SWOキャラメイク
幼馴染みの健に誘われ、俺、悠はSWO(スキル&ウェポン オンライン)の製品版を発売初日に譲ってもらった。
翌日。帰ってきたテストを自信満々に見せた。勉強は得意だからだ。
しかし、回答欄が1つずつずれていて、0点。
親にゲームを取り上げられてしまった。
そして、1ヶ月後。
ようやくゲームを返してもらった。
VRMMOにおいて、1ヶ月と言うのはやはり差がありすぎる。
しかし、俺はそう言う時こそやる気が出ると言うものだ。
テストは、前回のように場所さえ間違えなければいつも100点で学年1位なので、
親は逆に『勉強のしすぎだから、偶にはゲームでもしなさい。』と言う。
むしろそれでゲームを返してもらった。
よって、俺はゲームを1日位、学校サボってやっててもいいからな。と親から許可をもらっている。
俺の家はそこそこお金持ちである。あと、健にもらったゲームだが、健に返した。
健は『やらないのか!?』と言っていたが、違う。
うちの両親がSWOの製作者であり、運営のメンバーなので
『限定3個生産』の特別版を親がくれたのである。
健にはSWOの中で言おうと思う。
さあ、ゲームを始めよう。
『ログイン』
『はじめまして。SWOにようこそ。』
AIが俺にそう言う。
そして、ステータス 画面が表示される。
『成長タイプを選んでください。』
【戦闘系物理特化型】.......................戦闘に関するステータスが上がりやすい。ただし、魔法、生産が上がらない。
【戦闘系魔法特化型】.........................魔法系のステータス、スキルが上がりやすい。
【生産系特化型】...................................生産系が上がりやすい。
【均等型】.............................................全ステータス が均等に上がる。スキルを覚えやすい。
『均等型で。』
俺は均等型を選んだ。
次は武器を選んでください。
これは決めてある。
『鎌で。』
『できません。』
『なぜだ。俺は死神ロールプレイがしたいのに。』
『鎌は、筋力がかなり必要なんです。』
『そうか。』
『じゃあこんぼうで。』
『わかりました。次は職業を選んでください。』
『おや、あなたは特別版ですね。特別版の場合、職業が2つ選べます。』
『それって、クレームこない?』
純粋に不安になった。
しかし、AIは言う。
『Lv50毎に職業が解放されるので大丈夫です。』
職業一覧が表示される。
『小盾使い』と『こんぼう使い』で。
次はスキルを選んでください。
これはもう決めてある。
『死霊術で。』
『ええと、棒術とか盾術はいいのですか?』
AIは戸惑っている。
『このゲーム、行動でもスキルを取得できるだろ?棒や盾は使い方がわかるけど、死霊術はどうするかわからないからな。』
そして、最後に種族と名前を決めた。
これがステータスだ。
name:GHOST
種族:人間Lv1
JOB:小盾使いLv1 こんぼう使いLv1
HP:3
MP:2
筋力:2
防御:2
俊敏:1
器用:1
魔力:1
耐性:1
《スキル》
【死霊術Lv1】
そして、俺は始まりの街へ降り立った。