表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/335

お試しにも程がある 51

 「おはようございます!

 今日は宜しくお願い致しますしまーす。」

 「みさと、よく来たのぅ。

 こちらこそ宜しく頼む。」

 「俺も居るんだけど?」

 「おぅ、拓海は違う方で頼むぞ。

 相手してやってくれ。」

 「まだ来てはいない?」

 「いや、楽しみらしくもっと前に来てたわい。」

 「あはは。

 じゃあ挨拶してこよう。

 みさと、一緒に行こう。」

 俺はシビックを肩に乗せたまま、みさとと挨拶に向かう。

 「おはようございます、魔王様。

 あれ?王妃様も居るって聞いてたけど。」

 「おはよう拓海、奥方。

 あれは少し支度に時間がかかるんだ。」

 「支度?」

 「うむ。

 料理教わる気満々で、着替えをしている。

 楽しんで貰えると良いんだが。」

 「成程、魔王様のために料理覚えたいんですね。

 素敵な方だ。」

 「そうなんだ、可愛いところあるんだ。

 …オホン、まぁなんだ、そのうち来る。」

 「じゃあ、それまでゆっくり待ちましょうか。」


 レジアス・オロチ・俺達で茶を飲みながら待っていると、王妃が準備が終わりやってきた。

 「皆様、お待たせしました。

 あら、貴女がお料理上手と噂のみさとさんね。

 旦那様も宜しくお願いしますわ。」

 「こちらこそ初めまして。

 みさとです。

 こっちは旦那さんの拓海です。

 宜しくお願いします。」

 「さぁさぁ、早速ですが教えてくださる?

 楽しみにしてたの!」

 俺が挨拶する前に、みさとは連れ去られた。

 「とても明るい方だね。」

 「すまんな、拓海。

 何分真っ直ぐなやつで、集中したら俺でも存在忘れられる。

 あれが、王妃のヒミコだ。」

 「うちもそんな感じなので、変わらないですよ。

 出来上がるまでかなり時間かかるはずなんで、お茶でも飲みながら待ちましょうか。」

 「楽しみじゃわい。」


 あれこれ話していると、オーパとタンクが朝ご飯にとお粥と春巻き・焼売・鯵の日干し・大根おろし・温泉卵・辛くない辣油を持ってきた。

 「みさと様が、時間かかるので先に朝ご飯を出そうということで、お持ちしました。

 熱いのでお気をつけ下さい。

 食べ方は拓海様がわかるとのことで、どうぞ宜しくお願い致します。」

 テーブルに料理が並び、美味しそうな香りがする。

 「ありがとう、オーパ・タンク。

 この料理も作り方覚えたかのぅ?」

 「勿論です、レジアス様。

 メモも取りましたので、何時でも出せます。」

 「頼もしいわい。

 今回も品数豊富と聞いているから、頑張って覚えてくれ。」

 「「畏まりました。」」

 お辞儀をすると、2人はキッチンに戻っていった。

 向こうでもご飯食べてかららしく、賑やかになっている。

 「気が利く奥方だな、拓海。」

 「でしょ?」

 「連れて帰ると言い出さないといいのだが。」

 「えっ!それは困るよ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ