第96話
ブレイクがグレイシアの頭に手を乗せ
自分が考えている事を伝える
そして契約が始まる
「「今ここに魂の契約を
切っても切れぬ繋がりを
どちらかの命尽きるまで」」
その頃スゥが女の前に立つ
「お前スゥと同じ?」
「ん?あぁ、なんだよ
お前もメソポリアかお前はまだいいや
弱ぇし強くなったら相手してやるよ」
その言葉にスゥはブレイクがやられた事と
何も出来なかった自分に腹が立ち
そして悔しくなり女に襲いかかる
「あ?見逃してやるって言ってんのに
やめろ...つい殺しちまうだろ」
片手でスゥの攻撃を捌きつつ
スゥを投げ飛ばす
スゥは投げられても
すぐ戻って来て女に襲いかかる
「だからやめろって、本当に殺すぞ」
女の殺気に一瞬、体が硬直したが
スゥはそれでも飛びかかった
今までの加減のしていた攻撃ではなく
殺意の籠った拳がスゥに向けられる
ドン!と何かとぶつかる音がして
女は一旦後ろへ下がる
「なんだ?オメェ?
さっきとは違うな」
そこにいたのはブレイクだった
だが明らかに違うその外見
肌に鱗を纏って尻尾もある
「もう、誰も傷付けさせない」
ブレイクは女の懐に潜り込んで下から腹に一撃
その勢いで吹き飛ぶ女だったが
すぐさまブレイクの目の前まで迫る
ブレイクは体を翻し尻尾で攻撃する
地面が削れるほどの勢いに女は空中に回避をし
それを見たブレイクが口から氷龍の咆哮を出した
女は空中では体を捻って回避しようとしたが
足に当たってしまい両足氷漬けになってしまった
「おいおいマジか
さっきまでとは別人だな
てか時間魔法あんま見てねぇな」
「あなたの目的は?」
女の目的はただ闘う事が好きだから此処に来た
それを聞いたブレイクは怒りの沸点を迎える
「そんな事のために
僕の大事な人を傷付けたのか」
グレイシアとの同化も解けて精霊融合も
解除されただがブレイクは止まらなかった
時間魔法で自身の拳を固め女を殴る
両腕を折り馬乗りになって女を殴り続けた
ドン!ドン!ドン!
と低く鈍い音が響く
「息子...」
ヴィクトリアがブレイクを止める
「やめろ、もう大丈夫だ」
ドン!グチャ!ドン!グチャ!
グレイシアが更に止めるが
ブレイクが止まることはない
「御主人様もう死んでるわ」
「うん、だから」
と時間魔法で死んだはずの女が死ぬ前に
時間が巻き戻る
「はは、マジかこれが時間魔法かよ...」
女は死んでも死に切れないと悟ると
諦めたかのように体の力を抜いた
ドン!グチャ!ドン!グチャ!
そして巻き戻す
ドン!グチャ!ドン!グチャ!
また巻き戻す
次第にブレイクは考えるのを辞めて
その作業に没頭した




