表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

132/335

お試しにも程がある 132

 「色々あるね。

 出来たら、うちでも販売させてもらえるかな?

 聞く限り売れるでしょ、そんないい商品。」

 通訳が面倒になり、クレスタも言葉がわかるようにした。

 勿論、他の人には内緒にするようにも伝えた。

 焦げないフライパンと鍋・温度を保つカップ・切れ味の良い斧や鋸等々。

 「発注出来るなら、冷蔵庫用に冷えやすい箱が欲しいかも。

 今の木箱の中に入れるんだ。」

 「それは良いな、クレスタ。」

 「冷蔵庫とは何だ?」

 聞いたことの無い単語に、デックスが首を傾げる。

 「こういう感じで、食材冷やせるもの。

 店にも置くし、家庭用にも販売してる。」

 ウエストポーチから実物を取出す。

 魔法を込めた水晶も填めて、実際に作動させる。

 箱の扉を開けると、ひんやり冷気が漂う。

 「これは売れ筋商品で、水晶の交換も上手く軌道に乗ってる。

 内側に冷えやすい金属で覆えれば、冷やす効果が高くなるかなと思ってね。」

 クレスタの説明に、納得顔のデックス。

 「買い物の頻度少なく出来るかもな。

 俺は長く持つものしか買わんが。」

 「そうだな。

 うちは嫁さんが食事のためによく買い物に行くから、買い貯めしても悪くなり難いって事だろ?

 良いじゃないか!

 寧ろこっちでも売りたいよな。」

 「何だ、酒も簡単に冷やせるって事か?

 それは良いじゃないか、ガッハッハ。」

 どうやら、お互いに利がありそうだ。

 「今日は貰った構想で試作をしたい。

 後日また試作品を確認でどうだい?」

 デックスの提案に、俺はクレスタを見る。

 「良いと思う。

 試行錯誤の時間は必要だし、色々決めないといけないことも増えてるしね。

 是非それでお願いしたいな。」

 「だそうだ。

 デックス・ルクラ、また来るよ。

 じゃあ、連絡つくようにこれ渡しとくね。」

 俺はウエストポーチから、連絡用水晶を取出す。

 いつも通り複数出し、使いやすいものを選んでもらう。

 それを見ていたクレスタが、羨ましそうに呟いた。

 「僕も欲しいな、それ。

 そうすれば、拓海ともデックスさんとも連絡取れるでしょ!」

 「おぅ、確かに。

 実はボンゴにも渡してあるから、そっちともやり取りできるよ。」

 「本当?やったね!

 じゃあ僕も貰うね、どれが良いかな。」

 「俺はこれだな。

 ルクラ、お前も持っとけよ。」

 デックスは、作業着に付けられて尚且つ邪魔にならない・付替えしやすい形状なものを選択。ブレスレットタイプだが、腕ではなく服に付けている。

 クレスタは、同じくブレスレットタイプと服に着けられるピン留めタイプで迷っている。

 やっとピン留めタイプに決めて、襟元に着けた。

 「一応世間的には公表されていない技術なので、口外しないでね。

 魔法で動いてるものだけど、俺の魔力入れてあって暫く動くようになってる。

 無くなる前には再度注入するから、俺が忘れてる様なら声かけてくれると嬉しい。」

 3人共物珍しげに自分に身に付けた水晶を眺める。

 「そうか、わかった。

 俺達は、服の中に水晶部分を入れておくとしようか。」

 オーバーオール型のつなぎを着ているデックスは、肩紐の部分に付けた水晶を服の内側に入れた。

 同じように、ルクラも内側に入れる。

 クレスタは服の上についている状態だが、おしゃれに見えるからズルい。

 「じゃあ、俺から拓海に早いうちに連絡するから、調整宜しくな。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ