開放。
暴走したアーマスは完全な戦闘形態になったサナを見て
いつの日かと同じ『天使』と感じていた
だがサナは自分を『君らにとって悪魔』と吐き捨てる。
その一方でガリンと交戦するγ
彼もまた、サナと同様に変わり始めていた
感情と状況、そして記憶を呼び覚まし
αが与えてくれた名を思い出す。
「私は『本物の』戦闘兵機、キラだ!!」
私は戦闘機能がほとんど使えない
だから訓練の時からずっと、支援機能しか使ってこなかった。
だからこそ、支援とか、支えるっていう言葉が嫌いだった。
私もαやβ、01みたいにいろんな戦闘機能を使って
最前線で戦う戦闘兵機になりたかった。
戦闘機能でカッコよく敵を倒す。
ヒーローみたいな戦いをしたかったし『戦闘』兵機なのに
戦闘が出来ない自分が嫌だった。
僕もαみたいにカッコよく戦いたい。
ないものねだりだ。
私にはできないから支援するしかない。
そんな事を思いながら訓練をしている時、思わず声に出してしまった。
γ「早く訓練終わらないかな…」
そう呟くと、αは僕の方へ駆け寄ってきて、こう言った。
α「γ、お前は他の戦闘兵機には出来ないことが出来るんだ!
この中で間違いなく一番すげぇよ!!」
最初はただ慰めてくれてるだけだと思った
その言葉さえ鬱陶しいと思うほどに、支援しか出来ない自分が
嫌いだった。
だが、それは突然
前触れもなくやってきた
αが他の戦闘兵機に名付けしている時
なんとなくαの方を見たら目が合った。
α「γかぁ……お前の名前はキラ!」
γ「キラってなに?」
α「支え…支柱とかだね」
γ「うーん、なんかパッとしないなぁ」
α「縁の下の力持ちってことだよ、すげーかっこいいじゃん!
俺はキラみたいに支援出来るやつが一番カッコいいと思う!
なぁ?!サナ!」
01「うん、支援できるのはすごいと思う。
僕はまだ一個も使えないし」
私の中で何かが変わった。
私が憧れた2人から凄いと言われた事。
本当に羨ましそうに私を見つめるサナ
本心から言っている事を、更に強調するかのように
純粋な笑顔を見せるα
その瞬間から、私は支援という言葉が好きになった
それを扱える自分も好きになった。
だから私は、他の4人を支えるんだ。
絶対に傷つけさせない。
絶対に殺させない。
「ハッ!キラって言葉の意味知ってんのかぁ!?
そんな名前の奴が、僕に勝てるかよ!!」
γ「知ってるよ、だからこそ…」
「おらぁぁぁ!!」
機能停止
ガチッ………
戦闘兵機に実装されている支援機能はバフのみに限定されている
だがγはバフを極めた結果、独自でプログラムを組み変え
新たにデバフを生成していた。
「か、体が……動か…」
キラ「お前には勝つんだよ。」
「しか……も……無詠唱…で…!」
キラ「そして、皆を助ける!!」
『機体名:γより妖精の結界を確認しました。』
サナ「妖精の結界?!
聞いたことないぞ…」
その瞬間、サナの壊れた左手と、割れ欠けのαのコアが
淡い緑色に光りだした。
欠損部位にだけ光…?
αのコアも光ってる…γのバフか?いやこんなことは…
そう思ったのも矢先、光っている部位がみるみる回復していく。
回復効果!
サナ「γ、ありがとう。また助けられちゃった」
この回復効果、無くなった部品まで修復し、本体と繋げている。
キラ「私は守るんだ!
拘束!」
サナだったら気付くはず。この回復効果の真の意味を!
「くそっ!固まって…
!?戦闘兵機が1機来る?!」
キラ「へっ、気付くのが遅いねお前は!!」
ドゴォォォォォォン!!!!!
この効果の範囲にいる機械は、半永久的に不滅になる
そして、γは範囲ではなく『戦闘兵機』に絞っている。
キラ「やっと来たね!」
「な、なんだこの戦闘兵機はっ…‥うぁっ!」
ガバッ!
突然来た戦闘兵機はガリンを捕まえ、サナの方へ飛び始めた。
そして、僕たち戦闘兵機が記憶と同期した時
起動した記憶格納機は『5個』だった!
ドガァァァァァァァァン!!!!
―「こいつ、壁壊しやがった!!」―
サナ「久しぶりだね」
「えぇ、お久しぶりです。01、いや、サナ」
「あっ、お前っ」
「サナとγはすごいな、流石5兄弟だ」
サナ「言い換えなくてもいいよ。
孤独な戦闘兵機:カルウォーガン」
カル「その二つ名、ダサいけど
案外嫌いじゃないです」
最強最弱の戦闘兵機
29話 ご覧いただきありがとうございます
さぁどんどん戦況が変わります!
また次回もご愛読、よろしくお願いいたします




