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Re:BRAVE・ZERO  作者: 竜崎
少年期・英雄アカデミー編
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01「英雄アカデミーと魔法の授業」

「いいか勇樹(ゆうき)?お前は前回も前々回も試験に落ちてるんだ、イタズラしてる場合じゃないだろバカヤロー!」

「フン」

(イラッ――そうだ!フフフ)


 イタズラ好きのヤンチャな男の子の勇樹(ゆうき)が、教師のランスロット先生に拘束されて、教室内で怒られている。

 しかし、勇樹(ゆうき)は反省するどころか、そっぽを向いている。

 その言葉と態度に内心、イラッっとする教師ランスロット先生は、ある事を思い付く。


 ここは『英雄都市ヴィクトリアマジェスティ』にある学校『英雄アカデミー』、英雄アカデミーとは、将来的に一人前の冒険者、騎士、近衛兵、商人、魔導師、鍛冶職人、料理人、教師、もちろん画家、店主、武道家、格闘家、剣士、魔法使い、物作り(クリエイターの事)、作家等といった個人で活躍する、将来有望な卵達や才能開花も時にはマンツーマンで教える、子供達に文字の読み書きや計算、歴史、魔法や魔力操作、基本体術や基本剣術を学ばせ、一人で仕事や生きて行く為の知識や技術を教えている学校である。


 その歴史は長く、この国の初代国王陛下の頃からあるとされている。

 生徒の子供達や教職員は、人間を始め、獣人、ドワーフ、エルフ、ドラゴニュート等の様々な種族が居るが、皆平等に接する事を第一に考えられているので、種族に関係無しに教えている。

 王族や貴族も授業に参加しているので、身分や血統主や過去の栄光等は、この英雄都市ヴィクトリアマジェスティでは、ほとんど無意味である。


「今日の授業は初級攻撃魔法の復習の抜き打ちテストだ!既に合格している者達も列べ!」

「「「えー!!」」」


 教室内の生徒の子供達が、嫌そうに声を上げている。

 嫌がりながらも席を立ち、教室内で一列に列び始める生徒の子供達。


「先生!――俺達もですか?」

「もちろんだ、貴族や王族も含めてだぞ?」

「分かりました」


 公爵や伯爵の家の子供達数人が、教師ランスロット先生に質問する。

 ランスロット先生は皆平等の教えを掲げているのもあるが、子供達には分け()てなく接する事にしている。


 ~ランスロット視点~

 あの子達は、先日編入して来た、公爵の家や伯爵の家の子供達だな?――まだ、編入して間もないし、仕方ないが、これまでの他の生徒の子供達同様に厳しくも優しく教えてやろう。


 生徒の子供達が魔法を使用する為に、教室内をランスロット先生が、魔法を使って対攻撃魔法用の結界を展開する。

 この対攻撃魔法用の結界は、ちょっとやそっとじゃびくともしない程の強度を誇り、上級クラスの魔法使いですらも容易に壊す事は不可能な代物。


「エリザベス・レイア行きます、火球魔法を使用します」

「火を司りし精霊よ、我が呼び声に応えよ、(ほむら)の祝福にて、大地を紅蓮に染め、目の前の敵を焼き払え!――火球魔法、ファイアーボール!」


 魔法の杖を構えて、全身に魔力を込める。

 火の魔力が全身の血管を流れる様にイメージする。

 詠唱を始めて、杖の中心に魔力と火の魔力を一点集中し、的を狙う。

 詠唱が唱え終わったら、一点集中した魔力と火の魔力を解き放ち、前方に向かって飛ばす。

 初級攻撃火球魔法のファイアーボールが、的に命中する。


「うん、よし」

「やったー!」

(フフフ、ヨッシャー今日も私いい感じ!)


 エリザベスが内心と頭の中でハイテンションでガッツポーズを決めている。


「ねえ?――ロイド君?見てくれた?」

「次、ロイド・ペンドラゴン」

「はい、雷魔法を使用する」

「雷魔法、サンダーアロー!」


 ロイドが、杖を使わず、片手で初級攻撃雷魔法のサンダーアローを使用し、的の中心を撃ち抜く。


 魔法は、杖を使わなくても使用する事は不可能ではないが、身体に負担がかかる為、基本は、魔法の杖や魔導具等を身に付けたりして使用する。

 魔導具は、大きな物から小さな物まで大小様々あり、衣服や装備や武装に身に付けたり、専用武器や防具に装備や装着したりして使用する。

 最初から魔導具が装備されている物を『魔法武器』や『魔導装備』と呼び、冒険者や近衛兵や騎士等がよく装備している。


「よし、(ほう?――無詠唱か)」


 魔法は無詠唱でも使用可能だが、体に魔力の流れを確実に感じ取り、属性魔法のイメージと自分自身の頭の中での構築を即座にやらないと放てないので、たとえ初級魔法であっても、熟練の魔法使いや冒険者でなければ使用は難しい。


「次、剣崎勇樹(けんざきゆうき)!」


「面倒くせー」

「みんなあんたのせいよ?」

「知るかよ」

「…(ゆ、勇樹(ゆうき)君、頑張って)――」


 少年、勇樹(ゆうき)の後ろから、野次を飛ばす同級生の獣人の女の子のアネモネ・イーリス、面倒くさがっている同級生のドラゴニュートの男の子のユリウス・エスターク。

 その野次に気にせず、前に出る少年、勇樹(ゆうき)

 少年、勇樹(ゆうき)を影ながら応援するのは、同級生のエルフの女の子で、アイリス・エターナル。

 アイリスは、ほのかな想いを勇樹(ゆうき)に寄せている。


「魔法」


 少年、勇樹(ゆうき)が、魔法の杖を構えて、的ではなく、ランスロット先生に向かって、幻影魔法初級をかける。

 ランスロット先生の視点には、美しい妖艶(ようえん)な女性が現れ、彼にキスをしようするが、これは幻なので実際は居ない。


「どわぁぁぁ!?」


 勇樹(ゆうき)のイタズラに驚いて、転んでしまう教師ランスロット先生。


「ひゃーはっはっは、どうだ?――名付けて『セクシーキッス』!」

「この大馬鹿者!――くだらん魔法を作るなー!!」


 少年、勇樹(ゆうき)は、ランスロット先生から、その後、お説教タイムを受けた。

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