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ちょっとそこの異世界まで  作者: 三毛猫


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120/335

お試しにも程がある 120

 「いらっしゃい!

 3名様だね、ちょっと待っててね。」

 街おこし企画は大当たり、地元にも人が沢山やって来た。

 からくりとしては、豆腐ではなく大豆製品でコンテストを行い、知名度を上げどんなものがあるかを知ってもらった。

 出張店出す前に、クレスタの店の味噌汁に豆腐・油揚げ、小皿に卯の花か湯葉を出した。

 少し浸透してきた頃に出張店出して、抵抗なく料理を試してもらう。

 麻婆豆腐・衣笠丼・厚揚げの肉詰め・豆腐の旨煮・いなり寿司・厚揚げピザ・豆乳のジェラート・ブラマンジェ・ずんだときな粉の団子・呉汁・ポルテさんの鍋…

 食べたことのないものだらけで、出張店には行列が出来た。

 ポスターを貼ってあるので、現地で色々食べようと言う人も出て来た。

 転移装置あるおかげで、移動する事が娯楽になってきたようだ。

 最初は冒険者が多かったが、美味しいもの好きな人はやはり多いらしく、移動の依頼が増えた。

 転移装置近くで、「転移できます!」という看板を持った魔道士が十数人、忙しそうに客とやり取りしている。

 家族・団体・荷馬車毎でも対応。

 偶に、魔道士程ではないが魔力保有している他の職の転移屋も見かける。

 こちらは1人運ぶ専門で、魔道士と比べると少し安め。

 用途と金額に応じて選べるのは良いことだ。

 行った先で帰りの転移に並ばなくても良いように、帯同する魔道士も居る。

 何せ、現地の方が色々あるので、回るだけでも時間がかかる。

 店で座って食べられる食事処から、串に刺して食べ歩きできるものまで様々だ。

 特に、串団子と串に刺した油揚げが人気。

 団子はきな粉・ずんだ・あんこ+きな粉・みたらし・バター醤油・磯辺と用意。

 油揚げは、スティック状にしてあり、生姜醤油か昆布塩を選択。

 変わったところでは、おからクッキー・豆腐ドーナツ・湯葉チップス、炒り豆はノーマル・海苔塩・バター醤油・カレー風味とバリエーション豊か。

 実はこの辺り酒も評判のようで、コップで量り売りもしている。

 テーブルと椅子のブースは満席、芝生に座り込んでる人も見かける。

 勿論枝豆・冷奴も出す。

 冷奴には、鰹節と葱を乗せ、醤油を少し。

 クレスタは今回も鰹節・昆布・チーズ・バター等売上を伸ばしている。

 1週間しかやらないのが勿体無いくらいの盛況振り。

 そう思うからこそ、忙しくても笑顔を絶やさず頑張るソアラ・ポルテ達。

 大豆がこんなに売れるとは思っても見なかったようで、嬉しい悲鳴である。

 地元住民も、これを期にもっと商品開発してみようということになった。

 祭りの開催には乗り気ではなかった者たちも、大勢の客を前にそんなこと言ってる場合ではなくなった。

 他でもやっていたイベントなので、今回はどんな物が出るか楽しみな人が多かったらしく、初日からてんてこ舞いだったのだ。

 回を増す毎に注目が集まるようになってきた。

 今回はクレスタに直接声がかかったが、街おこし企画の組織としてチェイサー・マークツーも勿論参加。

 説明や準備・開催中の人員誘導も手慣れてきているようだ。


 滞りなく進められる様を見て、俺とみさとはほっとした。

 「うーん、納豆と高野豆腐出せなかったのは勿体無いなぁ。」

 「それは次回かな。

 時間もかかるし、好みの分かれるところだしね。」

 「私が納豆食べたくなってきた!」

 「俺も食べたい。」

 


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