第97話
「もう、いいか殺そう」
ブレイクがこれを最後に女を殴り殺す事を決めた時
「もういいやめろ息子!」
「坊やもう大丈夫だから」
「ブレイクやりすぎだもうやめよう...な?
俺たちは大丈夫だから」
「主!拳潰れてる!痛くないのか?」
「ブレイクさんもうやめましょう」
「お姉ちゃん達の言う通りだよ
やめようブレイク」
「もうやめて
このままじゃ御主人様が壊れちゃう!」
各々ブレイクを止めていた
そしてメイベルがブレイクの頬を叩き
「帰って来なさい
ブレイク貴方は大事な私の弟なの
ブレイクは強くて優しいの
今のブレイクは私が知ってるブレイクじゃないよ」
と涙を零しながらメイベルはブレイクに抱きつく
(なんで皆、そんな顔するんだ
コイツを殺して...違う
母さんが?
グレイシアさんが?
違うチガウちがう
僕は....いったい何を?)
「あぁぁぁあ!!!」
ブレイクは女からも皆からも離れた
「僕は...なんて事を...」
ブレイクは逃げるように迷いの森へ走っていった
ブレイク!!!と皆追いかけるが
時間魔法で倍速以上になった
ブレイクに追いつけるものはいなかった
ブレイクは迷いの森の奥地で独りになった
雨が降り始めブレイクは降る雨を避ける事もせず
歩いて行く歩いた先に大樹を見つけた
大樹の根元が凹んで屋根のようになっていた
(僕は...また独りか)
雨をボーっと見ているブレイク
(あーあまたお前のせいで
大事なものを失ったな)
「誰だ!?」
周りを見渡すが誰も居ない
(カルラの時もそうだった
お前が弱いから誰かが傷付く)
頭の中で声がする
(そうオレはお前だよブレイク)
「!?」
(オレはお前の二面性の反対側
いつもいい子ぶってる
お前が気に入らなかったんだ
カルラの事もそうだし
ヴィクトリアの事もそうだし
今回はグレイシアか?
笑わせるぜ
わーん、甘えさせてママーってか?)
「うるさい!そんなんじゃない!」
(でも実際どうだ?
お前はカルラが死んだから何かできたか?
運良くヴィクトリアに拾われ
運良くスイレンと契約できて
運良く周りに囲まれただけだ
そもそもお前の魔力の多さにしか
誰も興味なんてねぇよ)
「僕は...」
(な?反論も出来やしねぇ
どうせ今回も何も出来ずに
周りから離れるんだ
誰もお前を必要となんてしてねぇよ)
ブレイクはどんどん活力を失っていって
地面にへたり込んでしまった
「僕は...独りぼっちか」
(あぁ、どこまでもな
さっさと死んだらどうだ?
楽になるぜ?あ!
でも魔力多すぎて死ねねぇか
ウケる、あー面白)




