは、洗脳した少数で手下を集めて、行動を起こしたのか。

 (オロチよ、すまんな。

 少しいいかのぅ。)

 (ん?何だ。)

 (兄貴が、リーダー格の奴に魔石が入ってたと言っていた。

 見た感じ、効能的に洗脳じゃないかと思っておる。

 一応報告じゃ。

 後は考えてくれ。)

 (魔石?

 わかった、この辺りの奴等は雑魚だ。

 直ぐ様終わらせて、魔王領に戻るとしよう。)

 (私達は次に向かうぞ。

 倒す方向で変わらないか?)

 (あぁ、構わない。)

 (わかった。)


 一応何かしらは考えてるらしい。

 王様は大変じゃのぅ。

 「兄貴、次に行くぞぃ。」


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