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ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫
222/256

お試しにも程がある 221

 「樹の実で唐揚げだけのやつ、凄く良かった。」

 珍しく、シビックが褒める。

 「でしょ?

 あれは大当たり!

 フォークもさ、柄に魔石入れたやつにしたし。

 そこでみさとにお願いがあるんだけど。」

 「なぁに?」

 ジェミニのお願いとやらに、みさとは反応。

 「実はね、ああいうおかずだけの実をうちんとこは多くしたいんだ。

 この間の以外で、何かいいやつ・美味しいのあるかな?」

 みさとは思い出しながら呟く。

 「唐揚げ・メンチカツ・とんかつ・コロッケ・餃子・春巻を出したっけ。

 あとはハンバーグとか中華の肉団子とか?」

 「俺あれ好きだよ、コーンクリームコロッケ。」

 「俺はね、ロールキャベツ好きだな。

 久し振りに母さんの食べたいな。」

 「あ、今度こそ揚げ出し豆腐じゃない?

 俺も聡太も好きだよ。」

 「それも良いね。

 ご飯入ってるけど、肉巻きおにぎりも食べたい。」

 「それなら角煮だよ、角煮。

 何だかお腹空いてきたな。」

 食べたいものを羅列していく俺と聡太。

 みさとは苦笑いだが、ジェミニとシビックは興味津々。

 「ジェミニ、みさとの料理は、何でも美味しいんだぞ。」

 「うんうん、この間のも全部美味しかった。

 今回も楽しみにしてたんだ、実は。」

 全員で、みさとの方を見た。

 「わかったよ。

 お料理するから、家に行く?」

 「行く!」

 即答するジェミニだが、疑問が1つ。

 「ねぇジェミニ、君はここから出られるの?」

 俺の質問に、余裕で応えるジェミニ。

 「勿論!

 それにさ、うちだけで出せるもの増えるし、皆に内緒にしたいし、万々歳だよ。」

 「これって、他の子達からも個別相談来そうな案件だよね。」

 みさとの呟きに、俺も聡太も大いに賛同、頷くしか無かった。

 「ねぇ、いつもこんなコンサル的なことやってんの?母さん。」

 「そうだね、言われてみればやってるね。」

 「まぁ、他でもアイデア出して稼いでるしな。」

 聡太の質問に、みさとと俺は応える。

 「こんな感じと、冒険と、レジアス達の相談とかで、あっという間に1年過ぎてたな。」

 「そうそう。

 牛乳ご馳走になったカムリさんとこも相談乗ってるしね。」

 2人で笑顔で思い出話に花が咲く。

 「シビックも居るし、こっちは飽きないよな。」

 「うん、いつも美味しいご飯だしね!」

 シビックも、うんうんと頷く。

 そんな様子を見ていたジェミニが、痺れを切らしたようで急かしてきた。

 「ねぇ、早く行こうよ。

 あんまりここで長くやってると、他の子達に気づかれちゃうよ。」

 『もう気づいてるわよ、ジェミニ。

 後で私も相談乗ってもらおうかしら、みさと。

 甘いお菓子を増やしたいの。』

 『俺んとこも、ガッツリ肉料理欲しいぜ。』

 『うふふ、私のところはまだ大丈夫よ。

 入ってくる人間達が慣れてきてから、更新希望よ。』

 『その手があるのね!

 でも私は、他の甘いお菓子が食べたいから近いうちに会いたいわね、みさと。

 楽しみにしてるのよ。』

 『俺んとこも直ぐが良いな。

 魔物倒して疲れた時には、肉だろ、肉!』

 アスカ・ロデオ・フローリアンは、反応が速かった。

 「あちゃー、遅かったか。

 でもうちが1番だから、皆は後からね!」

 ジェミニは天を仰いだ。

 みさとは、落ち着いて応えた。

 「あのね、1人ずつゆっくり行きましょうよ。」


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