表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

258/335

お試しにも程がある 257

 「そろそろ冒険者ギルド行こうか。

 攻略終わった報告に行かないと。」

 「ダンジョンの内容も伝えないとだね、たっくん。」

 「そうだな。

 強い魔物が出るってちゃんと言っておかないとな。」

 「慣れない人だと、最初のフロアでアウトそうだもんね。」

 「それな。

 初心者は別のダンジョンお勧めって言わないと危険だもんな。」

 俺とみさとで、何を伝えるか確認し合う。

 「ご飯美味しかったよ!」

 「食べきれないかもね。」

 シビックと聡太も、注意点(?)を洗い出す。

 「そこは頑張ってもらうしかないな。

 人数分出るから、分け合えばどうにかなるだろう。」

 「そんなに下まで降りられれば、じゃない?

 強いから気を付けてねって、念を押さないと危ないよ。」

 「そうだけどさ、ダンジョンて力試しにもなってるじゃん?

 体験してもらわないと分からない部分はあると思うよ。」

 「ポーション余分に持っていってねって言っとこうか。」

 みさとは心配性だな。

 自分基準で考えないところは、素晴らしい。

 俺も気をつけないと。

 「そうだね、それは言っておこうか。」

 話が纏まったところで、冒険者ギルドに向かう。


 ダンジョンの攻略したこと、かなり強い魔物が出ること、階段降りる前に食事も出ることを知らせた。

 オッティかバサラのダンジョンの方が、比較的倒しやすいことも伝えてある。

 序に魔石も出して、儲かるよアピールもしておいた。

 冒険者ギルド内で周りにはあまり人がいなかったが、ヒソヒソする声はあちこちで聞こえてきた。

 急ぎ足で出ていった人達は、何処のダンジョンに向かったやら。

 話していた内容が聞こえていたなら良いが、準備はしっかりしてほしいものである。

 危険は承知・自己責任ではあっても、人死は出ないことを願う。

 換金してもらってから、別のダンジョンの情報を聞いた。

 6つ目の、話によると最後のダンジョン。

 前回同様ある場所だけ確認し、そのまま家に戻った。


 家に戻り、まったり休憩…といきたいが、俺は車を洗車。

 みさとはお茶の用意、シビックはソファでゴロゴロ、それを見る聡太。

 良いよね、こんな時間。

 だが、若者には文句がありそうだ。

 「何かさ、仕事してないのが悪いことしてる気がするよ。」

 「聡ちゃんどしたの?

 何もしないのも仕事で良いんじゃない?

 寧ろ、何もしてないどころか、ダンジョン攻略してきたよね?」

 「楽しいから余計にさ、遊んでるだけの生活みたいじゃん?」

 「いやいや、魔石売ってお金になってるよ?

 しかも結構良い値段になってるし。」

 「遊んで稼いでるのって、むず痒くて。」

 聡太は、シビックと一緒にゴロゴロしだす。

 「まだまだ心に余裕がないんじゃないかね、聡太くん。

 余暇を楽しむのも、大人の嗜みだろう。」

 俺は、聡太に声を掛ける。

 「余暇って言うより、毎日遊んでるじゃん。

 仕事しないと、余暇にならないでしょ。」

 「仕事は何をもって仕事とするかじゃないか?

 他の人から頼まれたものも仕事だし、自分で楽しんでも金が稼げるなら仕事でも良いし。

 何が不満なんだか。」

 俺とみさとは、顔を見合わせる。

 殆ど他の人からの依頼で成り立っているので、そんなこと考えもしなかった。

 何だかんだ忙しいし。

 「そうか、自分主体で生活してないからだな。

 聡太、こっちでも一人暮らししてみるか?」

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ