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ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


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70/335

お試しにも程がある 70

 「あの辺りに居るよ、拓海。」

 「ありがとな。

 流石シビック、鼻が利く。」

 散開して受持地域に辿り着いた俺達。脳内で位置確認したことで、転移可能になった。

 (レジアス、脳内地図で転移できたよ。

 お試しあれ。)

 (了解じゃ。)

 よし、後は倒すのみ。

 どれくらいの強さかはわからないけど、オロチが班分けしたんだから俺達でも戦力にはなれるはず。

 悪意には敏感なシビックも連れて、飛んできた。

 「魔王様倒す気満々だったけど、話合いでどうにかならないのかな?」

 「みさと、魔王様だから鉄拳制裁かもしれないよ。」

 「下手に捕まえようとして、怪我されても困るしね。

 倒していいんでしょ?」

 「許可は貰ってるから、その方向で。」

 「私の出番かな?」

 「魔法効かなかったら、宜しくね。

 最初に言っとくけどみさとは無理しないでね。」

 「たっくんだってシビックだって同じでしょ?

 気を付けてね。」

 「シビックは、周りを巻き込み過ぎないように気をつけて。

 元の大きさに戻ったら大惨事だから。」

 「えぇ!折角羽根伸ばせると思ったのに。」

 暢気な会話である。

 魔族の団体様の目の前で。

 「何だ、人間からこちらに来るとは。

 殆ど見かけなくて探しに行くところだった。

 運の悪い奴等だぜ。」

 団体様は、30体程度。

 先ずは、視界に入れたときから転移防止と移動・拡散させないための結界を張る。

 リーダーに見える1体は気付いたらしく、フンと鼻を鳴らす。

 「何だ、魔族相手に魔法かな?

 効くわけ無いだろ、残念だったな。」

 「それはどうかな?

 試しに何か当てていい?」

 「フン、当たるものか。」

 森の中で炎はマズイので、全体的に氷魔法。

 半分以上氷の中に閉じ込められた。

 「効きますね、魔族さん。

 どんどん行くよ。」

 残った対象に向けて、どんどん氷魔法を放つ。

 リーダー格の者は手間がかかったが、ほぼ制圧。

 何か話が引出せればとは思ったが、思ったより意志が固く無理だった。

 手下から順にシビックに破壊してもらう。

 凍った体は、簡単に砕け散った。

 最後に残ったリーダー格の者は、捨て台詞にこう言った。

 「フン、俺達は役目を果たした。

 ザマァ見ろ!」

 その後、敵わないと見たのか自爆した。

 みさとは悲しそうな顔をしている。

 シビックは、飛んできた破片を体をプルプルさせて落としている。

 俺は、オロチに念話した。

 (魔王様、1箇所目終わったんだけど、リーダー格の奴が役目を果たしたって言ってた。

 他にも何か仕組まれてるかもね。)

 (ふむ、助かるぞ拓海。

 人間へのちょっかいが陽動で、魔王城に襲撃あるやも知れんな。

 その可能性あるかもしれんと、魔王軍は置いてきた。

 何もなければいいのだが。)

 (俺達は次に行くね。)

 (あぁ、頼むぞ。)

 周囲を確認、シビックにもナビにも聞いて、何も無いのでホッとした。

 「やっと1箇所目終わりか。

 次に行きますか。」

 


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