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紅き死神と紅蓮の炎  作者: 渚
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闇溶かしし灼熱の鎌

君は一体何かな?自分という人間を肯定できるのかな?ここにあると存在を証明できるかな?

 できねぇよ

そうだろうね、きみはそういう人間だ。自分とは何か証明できないまま、他人に流され、周りに合わせて、きっといつかやりたいことが見つかるとか、そんな甘えたような考えで生きてきたんだろうね。

 …ああ

うん、いい返事だ、自分の言われたくない、隠したい、見られたくない自らの弱い部分を的確に言い当てられて疲弊し困惑し消耗し、どんどん落ちていく人間の声だ。

 …

おやおや元気だね、まだ僕を睨む元気があるんだね。まぁ元気があっても無駄だろうね、他人を踏みにじり甘い蜜を吸って堕落して生きてきた君程度の人間が僕に勝てるわけがないだろうね。

 っく!!てめぇさっきから一体何がしたいんだよ!!いきなりこんなとこに連れてきて!何がしたいんだ!?

そんな怒鳴らなくても聞こえるよ、そうだね、まずは目的の説明からだね。君はニュースを見るかな?

 あぁ、見るよ、流し見程度だけどな

うんうん、若者はもっとニュースをしっかり見るべきだよね。だったらアノ事件も知ってるよね。

 もしもあんたがあの事を言っているのなら、そういう次元の話はできねぇよ。特に俺はな

それもそうだね、正に君の言う通りだ。じゃあ改めて君に依頼しようかな、橘焔君。僕について来てくれないかな?

 は?何言ってんだあんた?

隊長、準備整いました。

お、ありがとね暦ちゃん、話は移動しながらになるね、焔君

 おいあんた、先に説明しやがれ、アノ事件とテメェについていくこと、何の関係があるんだよ!?

もう、君は質問はが多いね、それに僕の名前は「あんた」でも「テメェ」でもないんだよ。

締め切っていた部屋の窓を突然開けて暗闇に慣れていた目にはかなり刺激の強い太陽光を浴びて、初めてそいつの顔をしっかり見た。

僕は月夜忍、君の上司になる人間だよ。


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