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ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


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お試しにも程がある 130

 「クレスタ、ちょっと良いかな?」

 転移で直接クレスタのもとに行く。

 勿論、例の製品を持って。

 「どうしたの、拓海さん・みさとさん。

 え、あ、レジアス様、いらっしゃいませ。」

 戸惑うクレスタはさて置き、売込み開始。

 「さっきまでドワーフの国に行っててさ、面白いものあったから商品としてどうかなーって意見聞きたい。

 良ければ製作元も紹介できるよ。」

 「待って待って、いきなりだなぁ。

 どんなものか見せてもらえる?」

 俺達3人で同じ乗り物を持っていたので、指差した。

 「へ、これ?玩具かな?

 どうして売込みたいの?」

 「これ実は、魔石で自動で動くんだよ。

 試せる所あれば、乗って欲しいくらい。」

 「足漕ぎじゃないの?自動?

 それは凄いね。

 でも場所がなぁ。」

 「じゃあうちに行こうか。

 時間大丈夫?クレスタ。」

 「勿論、商談優先だよ。」

 その言葉を聞くやいなや、4人で転移する。

 あっという間に景色が変わった。

 「うちの周りなら、殆ど人いないから試せるよ。

 あ、クレスタ属性あるかな?」

 「一応風らしいよ、全く使えないけど。」

 「じゃあ魔石入れ替えてっと。」

 鍵になる箱に魔石を入れ替えるところも見てもらう。

 「これでいけるでしょ。

 乗ってみて。」

 先導してみさとが動かしてみる。

 それを見てクレスタは、ハンドルを持ち乗ってみる。

 どうやったら進むんだろうと考えていると、それに合わせてゆっくり動き出した。

 「うわ、動いた!」

 みさとがどんどん先に行くので、もっと早く動かないか考えたら、速度が上がってきた。

 歩くより早いスピードで、安定感もある。

 何より風が気持ちいい。

 これは良い、売るしか無い。

 一周して戻ってきて、止まろうと思ったらきちんと止まる。

 何とも不思議な感覚だが、クレスタは売れると感じた。

 「拓海さん、これ良いですね。

 因みに販売価格は如何ほど?」

 「あ、聞き忘れた。

 良かったら、一緒に聞きに行く?」

 「えぇ、是非!」


 またあっという間に、景色が変わる。

 「おい拓海、どうした、何か不具合でもあったか?」

 別れて直ぐ戻ってきたので、デックスは心配になった。

 「デックス、販売経路確保してきた。

 販売価格聞きたいって。」

 「値段かぁ。

 まだ何も決めてないんだよなぁ。」

 「あ、商品名もお願いね。」

 クレスタを見ると、キョトンとした顔。

 「拓海さん、なんて言ってるの、通訳して。」

 「そうだった、ごめんな。

 まだ値段も商品名も決めてないって。

 他に何か決めて欲しいものある?」

 「販売開始時期かな。

 事前お試し出来る分も確保したい。

 勿論、値段決まってからその分はお支払いするよ。

 後は、何か個性出せるパーツあると良いかな。

 自分の物と分かるようにしたほうが、愛着出るでしょうから。」

 「カスタムパーツか、良いねぇ。

 付ける所は少なそうだが、面白そうだ。」

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