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お兄様と鷲蛇姫1

 広々とした食堂だと話し辛いわね、とエトワール妃が気を遣ってくれて、夕食会場は談話室の一室になった。昼間、カール令嬢と昼食会をした部屋よりも一回り広い部屋。

 ソファも3人掛けサイズで、大人が3人並んでもゆとりがある大きさ。

 同じソファにフィラント王子、私、エトワール妃と並び向かい側にはディオク王子と国王陛下が並ぶ。

 前菜が運ばれて、従者が下がった瞬間、ディオク王子が口を開いた。


「回りくどい話は面倒だから、単刀直入に聞くけど、レティア・アルタイルはロクサス卿を婚約者候補から外してユース・セルウス子爵と婚約。それで良いのか?」


 ズバッと尋ねられて、茫然とする。セルウスって、セルウスって古語で「奴隷」だ。親のいない孤児院出身の子供につけることがある姓。それから、廃止寸前の奴隷が、運良く戸籍を持てた時に与えられる姓でもある。

 もう婚約話を知られていることも驚き。明日報告する予定って手紙に書いてあったのに。ディオク王子はニコリと微笑んだ。


「レティア、今何に驚いた?」

「お話を聞いていたことと、王子ではなく子爵という少し複雑な地位と聞いてはいましたが、姓がセルウスとは……」


 大混乱。どういう人生を歩むと、セルウス姓の者が子爵になり、王子と呼ばれる国王宰相になれるのだろうか。

 そもそも、フィラント王子とユース王子は双子王子や騎士と王子という噂。顔立ちもそっくり。

 言葉を失っている私に、ディオク王子は微笑みかけ続けている。目が怒っているから、早く話せという意味だ。


「ディオク様、さっぱり分かりません。双子で、騎士と王子で、フィラント様とそっくりで、国王宰相で、なのにセルウス姓で……。セルウス姓の子爵なんています? いるのですね……。何かしでかして、王子除名ですか? あの、ビルマ元王子のように」

「そうか。ビルマの事は知っているのか」


 ディオク王子ではなく、国王陛下が声を出した。

 私はこの方にも驚いている。少しうねっている肩まである金髪はボサボサ。ぽっちゃりした体型と穏やかな笑顔は安心感があるけれど、よれよれのシャツとガウン。即位式では凛としていたのに、気の抜けた様子なのだ。

 キチッとした服に、艶々の髪で、すらっとした姿のディオク王子とは正反対なのである。


「はい。以前新聞で読みました。あの、内乱罪で幽閉で、王子の位を剥奪と……。その際にユース様も何か?」


 ビルマ元王子は先代国王の遺言を無視し、王位継承位第4位という立場を無視して王太子暗殺を共謀。次男なのに王位継承権第4位なのは、日頃の行いに先代国王が怒ったとかなんとか。

 彼が「王」として下した、市民革命兵全滅令を覆したのは、彼以外のアルタイル王家。

 リチャード国王は市民革命の幹部とも話し合いをして新政権を整えると約束して守った。

 革命軍抑止や保護やリチャード王太子への橋渡しをしたのが双子王子。ユース王子と、当時騎士として国防を担っていたフィラント王子。

 ビルマ王子の暴走を止めようとし、リチャード王太子暗殺を未然に塞いだのがディオク王子。革命後の新聞を読んだ者なら、知っている話だ。

 新聞を読まなくても、噂は田舎のダバリ村まで届き、村人達はあちこちで立ち話ししていた。だから社交場とは縁が無かった私でも知っている。


「そこからか。それで婚約するのか?」

「ええ……。はい。その件はユース様に聞いてみます。話したくないなら、調べたり誰かに質問して良いのか聞きます」

「待てディオク。話が見えないのだが……」


 国王陛下がおろおろしながら私とディオク王子を見比べる。


「あ、あの、陛下。ユース様は明日にでも報告すると……。明後日は二人でご挨拶をしようと……」


 それなのに、何故ディオク王子は話を知っているのだろう。もしやミネーヴァ? 

 彼女は酔っ払って、ディオク王子は人参嫌いとか何とか言っていた。

 ふと、テーブルの上の前菜が目に入る。サラダに人参の飾り切りが乗っているが、ディオク王子の皿には人参がない。人参嫌いは本当のようだ。


「サー・ミネーヴァから報告を受けたのでしょうか。彼女、元々私とユース王子には婚約話があると言っていました。子爵だから、正式に格を上げるためだと。それでユース様、断ってくれていたそうで……」

「ん? 待て。その話はどこで聞いた。そのような話は知らんぞ」

「俺も知らない」


 国王陛下とフィラント王子が首を振り、ディオク王子を見据える。エトワール妃も「何のお話でしょうか」と口にした。


「そうなのですか? ではどなたでしょう。ユース様、お金や権力と引き換えに私の結婚は決めないと断っていたそうです。大蛇連合国で縁談話もいくつかいただきましたけれどそれも全部。私が自分で選んで、自由に決めなさいと。そのそれで……」


 思い出したら、心底嬉しい。目的のためなら何でも好き勝手決めるユース王子が、私の為に自分や国に利益になる話を蹴ってくれた。エトワール妃に「理不尽」と愚痴を言いながら、私やロクサス卿を全力で応援してくれた。

 彼を好きになって、結婚しようと言われた。そういう話を出来る雰囲気ではない。重苦しい、水の中で息を止めているような空気。

 国王陛下とフィラント王子が、ディオク王子を睨みつけている。でもディオク王子は涼しい顔。


「ディオク、話せ」

「俺ではありません」

「ユースをつつく怖い者知らずはお前くらいだ」

「そうだ。お前だろう」


 沈黙が横たわる。ユース王子をつつく? ミネーヴァの乱入は、そういうことか。ディオク王子が噂の大元。理由はユース王子が、子爵から本物の王子になるため。


「ディオク様は兄想いなのですね。血は繋がらなくても大事とは、私と義妹のようです」


 ディオク王子とも仲良くなれるかも。ふとそう思った。


「ディオク。話せ。後から何か知られるよりも、今のうちに話しておくべきだ」


 国王陛下は目を細めた。ディオク王子が、少し気まずそうな表情で唇を動かす。


「使い道は色々あるのに、大したことのない官僚にさっさと嫁降させるなんて勿体ないと……」

「ロクサスに昔の婚約者を差し向けたのは、やはりお前か。大したことのない官僚って、俺の新しい秘書官だぞ」

「だから余計ですよ。またカンタベリ派ってなると、色々……」

「なら勝手に動かないで話せ。ユースはロクサスを気に入っているのに、自分のせいでとなると激怒だぞ。そもそもユースの奴、ロクサスを市長選に出させるとか、グラフトン派に混ぜるかとか、ぶつぶつ言っていた」

「えっ?」


 ディオク王子の顔が青くなる。国王陛下がディオク王子の背中に手を回した。


「ええ、はい。もう……怒られました……。家族への裏切り行為は、ビルマと一緒だと、俺をあんな奴と同じだと……」


 キッとディオク王子に睨まれて身につまされる。兄を思って怒られるって悲しいことだ。その原因は私。そりゃあ怒りたくもなる。


「すみません。厄介者が増えたせいで」

「厄介者だなんて。ディオク様。そもそも、使い道は色々あるのにとは何ですか」

「ありがとうございますエトワール様。でもディオク様の立場ならそうしませんか? そもそも、私がロクサス卿に選ばれれば良かっただけで……。私も背中を向けて……」


 散々泣いて、自分で勝手に諦めたのに、選ばれなかったという事実にまた胸が痛む。

 失恋もそうだけど、ユース王子もいつか同じように背を向けて去っていったらどうしようという不安に襲われる。

 あの何もかも受け入れてくれるようなユース王子がいなくなると考えると、とても怖い。ロクサス卿よりもずっと。

 ユース王子のことを信じるだけだ。今度は信じる。信じたい。ユース王子なら大丈夫。向かい合って、逃げないで、話をする。甘ったれから卒業しないと、きっと同じ結果になる。


「本人がそう言ってくれるならそうしよう。ロクサスは自己不信で潰れたので、ディオクが何もしなくても同じ結果だっただろう。ディオク、だそうだ」


 深いため息を吐くと、フィラント王子は髪をくしゃりと掻いた。私も同意。遅かれ早かれ私はロクサス卿を潰した。だから元婚約者は関係ない。

 ディオク王子はまだ気まずそうにしている。そんなに心を痛めてくれるとは、私を家族と認めてくれているのかもしれない。

 そっと手首に巻きつくセルペンスを撫でる。私はセルペンスに慕われている変わった王女。人が離れていっても仕方ない。孤立しても、孤独ではない。セルペンスがいる。なのに、不思議なことに人付き合いは増えた。変なの。


「そうです。ロクサス卿が潰れたのは私のせいです。勝手に疑って、信じられなくて……甘ったれで……」

「本人のせいだ。昨日、君とのことをすぐに謝りにきた。支えるべきときに酷いことをしたって。そうだなって言ったら落ち込んで帰った」

「そんなっ」

「どうせユースがまた発破をかける。あいつはしつこいからな。それで、あれこれ噂にもなるだろうから、ユースとの結婚はかなり先にした方が良いだろう」

「はい。そもそも、ユース様も順序があるから、プロポーズをやり直すと言っていました。明日、自分だけで報告をして、明後日は二人でと言っていたので、皆様と相談して色々決めるのと思っていました。しかしもう話をしているとは。それなら、今後の私の予定や仕事は何でしょうか? 一応、大蛇連合国の各国の関係性については、考察をまとめてあります」


 フィラント王子は無表情を崩して、目を丸めた。国王陛下も同じような顔。ディオク王子も同じ。顔立ちの違う3人が、そっくりな表情をしている。ちょっと面白い。似てないけど、仲良しだ。


「あの、ドメキア王国のコンケントゥス式典に招かれるそうなので、また対策とかレッスンをしますよね? 自分だけではなく、大蛇連合国初のディオク様の役に立つかと思いまして。飛行船内でユース様や官僚方には確認訂正済みで、あとはフィラント様にお見せしようと……」

「待て。待て待て待て。ドメキア王国の式典?」


 ディオク王子は大きく口を開けた。


「はい。1週間程で招待状が届くそうです。ユース様ともう色々話をされたのですよね? ディオク様、明日から私の世話をしてくれるそうなので、よろしくお願いします。今日の呼び出し理由はそれですよね。よくよく考えたら自分から挨拶に行くべきで……。ああ、それでエトワール様はこのような場を」


 ありがとうございます、とエトワール妃にお礼を告げて、ディオク王子に視線を戻す。ディオク王子はまだ目を丸めて、口をあんぐり開けていた。


「ロクサス・ミラマーレを婚約者候補から外すのと、ユース兄上との結婚話。そのおおよその経緯は聞いた。あと後見人を俺にするって……それは聞いたけど」

「まあ。コンケントゥス式典のことはまだご存知ではなかったのですね。招待者はフィラント王子とディオク王子、それから私だそうです」

「俺? それにユースではなくディオク?」

「ええフィラント様。あの、その……。ドメキア王国のシャルル国王陛下の宰相に、その……何故か分からないのですか……」


 あれ? ユース王子と話していない? モニョモニョと説明する。はきはき話したいのに、羞恥心で上手く話せない。さっきは言いたいことを言えたのに。

 

「レティア、俺はそこまで聞いていなかった。ユースの奴、君とロクサスが上手くいかなかったことと、流星国で縁談話があって焦ったからすぐ君にプロポーズしたと。それで、予想に反して良い返事をもらったって……」

「私もフィラントと同じ話を聞かされた。結婚したくなかったのにしたいと思ったとか、人生何があるか分からなくて楽しいとか、怖いとか、兄上はもっと部屋から出ろとか……。煩かった……。惚気たり……。色々と……」


 国王陛下は頭を抱え「あいつはいつも面倒臭い」と俯いた。フィラント王子がうんうんと頷く。ディオク王子も同じ動作をした。やっぱり仕草が似ていて、仲良しだ。


「めでたいとは思ったが……。あいつに振り回されると考えると面倒臭い……。それでレティアと話をしようと。ユースの阿呆ではなく、君の意見を聞きたくてな。報告会では聞けない思い出話しなども知りたくて」


 顔を上げると、国王陛下はにこりと笑いかけてくれた。コホン、と咳払いされる。


「エトワールから、君はチェスが強いと聞いていて、対戦してみないかと誘おうと思っていた。夕食に誘われるとは思っていなかった。食べながら色々聞こう」


 ディオク王子の背中を叩くと、国王陛下はさあ食べなさいと前菜を掌で示した。それから「流星国はどうだった?」と問いかけてくれた。

 食事をしながら、問われるまま、昼間カール令嬢やエトワール妃に話したように話す。国王陛下が、私を気にかけてくれたのが嬉しくてつい喋り過ぎた。

 即位式の時に「我が妹」と言ってくれたのは、本当だった。嘘だと思ってはいなかったけれど、わざわざ仲良くなろうとしてくれるとは夢にも思っていなかった。


「それで、大したものではないのですが、以前働いて貯めたお金があったので、皆様にお土産を買ってきました。どういう手順でお渡しすれば良いですか? ヘイルダム卿やヴィクトリアは直接渡して良いのでは、と言っていたのですが、こう、しきたりとかあります? 黄昏国では家族でも非公式な贈与は禁止と聞きまして」

「そうなのか。アルタイルにはそういう決まり事は無い。好きな時に、好きなように……母上への品は先に見せてくれ。母は好みが煩い」

「はい。ありがとうございます。外交官として購入した品は、ヘイルダム卿が用意してくれたリストを元に買いました」


 気がついたら、食後のデザートまで終わっていた。

 こんなに話しを聞いてくれるとは思わなかった。ヘイルダム卿(本当はユース王子)が外交官としてのお土産を一緒に考えてくれた話もする。

 ヘイルダム卿は掌返しだけど、嫌がらせなんてされてない。褒められたから褒める。私は敵なんて欲しくない。

 知らない間に私を嫌った人達、ステンノーは怖かった。ヘイルダム卿が私を褒めてくれると、国内で足を踏まれる確率は減るだろう。打算っぽいけど、ブリジット姫曰く持ちつ持たれつ作戦。大蛇連合国で因縁因果とか、牙には牙、恩には恩というらしい。


「面白い話が多いので、この後私の部屋でチェスをしないか? エトワールはクラウスが待っているだろう。ユースがこっちに来るとレティアの話を聞けないし、面倒なので、あいつの相手もして欲しい。フィラントはどうする?」


 国王陛下に笑いかけられて、背筋を伸ばす。というか、勝手に伸びた。

 フィラント王子は無表情で「同席します」と同意。これには少し驚き。フィラント王子は、私に興味なさそうなので、エトワール妃と帰ると思った。


「ディオク様はお忙しいですか?」


 私の発言で、なぜか国王陛下は固まった。ディオク王子は微笑みをたたえている。ずっとそう。彼からは何も聞かれていない。

 ディオク王子は何かずっと考え事をしている。でも仲間外れは拗ねるらしいし、私は親しくなりたいから、誘わないのは気が引ける。


「あー、ディオクも良いのか。その、なんだ。ほら……」

「すみません。お疲れのようだとは思いましたけれど、その、サー・ミネーヴァからディオク王子はとてもチェスが好きだと聞いたので、」


 ディオク王子とは、一番距離を感じる。多分、ロクサス卿との件。


「あの、ロクサス卿の件を気に病んでくださってありがとうございます。ユース様と同じですね。アルタイルにはうんと大勢の人々が暮らしています。大勢の利益になるなら、私1人くらい使うのは当然です。今後は一言相談してもらえると、覚悟ができますし、対策も考えられるので、あらかじめ話して欲しいと思います」


 ディオク王子は何も言わないで笑っている。顔はフィラント王子とそっくりだけど、雰囲気はディオク王子が一番ユース王子に似ているかも。寂しげな目というか、疲れ気味な雰囲気が同じだ。


「レティア、本心か? ユースはどうする」


 いきなりフィラント王子に睨まれて、体が竦んだ。まるで蛇に睨まれた蛙。セルペンスが私の肩の上にしゅるりと移動して、フィラント王子を威嚇した。


——姫の敵は敵


 ゴクリ、と唾を飲む。敵ってことは、フィラント王子を怒らせた。言葉不足のせいだ。

 私はユース王子とすんなり離れる気はない。


「こ、この、このように鷲蛇に愛されておりますので……。怖い女なんていらないって、返品されるようにして……帰って……帰ってくるので問題ありません……。お断りして戦争とか、そういう事態は避けねばなりません……。演出や演技の練習中ですけれど、ご迷惑をかけるかもしれません……」


 声が震える。偶然かもしれないけれど、デリア姫は怪我をした。帰り際、帰国する彼女を見かけ、足に包帯を巻いていて、杖をついているのを目撃した。

 大丈夫ですか? と声をかけたけど謝りはしなかった。謝ったら変だから。私は彼女の怪我とは関係ありませんって顔をしないと、国害だから。


「似ているそうで、シャルル国王陛下が相談に乗ってくださる予定です……」


 団欒を破壊してしまった。最初で最後の家族団欒になってしまったかも。


「いや、シャルル国王陛下の権力で庇護だな。フィズ国王だろう。君を気に入ったんだな。迷惑とか、国に害など、自分ではどうにもならないことなど気にするな。妹なんてピンとこないが、俺はユースを大事にする者は大事にする。帰ってくるので問題ないとは豪胆だな。ユースが君の何を気に入ったのか少し分かった」


 フィラント王子の大きな手が、私の頭をそっと撫でた。セルペンスは怒るどころか、フィラント王子の手に移動して、頭部を彼の手の甲にすりすり寄せた。

 フィラント王子は一切動じていない。セルペンスを怖くないみたい。エトワール妃と同じで、クラウス王子で慣れてるのかもしれない。そのエトワール妃も私に笑いかけてくれている。


「ありがとうございます」

「エトワールやクラウスも気に入っているみたいだしな。レティアちゃん、レティアちゃん、レティアちゃんとずっと君と何をするか話していた」

「まあフィラント様! ですからその話は秘密ですと! 姉の威厳が……」

「姉上に威厳という言葉は一生縁がないと思いますよ。レティアの指摘通り疲れているので、今夜は失礼します」


 ディオク王子は気怠そうに立ち上がった。


「レティア、また明日」


 ディオク王子はしかめっ面で去っていった。今夜は失礼します。それで、また明日。

 それならもう彼は気に病んでいないな、と安堵した。

 

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