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最強最弱の戦闘兵機(レオパルド)  作者: るしふぁ~
最強最弱の戦闘兵機(レオパルド) 二章 ―ディグマンー
22/50

奪還。

第一殲滅隊をいとも簡単に全滅させたサナ


同時に囚われているマヒナとタオは管制塔へと連行されていた


サナはアーマスと合流するために移動する

今度こそ人影はない。


機械もある感じではない。


本当はアーマスの記憶格納装置も持っていきたいが


触れただけで起動してしまう


仮に戦闘中に発動すれば敗けてしまう。


 


…まずは合流だ


(マキナ、飛行モードに)


『承認しました。飛行モードへ移行します。』


 


――ピッ――


 


「!何か起動した…?」


 


バシュッ!


「あっっっっぶね!」


地中から弾丸が飛び出してきた…


形からして、この殲滅隊とやらが撃ってきた


スタンバレッドで間違いない


 


それに、形態移行したら作動した。


さっきから何なんだ、どういう仕組みで作動してるんだ


 


形態移行などの情報更新を引き金にしてるのか……


それなら、ずっと近接進撃型カラーテイクの形態でいた方がいいな。


戦闘に入るたびに撃たれてたら、不意打ちを食らうかもしれない


 


(マキナ、基本レブナンを使おう


戦闘時以外は外甲殻を強化、頼む)


『承認しました。近接進撃型カラーテイク専用形態へ移行します。』


 


ピッ


 


…バシュッ!


 


やはりそうだ、形態移行すると射出される。


だが音の方向から来ると分かれば、目で見て避けれる速さだ。


それなら問題ない。


 


………そういえば、僕の記憶を取り返しにきたんだったな。


こんな広い土地から、先にアーマスを探すことに時間を割くのは


正解なんだろうか


 


目の前にある倉庫から、記憶を取り返してからでも遅くないだろう。


 


それなら…


グググ………


 


倉庫の入り口まで、突っ走る!


 


ダン!!!!


 


銃声のような一歩を踏み、倉庫の外周に沿って進み入口までひた走る


 


 


 


 


「逃走中の戦闘兵機レオパルド、倉庫の入り口へ向かっています。」


 


「倉庫?何しに行くんだ?


マヒナ、答えろ」


 


「俺からレベルを奪ったあんた等に


都合のいい情報だけ言うと思ったか?」


 


「言わなければ殺すだけだ。」


 


「人間じゃ俺を殺せねぇんだよ」


 


「なら試すか」


カチャッ


 


マヒナに銃口が向けられる。


 


「マヒナ!」


 


バァン!!!


 


………パキ…


 


「ほらな?」


 


「な…弾丸が割れ…何か仕込んだな!!」


バァンバァンバァン!!!!!!


 


パキパキパキ……


 


「レベルが上がるにつれて人間ってバカになるのかねぇ」


 


「なんだと貴様っ…!!!」


 


「言っただろ、人間じゃ俺は殺せないって」


 


 


 


もうそろそろ倉庫の入り口だと思うんだが…


あ、あった。


 


まぁそりゃ、警備はいるよな。


戦争の早期開戦、自国への侵入者、国家戦闘力1位


 


その座を守るには、資源が必要不可欠


その資源がある倉庫を潰せば……


 


『敵部隊は入り口前に3人、倉庫内に28人です。』


「了解」


その程度の数なら


 


―ダッ!―


 


正面突破!


「いたぞ!逃走中の戦闘兵機レオパルドだ!」


「スタンバレッド発射!!」


 


ヒュンヒュン――


 


「当たらねぇよ」


 


「リウォング」


ピカッ!


 


「うわっ!!」


「眩し…!」


「目くらましかよ!!」


ダダダダダダッ!!


 


「機関銃振り回したって無駄だよ


カルーワ」


 


「「「あぁぅ‥……」」」


ドサッ…


 


 


「倉庫警備隊1層、無力化されました!」


 


「な、なんだあの光とトドメの技は…


マヒナぁ!!」


 


「彼は自ら禁止機能の開放が出来る


さっきの光も、殲滅隊と戦った時も、全て禁止機能だ」


 


「そんなもの開放しやがってぇぇぇ……!!!」


 


「マヒナ…それ言ってよかったのか?


禁止機能を作ったのはお前だから任せるけどさ…」


 


「俺が設定した禁止機能は、ただ強すぎたからじゃない


人間はもちろん、Sクラス以外の戦闘兵機も巻き込まれてしまうからだ」


 


「そんなものを公開したって、俺らみたいな人間がどうこう出来るものじゃない


それこそ、Sクラスの戦闘兵機じゃないとな」


 


 


『禁止機能の乱用は自身の機能低下に繋がります。


控えた方がよろしいかと。』


(大丈夫マキナ、さっき禁止機能の中に


いいやつを見つけたんだ、だから平気さ)


 


「でも禁止機能だろ?デメリットは当然あるだろ」


 


「機能低下はもちろんのこと、使いすぎればコアを消費して


自らのコアを消滅させてしまう。そうなれば死ぬな」


 


「じゃあ早くサナを止めないと…!」


 


「でも、一個だけあるんだよ」


 


「…なにが」


 


 


「禁止機能:SSSマックスレート……」


 


『この機能を使用しますか?』


「あぁ」


 


 


「「完全回復ビハインド」」


 


 


「完全回復ビハインドは一個しかないSSSマックスレートの禁止機能


装甲の修復、生成。


チャージ率100%


コア修復


エネルギー回復」


 


「…そんな一番やばそうには聞こえないけど…」


 


「この効果だけならな。


でも俺がこれを禁止にした理由は」


 


 


「逃走中の戦闘兵機レオパルド!倉庫内に侵入しました!」


 


 


「さっきの効果は常時発動される。


サナが一番持っちゃいけねぇんだよ。」


 


「回復するから無茶するってことか…」


 


「それもだけど、SSセカンドレートに恐ろしいほどに


相性が良い禁止能力がある。サナはまだ見つけてないみたいだけど…」


 


「これ以上中へ入れるな!」


「ここで仕留めろ!!」


 


「ウォカス」


ビタッ!


 


「まずい…報告にあった時間停止…!!」


 


その倉庫のどこに記憶関係があるか分からない。


下手に潰せないな。


「消えろ。」


 


―――パッ―――


 


「ッ!!!!」


「……は?」


 


「そ、倉庫警備隊、2層……消滅…いや、消えました…」


 


「なんだと!?」


 


 


「■■■■」


 


「なんだ、それ」


 


「使えば、本機体は消滅。


同時に世界も滅ぶって言われてる禁止機能だ」


 


「なんでSSSマックスレートじゃないんだよ」


 


「チャージ率が100%にならないと使えないし、普通はそもそも100%まで溜まらない


使えはしないが、凶悪だからSSセカンドレートにした」


 


「完全回復にはチャージ率100%と、自身の回復効果…


確かに相性抜群だね…恐ろしいほどに…」


 


 



「僕の記憶を、返してもらう。」

最強最弱の戦闘兵機(レオパルド)

22話 ご覧いただきありがとうございます


前回が1300字ほどに対し、今回は2200字近くになってしまいました()

安定した文字数で書けるように頑張ります……


また次回もご愛読、よろしくお願いいたします

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