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ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


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お試しにも程がある 61

 「みさとさんとお買い物っ!」

 クレスタの店まで向かっている俺達。

 セリカの目には、みさとしか入っていない。

 腕を組んで歩いているみさととセリカの前を、俺とシビックで歩いているのだが。

 「ねぇ、みさと取られちゃうよ。

 大丈夫?」

 「う、煩いなぁ。

 依頼だから今だけだよ。」

 「僕おやつ欲しいのに。」

 「ほれ、こんなんで良いか?」

 「わーい!」

 適当に2〜3個出して渡すと、肩の上で食べ始める。

 後ろを振り向くと、苦笑いのみさと。

 いつもよりゆっくりなペースで、セリカに合わせて歩いている。

 お守り依頼は本当にやめて欲しい。

 みさと指名だから仕方ないけど。

 程なく目的地に到着。

 お昼過ぎもあって、店には行列出来ている。

 隣にできていた売店はそうでもないので、簡単に入れた。

 流石クレスタ、有言実行・しかも早い。

 売場には、味噌・醤油・ソース・マヨネーズ・勿論カレー粉もある。

 棒アイスも売っていた(本当に早い!)ので、皆で食べながら次を探すことにした。

 セリカが買ったものは、みさとがリュックに入れている。

 棒アイスを食べ終わる頃に、次の目的地に着いた。

 ハーブ・岩塩・黒胡椒・大蒜も揃っていたので、ここでも大きな袋になるくらい買い物していた。

 みさとはリュックに入れてしまい、手が空いたことにはたと気付き、セリカがくっつく。

 「味見用に、お肉とかパンとか買っていこうか。」

 みさとは機転を利かせて次の店も回る。

 肉はみさとが持ち、軽いパンの方はセリカが仲良く持つ。

 屋敷に着いてから、キッチンで早速お試し。

 塩と胡椒を多めに挽いて、半分は混ぜ合わせて塩胡椒にする。

 ハーブは店の人のお勧めで混ぜ合わせてみる。

 香りと味も見て、微調整。

 焼いた肉にそれぞれふりかけ、いい頃合いで味見。

 スープもそれぞれで味付けし、パンをつけてこれも味見。

 セリカは満足そうな顔してるが、自分でできるのか?

 「みさとさん、美味しいです!

 簡単そうなので、研修の際にやってみます。

 ありがとうございました。」

 「作り方見てたから大丈夫かな?

 食材に依って量を加減してね。

 スープも風味変わって良い感じでしょ?」

 「はい。

 材料同じなのに風味でこんなに変わるとは思いませんでした。

 パンにつけても美味しいから、硬いパン出た時は絶対やります!」

 「えっと、依頼完了で良いのかな?」

 「はい、ありがとうございました!

 完了の署名ですよね。

 お父様呼んできます。」

 パタパタとセリカは走っていった。

 「ただのお料理教室みたいだったけど、ほんとに良いのかな…」


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