第79話
王城を出て迷いの森に向かう一行
「こんなに多いと戦いずらいか?」
役割を決めよう!とヴィクトリアが提案して
先頭に立つのがスゥとコレット
その後ろにメイベルとブレイク
更にユージーンが陣取り
クレア、メルとアークがその後ろに
ヴィクトリアが最後尾に並ぶかたちになった
「これなら余程のことがなければ
死にはしないだろう!」
なに不謹慎なこと言ってんのよ!とコレットに
頭を叩かれるヴィクトリアが
ブレイクに泣きついてきた
「母さんあんまり周りを困らせないでくださいね」
私の息子が反抗期だぁ!と
騒がしいヴィクトリア達とは対照的に
ユージーンとアークはどうやって
連携をとるか話し合っていた
迷いの森の中を進み
国境の魔の森まで近付いてきた
「これは...」
「...ひどいわね」
ユージーンとコレットの反応も当然である
木々は薙ぎ倒され、地面は盛り上がったり
凹んでいる所もあるまるで嵐が通った後みたいな
惨状に巻き込まれた人はいないか
ブレイクが索敵魔法を使って確認をとる
幸い巻き込まれた生きた人はいない
「そうか...このまま先代魔王ワイト氏を探すか
ブレイクの魔法でおそらく
大体の場所は掴めているんじゃないか?」
ヴィクトリアの無茶振りに
流石にそこまでの広さを索敵は出来ないと
その日は日も暮れていたので木々を移動して
野宿する事になった
翌朝、ブレイクの探索魔法の範囲を広げる
残念ながらワイト氏と思われる反応は見当たらない
「こんなに範囲を広げても
わからないとなると既に..」
するとそこに老人が現れた
「お主達は何をしに来た?
今魔王領は危険じゃ用がないなら
早く立ち去るがいい」
よく見るとその老人は魔族で
所々服などがボロボロになっていた
「こんにちは、僕はブレイクです
お爺さんは?」
老人はログスと名乗った
ログスは魔王ワイトの叔父だった
「なんだお主らもワイトを探しに来たのか
ここ数日探しておるがなんの痕跡もない」
そういうログスは肩を落とすが
ワイトの事を探すのを
一向に辞めようとはしなかった
ブレイクは一緒に探しますと
倒れた木々や瓦礫の撤去をし始め
「小僧、さっきも言ったが
もう何日も探しているんじゃ
今更見つからんと思うぞ」
「じゃあなんでログスさんは
探すのを辞めないんですか
僕もログスさんが諦めないなら
探そうと思います」
フン、とログスはどこか嬉しそうで
ワイトの事を諦めてない奴が自分以外にいた
その事実で探す理由になった
2、30メートルほど瓦礫や木々を
整備していくと...




