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ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


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284/335

お試しにも程がある 283

 「因みにさ、姿を隠したまま移動ってできるの?

 腰巾着にも触ってみないとわからないんでしょう?」

 俺は、その後の展開も含め質問する。

 「できるし、触らなくてもできるよ。

 さっきのは、拓海がわかりやすいように触っただけだし。

 でもさ、触らないのに人の頭の中わかるって、他の人からは怖がられるんじゃないの?」

 ベゼルが真っ当なこと言ってる!

 実際その通りだと思う。

 近くにいるだけでその人の考えてることとかわかったら、近くに行きたくないよね。

 実際、今考えてることなら触らなくてもわかるし。

 「それはそうなんだけど、公表しないよ?」

 「え、折角できるのに?

 人間ではできる人いないよ、自慢しないの?」

 「必要ないでしょ、余分なことに巻き込まれたくないし。」

 「もうあそこの3人にはバレたけどね。」

 ベゼルのいたずらっ子な顔が出てきた。

 「私は問題ないぞ。

 他の者にも口外せんよ。」

 「私もだよ。

 寧ろ、されない研究でもしようかな。」

 「?」

 レジアスもディグニティも事の重大さに気付き、自己申告してくれた。

 みさとは…何も気にしていないようだ。

 「俺も、無闇矢鱈に人の考え読んだりしないから、安心して。

 じゃあベゼル、行こうか。」

 「わかった、その腰巾着が変身する前の時点でいいかな?」

 「はーい、ベゼル先生質問!」

 ストップをかけたみさとのノリに、ベゼルも乗ってきた。

 「はい、みさとくん!」

 「移動の時もだけど、そこにいるだけで魔力で相手のエルフさんにバレないの?」

 魔法を一番使わないみさとが、鋭いところを突いてきた。

 「どうでしょう、ベゼル先生。」

 大人しくなってしまったベゼルに、俺が突っつく。

 「な、成程、そういう考え方もあるね。

 魔力を見せなくすることはできるけど、面倒いよなぁ。

 そうだ、遠くから見ようか!

 腰巾着がひとりになったところで、チョチョイと中身を確認すればいい。」

 うんうんと頷くベゼル。

 念には念をだな。

 「ディグニティ、自分でかけた魔法に対して、上書きとか加工されたら気付くもの?」

 俺の質問に、事も無げに応えるディグニティ。

 「術者の出来次第だけど、トライトン如きでは心配することはないよ。

 私なら感知するけどね。」

 「あ、エルフ領の結界か、行かなくても気付いてたんだ。」

 「御名答。

 あれはわかりやすかったよ。

 直ぐにコルトの気配もしたからね。」

 じゃあ、各関所に置いた転移装置に何かあったら、俺でもわかるかもしれないんだ。

 念の為通知来るようにしといたけど。

 ま、今更気にしてもしょうがない。

 「じゃあ、感知されないくらいの距離にして、遠視で確認でいいかな?」

 ベゼルの出した回答に、一応切り込む。

 「その遠視の映像は、俺達も観られるんだよね?」

 「観られるよ。

 さっき拓海がしたみたいに、皆に視えるようにすればいいんでしょう?」

 「お願いします!」

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