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ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


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お試しにも程がある 57

 「お待たせしました!」

 テーブルには様々な料理が並ぶ。

 ラーメン・餃子・焼売・春巻・唐揚げ・回鍋肉・青椒肉絲・炒飯・卵スープ、勿論辣油もポン酢も塩胡椒も出す。

 広いテーブルが、料理で一杯になる。

 多めに作り、余分はキッチンにそのまま置きレジアスの家の者達も食べられるようにしたとか。

 白米もあることを伝え、食事開始。

 レジアスは箸も慣れたようで、美味しそうに食べている。

 後ろからコルサが小皿や白米を出したり、食べ終わった皿の回収と忠実忠実しく動いている。

 見かけによらず沢山食べているが、これは何時ものこと。

 コルサの対応も慣れたものだ。

 オロチとヒミコは、フォークとスプーンで器用に食べている。

 主に、オロチが食べてる様子を、ヒミコが笑顔で眺めている。

 美味しそうな反応したものを、改めてヒミコが味見する形。

 俺とみさとは、出来を確かめるように1つずつ食べ進める。

 シビックは、上手にフォーク・スプーンでモグモグしている。

 他の人の分を食べ尽くさないよう、シビック用をきちんと用意した。

 足りなかったら、帰ったらまだ食べられる事は伝え、今はこれで終わりにするように言い含めた。


 「いや、今回も食べ過ぎたようじゃわい。

 本当に美味しかった。

 お前達、また作ってもらうぞ。」

 「「はい、レジアス様。」」

 オーパもタンクも、自信を持って応える。

 「その件につきまして、1つお願いがございます。」

 「何じゃ、何かあったのか。」

 オーパからの申し出に、レジアスは直ぐ様聞き返す。

 「はい、今回の料理を作るにあたりまして、みさと様が使われた道具を、我が家にも是非とも導入して頂きたく存じます。

 餃子・焼売を作るのに、肉の細かく切ったものを素早く用意できるものにございます。」

 「そんな物があるのか。

 良し、導入しよう。

 みさと、何処で買ったのかな?

 若しくは拓海か?」

 すかさず、ヒミコが口を挟む。

 「あなた、うちにも是非欲しいの!

 お願いしますわ。」

 レジアスとオロチの視線が痛い。

 「えっと、俺が作りました。

 試作と同じ物で良ければ、渡しますよ。」

 ウエストポーチから、同じ物を2つ取出す。

 オーパとヒミコに、それぞれ1つずつ渡す。

 「拓海様、有難うございます!」

 「まぁ、これで家でも作れますわ。

 ありがとう、楽しみだわ。」

 受け取った2人は、ウキウキしている。

 「他には、何もないかな?オーパよ。」

 「はい、レジアス様。

 ありがとうございました。」

 「お前も大丈夫か?ヒミコ。」

 「はいあなた。

 今後もみさとさんにお料理教えてもらえるそうなので、楽しみにしててくださいね。」

 「ほぅ、それは楽しみだな。」

 

 

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