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ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫
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お試しにも程がある 37

 「喜んで貰えたみたいで、良かったね。」

 「あぁ、中々採取系は回ってこないから、新鮮だった。

 久し振りに車も乗ったしね。」

 「みさと、口直しに美味しいもの食べたい!」

 冒険者ギルドから出て、歩いていた俺達。

 山の中とは打って変わって、賑やかな街並み。

 そろそろお昼で良いんじゃないかということになった。

 クレスタの店は相変わらずの行列で、直ぐには入れない。

 みさとの勘任せで、店を選んでもらう。

 辿り着いたのは、パンをメインにしたカフェ。

 窓から見えたサンドの様なものが気になったとか。

 テイクアウトもしているらしく、商品がずらりと並ぶ。

 丸い大きなパンをそのまま売ってもいるが、スライスしたもので色々な具を挟んだサンドがいくつもある。

 中でも山盛りになっていたのは、チーズとハムと野菜のサンド。

 パンの切り方を変えて、ウインナーとトマトを挟んであるものもある。

 ベーコンとキノコが入ったオムレツサンドや、バターを挟んだだけのサンド等々。

 他にも、スライスしたパンに砂糖とナッツを乗せて焼いたものや、ドーナツもあり、甘い物系もある。

 「カムリさん、頑張ってるなぁ!

 チーズもバターも広まってる。」

 「凄いな。

 敷地も建物も大きくなるはずだよ。」

 「ところで、これならテイクアウトしてうちで食べても良いんじゃない?

 一通り買ってリュックに入れたい。」

 「良いよ、そうしようか。」

 みさとの注文は簡潔だった。

 全種類2個ずつ下さいと一言だけ。

 店の人は驚いたようで、固まってしまった。

 首を傾げたみさとを見て、やっと動き出した。

 実はこの店、具材たっぷりでボリュームあるため、ひとつひとつが結構いい値段するらしい。

 注文が間違いでないことを確認し、急いで袋に詰めていく。

 食品買うのに銀貨での支払いは、確かに少しお高め。

 みさとは気にせず、チャリチャリ支払っていた。

 袋は4つになり、2つずつ持って店を出た。

 人の少ない路地に入ってリュックに入れてから、シビックが食べるようにいくつか取り出す。

 歩きながらキョロキョロしているみさと。

 「もう少し何か買って帰る?

 転移で直ぐ戻れるし。」

 「いいの?お腹空いてない?」

 「買える時に買う方がいいでしょ。

 ほら、ここに荷物持ち居るよ。」

 「ありがとう。

 でも、リュックに入れたら持たなくて済むよ。」

 「それは言いっこなしでしょ。

 見ないなら帰るけど?」

 「もう少し見たい!

 あっちにも行こうよ。」

 「了解。」

 仲良く露店を見て回った。


 帰ってから、温かいスープも作ってサンドと一緒に食べる。

 一通り出して、少しずつ味見。

 シビックは、まだ食べてなかったものからパクパク食べていく。

 「黒パンみたいな感じだからかな、バターだけのサンドも美味しい!」

 「パンがどっしりしてる感じだね。

 丸のままのパンも買ってるから、新たな中身試せるんじゃない?」

 「あ、わかっちゃった?

 やろうと思ってたんだ。

 単純にジャムとバターで楽しみたいし。

 ベーコンエッグを半熟の状態で挟んでも美味しそうだし。」

 「それ食べたい!

 マヨもあるしね。」

 「それも作ろうよ。

 僕食べたい!」

 「まだ入るのか、君のお腹は。

 じゃあ作りますかね!」

 「わーい!

 ポテトも食べたいなぁ。」

 

 

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