表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

163/335

お試しにも程がある 162

 「そうだなぁ、色々あって時間感覚がわからなくなってきた。

 こっちの時間で、一晩休もうか。」

 「じゃあ、お家に帰ろっか。」

 「そうだね。

 レジアス、色々ありがとう。

 また来るね。」

 「お邪魔しました。

 あっ、お豆腐の件確認お願いします。」

 「勿論じゃみさと、確認しとくぞぃ。

 拓海、こちらこそ世話になった。

 また聡太坊来た時には、寄るように伝えてくれ。」

 そんな感じで、家まで転移で帰った。


 「向こうで一晩過ごしても、こっちは時間変わってないと調子狂うね。

 取り敢えずお茶にしとくよ。」

 「ありがとうみさと。

 なんか、つい最近もこんなやり取りした気がする。」

 「ほんとだね。

 インスタント麺の話してて、向こうに行ったんだっけ。」

 「そうだそうだ。

 気軽に行くもんじゃなかったか。」

 「でも、聡太楽しそうだったよ。

 また来たら一緒に飛ぶんだ。」

 「おぅ、シビック兄ちゃん、宜しくな。」

 みさとも疲れてるだろうに、そんな素振りも見せずキッチンに向かう。

 「シビック、おやつ何食べる?

 俺はポテトにしようかな。」

 「僕も食べる!

 じゃあ丸いサンドイッチも食べたいな。

 プリンも欲しい。」

 「わかった。

 これかな…」

 ウエストポーチの中から、考えたものを取出す。

 こういうとき便利だよな。

 お茶のセットを持ってきたみさとにも、聞かないとな。

 「みさとは何食べる?

 俺とシビックの分は出してるよ。」

 「えっとね、フルーツサンドとあんバターサンド!

 ポテトも食べたいな。」

 「あったっけ、そんなの?」

 「あるよ。

 向こうでベーカリー寄った時に買ったもん。」

 「成程…お、出た。

 これ美味しそうだね。

 食パンでフルーツと生クリーム挟んでる。

 そういえばさ、食パンて見かけないよね。」

 「そうだね。

 作ってないのかなぁ。

 型が必要だからかなぁ。」

 「見掛けたら買おうか。」

 「うん!」

 こうして、食べたいものを食べてのんびり過ごした。


 もうこっちでのベッドで慣れてしまったのか、向こうの家のベッドよりも休めた気がする。

 ぐっすり眠れた。

 起きると既に明るかった。

 みさとはまだ夢の中だ。

 時間に縛られない自由な生活は、やはりいい。

 聡太、明日仕事って言ってたな。

 そんな事を考えつつ、顔を洗いに行く。

 今日は何をしようかな。

 歯磨きしながら窓の外を眺めると、今日も良い天気。

 こっちでは、日本のように四季があるわけではないようだ。

 1年過ぎようとしているが、全くそんな感覚がない。

 暑い寒いが無いのは良いが、趣がないのは何とも言い難い。

 伸びをしてから寝室に戻ると、みさとが目をこすりながら起きようとしていた。

 「おはよう、みさと。

 よく眠れた?」

 「たっくんおはよう。

 寝過ぎたみたいで瞼が重い。」

 「まだ眠いなら寝てて良いよ。」

 「そろそろお腹空くから起きる。」

 まだ目をこすりながら、みさとも顔を洗いに行く。

 俺は着替えてから、コーヒーの準備。

 着替えてやって来たみさとは、コーヒーの香りをすぐさま察知、何にしようか考えながらキッチンに向かう。

 向こうで買ってきた食パンを出し、フレンチトーストを仕込み始める。

 漬けている間に、チーズパンや他の添え物・スープもテキパキと用意。

 いい香りがしだしたことで、シビックもやって来た。

 

 のんびり食べ終わり一息ついたところで、玄関の呼び鈴が鳴った。

 玄関に向かうと、ターセルが来ていた。

 「こんにちは、拓海さん。

 みさとちゃん居ますかね。」

 「こんにちは、ターセルさん。

 ちょっと待っててね。」

 俺は急いでみさとを呼びに行く。

 みさとは、玄関で立ち話もなんだからと、ターセルをリビングまで招き入れた。

 「どしたんですか?ターセルさん。」

 「いえね、今度武道大会あるじゃない?

 卵で何か出店出来ないかなと思ってるんだけど、どうかしらね?」

 「卵料理かぁ、プリン以外でしょ?。

 お菓子でもよければ、カステラかな。

 あ、エッグタルトもいいなぁ。

 ちょっと手間は掛かるけど、美味しいよね。

 あとは、鶏ガラスープのラーメンと一緒に、味付け卵とか。

 出汁巻き玉子を出すのもありかな。

 サンドイッチにしてもいいね。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ