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ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


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お試しにも程がある 182

 「バレた?」

 「うん、バレた。

 顔に書いてあったよ、たっくん。」

 「じゃあ大人しく待ってるよ。」

 冷蔵庫から麦茶を出して、3人分注ぐ。

 俺とシビックの分を持ってテーブルに行くと、どの皿も2切れずつ残っていた。

 「美味しかったから止まらなかったの。

 1個ずつ置いといた。」

 「おぅ、よく食べたな。

 置いといてくれてありがとう。

 みさと、シビックに大好評だよ。」

 残ったものを一皿にまとめ、みさとのところに行く。

 「それは良かった。

 お代わりいる?」

 「僕はごちそうさまする。」

 「俺も満足だよ。

 シビックが取っといてくれたから、半分こしよう。」

 みさとの口にも入れつつ、俺も食べる。

 その後揚げ物しているところに水が飛ばないように魔法で防壁作ってから、皿とフォークを洗う。

 「ふぅ。」

 みさとはやっと終わったようで、綺麗に並べた厚揚げと油揚げの山をリュックに入れる。

 「お疲れ様みさと、準備万端かな?」

 「そうだね、後はお風呂入って寝るだけだね。」

 「朝からソアラさんとこに取りに行くからな。

 みさとはゆっくり寝ててもいいよ。」

 「ちゃんと起きるもん!」

 最終的に風呂の後のお茶も楽しんでから、眠りについた。


 翌朝、俺より早くみさとは起きていた。

 「おはようたっくん。」

 「おはようみさと。

 早いねぇ。」

 「うん、目が覚めちゃった。

 朝ご飯はレジアスさんとこで皆で食べようか。」

 「じゃあ、コーヒーだけ淹れるよ。」

 「まだ時間あるの?大丈夫?」

 「うーん、もう外明るいのか。

 支度したら直ぐ行こうか。」

 顔を洗い、歯磨きもして、服装整えてからソアラのところに転移。

 明るいと行っても、太陽が昇りきってはいるが、それほど高くない位置にある。

 「おはようございます、ソアラさん。

 お豆腐下さいな。」

 「おぅみさとさん、おはよう。

 拓海さんもよく来たね。

 ほれ、木枠2つ分取っといたよ。

 入れ物はどれだい?」

 「これにお願いします。」

 みさとは、寸胴鍋を出した。

 「ボウルって言ったけど、こっちの方が効率いいかなって。

 間に挟むように、竹のすのこも持ってきたよ。」

 「確かにな。

 大きく切れるし、重ねて持てるかもしれんが、重くないか?」

 「こう見えて力持ちなの。

 大丈夫だよ。」

 「そう言うなら仕方ねぇ。

 入るようにだと6等分くらいかな。」

 寸胴鍋を見たソアラが、入るように切っていく。

 水を張って、竹のすのこを挟み4つ入れた。

 「この感じだと後2つ鍋必要だが、あるんかい?」

 「勿論あります!お願いしまーす。」

 ソアラの声かけにみさとは応じて、リュックから更に寸胴鍋を2つ出した。

 豆腐と水を入れてもらった方の寸胴鍋は、リュックにしまう。

 「出来たて美味しそうだな。

 お料理も楽しみ。」

 みさとはニコニコして、全部入れ終わったソアラに代金を払う。

 「毎度あり、いつでもおいで。」

 帰ろうとしたところ、ポルテが声をかけてきた。

 「待ってみさとちゃん、おから持っていきな。」

 「え、いいの?嬉しいなぁ。

 これも出来立てだよね、何作ろうかな。」

 「最近、おからクッキーとおからせんべいにハマっててさ、店にも置いたら結構売れてね。

 以前教わって良かったよ。」

 「そうなんだ、それは何より。

 ありがたくいただきます。」

 まだまだ仕事がありそうな2人に挨拶して、転移で帰る。


 「あっという間に終わっちゃったねぇ。

 またヒミコさん達早く来てるのかな?」

 「聞いてみようか。」

 (レジアス、おはよう。

 豆腐は確保したよ。

 ご両人来た頃にでも連絡欲しいな。)

 (それは奇遇じゃな、拓海よ。

 もう来とるからいつでも良いぞぃ。)

 (もういるの?早いね。

 準備出来たら向かうね。)

 (待っとるぞ。)

 「みさと、もう来てるって。」

 「うわぁ、早いなぁ。

 じゃあレジアスさん家行って朝ごはんしょうか。」

 


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