第95話
「ん?あれが光の勇者だな
あら?グレイシアもいるそれに舞姫!
なんだなんだ
闘りてぇ奴らだらけじゃねぇか!」
と、フードを深く被った女が現れ
(誰だろう僕のことを知ってる?)
フードを脱ぎ捨て一気に
ブレイクの目の前まで
踏み込んできた
「まずは光の勇者からだな!」
まずい!と思いブレイクが防御体制をとる
女の踏み込んだ足は大地を割り拳は
ブレイクの腹部にめり込む
グチャと音を立ててブレイクが吹き飛ばされる
「「「ブレイク!」」」
「ん?なんだ時間魔法は?
こんなに弱いのか?」
(...息が出来ない
あの人....!?
スゥと同じ髪と肌の色)
「息子に何をする!」
ヴィクトリアが女に斬りかかる
接近戦でヴィクトリアは
トップクラスの戦闘力を誇る
そんなヴィクトリアが女に対して
与える攻撃は届かない
受ける攻撃は確実に急所を狙ってくる
初めは斬りかかっていたヴィクトリアが
防戦一方になり始めた
「ブレイク大丈夫か!今回復魔法を」
アークが回復魔法をかけて
息は出来るようになったブレイク
「御主人様アレはまずいわ
ヴィクトリアが押されてる」
女はヴィクトリアの腹部に蹴りを加えて吹き飛ばし
グレイシアに今度は標的を変え襲いかかる
地上ではまずいとグレイシアは空へと避難した
だが女は地面を抉れるほど蹴り空へと向かう
上空にいたグレイシアを落下の勢いのまま
かかと落としで地面に叩きつける
ドーンと地面が揺れる音と共にグレイシアは
地面に叩きつけられ動かない
「アーク!母さんを頼む!
僕はグレイシアさんを」
ブレイクはいくらか回復して
グレイシアの元へ向かう
「坊や...」
幸い意識はある
「なんだよどいつもこいつも脆いな」
女がブレイク達を蹂躙し暇そうに背伸びをしていた
(どうする?アイツの強さは今の僕じゃ
どうにも出来ない....)
「坊や...」
「御主人様しのごの言ってらんないわ
グレイシアと契約しましょう!」
ブレイクはまだ悩んでいた
「本当は違う理由で嫌なのよね坊やは」
「...なんで!?」
驚きを隠せないブレイク
「私に何処か近しい人を重ねているんでしょ
そんな私を危険に晒したくないから
契約を断っていたんじゃないかしら
でもね坊や私は坊やに恩返しをしたくて
此処に来たのあなたは
私の大事なものを守らせてくれた
だったら私はあなたの大事なものを守りたい」
そこまで聞いたブレイクはグレイシアの手を取り
(スイレン、重ねがけするけどごめんね)
(仕方ないじゃない、私は
御主人様がする事にケチ付けないわよ
ただ事前に言って欲しかっただけ)




