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最強最弱の戦闘兵機(レオパルド)  作者: るしふぁ~
最強最弱の戦闘兵機(レオパルド) 序章 ―アングシミュラー
11/50

絶望。-2-

メリッツ戦争の早期開始宣言


全国にその情報が発信されたものだった



だがムナン、ガリンのもとにマヒナが造ったセキュリティを突破する

謎の人間が現れる。


そしてサナ、アーマスのもとには、ラカスで遭遇した物とは別の敵機レオパルドに

遭遇してしまう。

「ムナン…いくぞ」

 

 

「おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギィィィィィィィィ………

 

ダッ!!!

 

「「見えた!!!」」

 

 

ムナンは首元へナイフを振るい

 

ガリンは太腿とアキレス腱を狙いナイフを振るう

 

入った。

 

二人はそう確信していた。

 

 

パキン!!

 

カランカラン……

 

確かに入ってはいた。

 

だが二人が振るったナイフの刀身が折れ、床に落ちる。

 

(ナイフが皮膚に負けた!?そんな馬鹿な…)

 

「ガリン!!!!」

 

バァン!!バァン!!!

 

 

すかさずムナンが服に隠していた拳銃で

 

謎の人間の心臓を狙い撃つ。

 

 

パキ……

 

 

「おい、てめぇの体どうなってんだよ。」

 

 

相手はなぜか顔を隠していたが、他は何も武装していない

 

ただの服を着た普通の人間だ。

 

なのにナイフの刃も、弾丸すらかすり傷にならない頑丈な体。

 

そんな事が出来るのは、知っている中で一つしかいない

 

 

「あなた、レオパルドですね?」

 

 

「いいや、ただの人間さ」

 

 

「ただの人間に、んなこたぁ出来るわけねェ。

 

種を明かせ。」

 

 

「フッ…」

 

 

嘲笑うように鼻で笑うと、付けていたマスクを外す。

 

カチッ……スチャッ…

 

 

「これが種だよ」

 

 

「「マヒナ!!?」」

 

道理でマヒナが作ったセキュリティロックを解除できるわけだ。

 

当の本人だから。

 

 

「よ、久しいな。ムナン、ガリン」

 

 

「あ、あァ、久しぶりだな…」

 

「えぇ…お久しぶりです…」

 

 

「これ見てみな」

 

そう言いながらマヒナは付けていたマスクの内側を見せた

 

 

そこには変成器の様な機械と

 

なにか見知らぬ妙な機械が付いている。

 

 

「こりゃ…変成器だよな、だから分からんかったのか」

 

「こっちはなんですか?」

 

ガリンが見知らぬ妙な機械を手に取りマヒナに問う

 

 

「それはガリン、お前さんに頼まれてたもんだよ

 

性能としては完成したから、試験運用として付けて来てみた」

 

 

「いやっ、だとしてもこんな形で試さないでください‥」

 

「ほんとだよなァ、貴重な銃弾も使っちまったし」

 

 

「そりゃすまない、後で新しいのを作るよ

 

でも今のような状況が一番お前らも力を発揮できるし

 

一番実践に近い空気感になるだろ?」

 

 

「「まぁ…」」

 

「てか、ラカスでレオパルドに襲われたんだろ?!

 

サナに聞いたぞ」

 

 

「サナが来たか、ならよかった」

 

 

「いや答えろよ」

 

マヒナ、てめェまた何か企んでるな…?

 

今度は何する気なんだ

 

………考えたってわかんねェ。こいつの事は尚更だな…

 

 

「ごめんごめん、実は向こうでサナのアップデートしてる時に

 

たまたまライに会ってな」

 

 

「ライ?」

 

「あぁ、トライ・ドアだよ」

 

 

「トライねぇさんか…サナも言ってたな。

 

…?でも確か、今はユナの本部にいるんじゃなかったか?

 

それに一緒にいねぇし……殺られたんか?」

 

 

「いや、生きてるよ。

 

俺が生きてるのも、ライのおかげだ。

 

で、肝心なサナはどこ行った?それにアーマスもいるだろ?」

 

 

「あァ、今は付近の警戒に行ってもらってんだ」

 

 

「そうか、なら全員揃ってからだな」

 

「…マヒナ」

 

 

「ん?」

 

 

「サナが『希望』っていうのは、本人に話すべきではないですか?」

 

 

「そうだね、結局帰ってくるまで話せないんだけどさ。

 

それに、導入したい機能もあるから早くアップデートしたいんだよな」

 

 

「次は何するんですか…」

 

「秘密」

 

 

マヒナ、てめェが何をしたいのかしらねェけど

 

でけェ事すんのは確かだよな、俺の勘がそう言ってんだ。

 

そしてそれには、サナが必須なんだな。

 

 

「あ、忘れてた、お前らに伝えたいことがあったんだった

 

ユナから全国に出された声明、聞いてるか?」

 

 

「いや、何も聞いていないです。」

 

「ユナから?なんだ…?」

 

 

「翌月初め、9月1日にメリッツ戦争開始の可決が決まった」

 

 

「そんな…」

 

「ユナからだと…」

 

 

ドゴォン!

 

ムナンが勢いよくマヒナに飛び掛かり、胸ぐらをつかみ

 

壁に押し付け激昂する。

 

 

「んなわけねぇだろ!!!

 

あそこにァトライ姉ぇさんと、ギナンがいるんだぞ!!!

 

てめェも信じてねぇんだろ!?」

 

 

「残念だけど、本当の事だ。

 

ライからの情報だし、信じるしかない」

 

 

ムナンは激昂を抑え、ガリンはただひたすらに悲しみに暮れている。

 

だがこれは事実。

 

信じなくてはいけない。信じなければならない。

 

そう自分を言い聞かせる。

 

 

「サナ、また会えるのを待ってるよ

 

君は『希望』なんだ」

 

 

―レオパルド一機。殲滅完了。部品回収後、マスターの所へ帰還します。―

 

「……サ…ナ…?」

 

「…」

 

 

「サナ……帰ってきて…」

 

 

―同時に、付近に居た生活補助機体を回収します。―

 

 

「え…そんなのって…」

 

 

―回収開始します。―

 

 

「マスター……ごめんね…」

最強最弱の戦闘兵器(レオパルド)

11話 ご覧いただき有難う御座います


最近セリフを少し多めにして書いています。

読みにくかったり、情報が少ないようでしたら

また情報を入れるように少し戻そうと思っています


よければその辺りの感想を書いて下さると幸いです


次回もご愛読、宜しくお願い致します

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