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ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫
208/263

お試しにも程がある 207

 「たーのしー!」

 どんどん進んで、先頭の聡太は大きめの氷の礫を飛ばして倒していく。

 魔石は自動で回収しつつ、俺とみさとで後ろから見守る。

 「ああいうところ、みさとに似てるね。」

 「魔法の使いこなし方は、たっくん似なんじゃないの?」

 「ちゃんと親子だったな。」

 「当たり前じゃん。

 小さい頃の顔は、たっくんにそっくりだったしね。」

 「俺が間違えたからな。」

 「そうそう、たっくんの実家で自分の小さい頃の写真見て、聡太?って聞いてたもんね。」

 「古い写真だから、おかしいと思ったんだよ。」

 お互いクスクス笑い合う。

 「懐かしいね。

 そういえば、こっちで写真て無いよね?」

 「技術的に無いんじゃない?」

 いきなり高等技術持込むのもまずいでしょ。

 「デックスさんとこで遊んでた時にさ、ヒミコさんは普通に映像見てたからあるのかなって思ってた。」

 「そうなの?それは驚いた。

 先ずはレジアスに聞かないとな。

 また非常識って怒られる。」

 「存在自体が非常識だからね、私達。」

 どんどん進むうちに、前回の中ボスエリアあたりに来た。

 

 前回同様・大きな蛇とそこそこの大きさの鼠の大群。

 「聡太、一人で行ける?」

 「多分大丈夫。

 シビック、フォロー宜しくね。」

 「任せろ、聡太!」

 全体的に雨霰とばかりに氷の礫をばら撒く。

 鼠は全て終わったが、流石に蛇には効かなかったらしい。

 そこで、風の刃で蛇に斬りかかる。

 勿論物理的な物を持って攻撃ではなく、鎌鼬のような感じ。

 蛇は嫌がる様子は見せるが、あまり効果はなさそうだ。

 そこでシビックが、蹴りと尻尾アタックで終了。

 魔石も出て、吸い込まれた。

 「強いねシビック、流石。」

 「まあね。

 大きくなるまでもなかったよ。」

 やっと出番になったシビックは、聡太にドヤ顔をする。

 モンスターをゲットして戦わせるあのゲームのような雰囲気ではあったが、実物見るとそんな可愛げはない。

 「次の扉がでてきたね。

 少し休む?先進む?」

 「少し水分取ろうか。」

 俺の質問に、みさとが応える。

 ちょっと過保護な気がしますよ、みさとさん。

 「僕ね、おやつも欲しい!」

 「シビック、こんなところにおやつ持ってこないだろ。」

 「あるよ?何がいい?」

 みさとは、ドリンクと摘めるおやつ・ドーナツ等も出した。

 「母さんのリュックも何でも入るの?」

 「当たり前じゃん。

 たっくんにしてもらったし。」

 「父さん、おやつしか入ってないとか無いよね。」

 みさと本人ではなく、俺に質問する聡太。

 みさとは慌てて応える。

 「そんなことないよ、色々入ってるから、おやつ以外も。」

 「そうだぞ、聡太。

 ご飯とか食材とか毛布とか、色々入ってるぞ。」

 「何ならカレーも食べられるよ!」

 「カレー?」

 「ご飯も、ルーも、唐揚げやメンチもあるよ。

 食べる?」

 カレーと聞いて、聡太の腹の虫が先に応えた。

 「魔物倒した後で何も出ないだろうから、ここでご飯にしようか。」

 「「異議なーし!」」

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