閑話休題1
この話は主人公が王の間から追い出された直後の話
side倉木龍司
な...なんだよ!神に嫌われたものって!まて!騎士ども!何かの間違いだろ?
くそっ!何で体が動かねぇんだよ!声が出せねぇんだよ!
頼む!宗ちゃんをつれていかないでくれ!動け!動け動け動け!
しかし、どれだけあがいても俺の体がいう事を聞いてくれることは無かった。
俺は自室に戻された後、布団に頭を突っ込んでいた。
「何が勇者だ!友達も守れずに!何が!何が...勇者だって言うんだよ...」
俺は後悔した。俺がもっと強かったらと。そうすれば体を動かし小鳥遊宗太を助けられたのでは...と。その後も
延々ともしものことを考えてばっかで頭がいっぱいだった。
けど、体が疲れていたのか俺は布団に頭を突っ込んだまま眠ってしまっていた。
そして気付いた時には真っ白な光に満ちた空間にいた
side黒澤華
なんで宗太君が...。まって!連れてかないでよ!まだ言えてない事がいっぱいあるのに!もっとあなたと話していたいのに!まってなんで私は声を出せないの?どうして?声が出せればほかの人に伝わるのに!宗太君は悪くないってねぇ...どうしてよ...誰か宗太君を助けてよ...
私は自室に戻された後部屋の隅で泣いていた。
「ヒック。どうしてぇ...どうして宗太君が連れ出されなきゃいけないのよぉ。戻ってきてよぉ。私まだあなたに〘好き〙って伝えられてないのに...」
彼女は悲しんだ。誰よりも好きだった人を奪われて。自分の非力さを恨んだ。だからこそ彼女はこう誓った
〘どんな形でも彼にもう一度会えたなら今度こそ自分の思いを告げよう〙と。
彼女は自分の誓いを胸に刻み深い眠りに着いた。
そして彼女が目を覚ますと白い光に満ちた空間にいた
side東条渚
どうして小鳥遊が連れてかれなきゃいけないんだよ!それに神に嫌われただぁ?あいつがなにしたって言うんだよ!ふざけんじゃないわよ!なのに...どうして体が動かないんだよ!アタシの親友を奪うだなんて絶対に許さない!この借りは必ず返してやるわ!
彼女は部屋の物に当たっていた
「なんで!なんでなんでなんで!小鳥遊のやつが連れていかれなきゃいけない!?あいつは昔グレてたアタシと仲良くしようとしたお人よしだ!そんなあいつを処分するなら必ず私がぶん殴ってやる。必ずだ!」
彼女は怒った。親友にこんな理不尽な行いをしたすべての者に。彼女は壁を殴り続けた。怒りの炎を燃やしながら
けど、結局彼女は疲れて眠ってしまった。
そして彼女が違和感を感じ目を覚ますと周りの世界は真っ白な光に包まれていた
side三人
倉木龍司、黒澤華、東条渚の3人は同じ真っ白な光に満ちた世界で目を覚ました
「ん...華、渚!何でここに?」
「それはこっちのセリフだよ。龍司君」
「そうよ。龍司なんであんたがいるのよ」
「渚ちゃんもいるのね」
「うん。やっほ、華」
三人で話しているとそこに一人の少年が現れた
「それは僕が呼んだからだね。ようこそ倉木龍司、黒澤華、東条渚」
「「「!!!」」」
3人はいきなり現れた少年に驚きを隠せずにいた
「僕の名は月読命。君たちの世界の神様だよ」
そう彼らの前に現れたのはツクヨミだった
閑話休題まだ続きます。
この話は次回で終わりにします。