条件。
何かが02のコアを消した。
そしてそれは、誰からしても敵の立場であることは
間違いなかった。
そしてソレは口を開く
《b》「汝ら。《/b》
《b》 我を起こした以上、条件は守るのだろう?」《/b》
《b》「ならば、戦闘兵機を全て差し出せ。」《/b》
と……
西暦2040年9月1日 20時00分00秒
奇跡的なタイミングでそれは造まれた
対人間殲滅兵機
通称:レオスタルド
ただ「人を殺す」ための兵機
そしてそれは、自らを造った国の民にさえ猛威を振るった。
その影響で、レオスタルドの制作に関わった者は死亡
もしくは行方不明になった
その数、およそ57人
だが当然、死亡と行方不明者を出しただけではなかった。
家屋の倒壊、一般市民への被害。
関係のない者を大勢巻き込んでいた
それでも止まらなかった。
それは自我を持ち、考えていた。
《b》「我を造った人間、その国の連中を《/b》
《b》 根絶やしにしてやる。」《/b》
ただひたすら、殺意を持ち
人を殺しまわった。
だがある時、拘束に成功した。
敵殺意への感知が出来ないことを利用し
油断しているところへ拘束弾を撃ち、研究施設の地下へと監禁された。
その国では機械の持つ記憶を情報として保管したり
特殊パーツの製造を行っていた。
それを拘束した彼らは、交換条件を提示した。
「我々の今持ち得る全てを差し上げます。
なのでどうか、命だけは、命だけは…」
《b》 「そんなもので貴様らの命など守らん。《/b》
《b》 代わりに、次に我が起きた時、我との条件を守れ。」《/b》
「約束…とは…」
《b》 「それは起きた時に決める。《/b》
《b》 これで話は終わりだ。去れ。」《/b》
そう吐き捨てると、その場に居た人間を全て殺した。
そして今
2044年8月21日 19時57分47秒
それは目覚めていた。
だが、地上での過激な戦闘の影響で
状況把握に時間がかかっていた。
20時丁度、それは完全に起動し
その時点での一番強い者の元へ向かい、命を吸い取った。
《b》 「我は貴様らの言う事を守った。《/b》
《b》 次は貴様らが守る番だ。」 《/b》
「どうする…マヒナ…」
「……試す」
そういうとマヒナは、前にいるβとγを退かし
前に歩み始めた。
「……すまない、俺たちは貴方の事を知らないのだが
ここの国、ユナの者に聞けばわかるか?」
《b》 「貴様らは、ここの国の者ではないのか?《/b》
《b》 ならば何故、我が眠っていた直上にいるのだ。」《/b》
「俺たちはこの国に奪われたものがあり
それを取り返しに来ただけだ。
なんの行動が貴方を起こしてしまったのか分からないが
少なくとも、俺たちは貴方の敵ではない!」
戦闘兵機製造計画で招集された時、とある記事を読んだ
そこには、まるで神のように神々しい見た目で、言葉遣いも
さながら神のような兵機が造まれ
封印前にその場に居たものが殺されたと記載されていた。
俺の予測が正しければ、恐らくこいつは
神化型戦闘兵機の元になった
対人間殲滅兵機だ
殺気は感知できなかったはず…
それなら、こちらが敵意を示さなければ
なにもしてこないはず…!
《b》 「そうか。《/b》
《b》 貴様らがこの国の者でないのなら《/b》
《b》 我の言う事を聞く義理は無いな。」《/b》
やはりそうだ
記事に書いてあった通り、交換条件の話を飲み
自らも別の提案をするほどなら、話が通じないわけじゃない。
《b》 「それならば、寧ろ貴様らにお礼をしないとだな。」《/b》
「……?
何故だ…?」
何を言い出すんだ…?
なにか企んでいるのか?
《b》 「我は自分では起動できなかった。《/b》
《b》 起こしてもらった礼だ。一つ言う事を聞こう。」《/b》
最強最弱の戦闘兵機
35話 ご覧いただきありがとうございます
神って存在すると思いますか?
僕は理不尽な神ならいると思います
また次回もご愛読、よろしくお願いいたします




